2016秋 北海道視察REPORT
1日目 NF空港など
今回の視察は4名。はちさんは常駐メンバーですが
2015年春の視察から今回2回目の兄、あと今回初めての視察になるかっちゃん。
そして私と。
まあ、4人ぐらいが丁度いいでしょうかね。
人数が少ないと見学馬が少なくて寂しいし、人数が多くて見学馬が多すぎるとそれはそれで大変。
レンタカーの手配も4人なら小型車で済むし
すすきのに飲みに行くにも予約せずに店に飛び込みで入りやすいギリギリの人数ということで。
ただ、最近は出資馬の見学予約の争いが熾烈を極めてきてまして
NF空港に関しては希望日の予約受付開始から5分ぐらいで見学枠が埋まってしまうという状況。
希望日の14日前、0:00になった日付変更と同時に予約受付フォームから
必要項目を打ち込んで送信ボタンを押すわけですが
この作業でモタつくと枠が埋まってしまいアウトになる感じです。
1つの見学枠で見学できる馬の数に上限もありますし
他のクラブの見学枠を使ったりちょっと工夫が必要になってきた感じでしょうかね。
ルールの中で牧場にも周囲にも迷惑がかからないように・・・
こういう状況の中でいつも予約の役割をお願いしてるのがはちさんなんですけど
おそらく、はちさん抜きでは予約も難しい・・・
今回も完全に希望通りの見学枠が確保できたし
2泊3日のスケジュールも余裕を持って組めましたからね。
予約時間に遅刻するのはご法度ですから時間に余裕があり過ぎるぐらいで丁度いいです。
いつもの神戸8:00発、SKY171便で新千歳へ。
写真は函館上空ですが神戸から函館辺りまで天気は良さそうでした。
が、この先から分厚い雲に覆われて・・・
雨の中で牧場見学は嫌なのでちょっと心配しましたが
着陸前にノーザンの上を通るんですが雨は降ってないようでひと安心。
新千歳で4名合流、スープカレー食ってオリックスレンタカーへ。
いつもコンパクトクラスでレンタカーを予約するんですけど
4名ぐらいだと空きがあればたまに料金据え置きで
ワンサイズ大きいセダンタイプにグレードアップしてくれるんですね。
で、受付のときにちょっとグレードアップを期待してました。
すると受付のお姉さんが「ご予約はFITでお伺いしてますが・・・」と切り出したので
これは来たかな・・・と。
更に「空きが御座いますのでお値段そのままで・・・」のフレーズが続いたので
これは間違いないな・・・と。
そして続いたセリフが「FITハイブリッドをご用意してますが如何でしょうか?」
え~と・・・あ~サイズは同じFITのままでハイブリッドになったということですね。
うん、まあいい話なので「すいません、じゃあそれでお願いします」と。
14時からNF空港へ出資馬の見学。
最初に登場したのは、かっちゃんのマルティンスターク15。
ぱっと見た感じ、父オルフェが出てるのかなと。
胴はゆったり目でトップラインはまだまだ緩くて良くも悪くもどっちにも転びそう。
というのもトモ高で成長幅が大きそうなので。
キ甲が抜けたときに個人的な見立てでは良い方向で固まるんじゃないかな。
見た感じの長所は現状でもしっかりしたヨロの発達。
雰囲気的に父に似て筋肉質なルックスの馬になるんじゃないかな。
そういう点で母のウィークポイントを上手く補う配合が狙い通りに出てる感じがする。
クラブの直近の画像だと脚元はいい感じに枯れてるように見えたんだけど
実馬を見ると意外と湿っぽく見えたのと同時に管骨と屈腱がハの字に下に開いてるので
私感ではちょっと脚元は心配な部類に見えました。
まあ、まだ成長と共にその辺りも変わってくるのでね。
総合的に見ていい馬だと思いました。
次にラフォルジュルネ15です。
自分は1次募集で申し込んだんですが落選・・・かっちゃん、はちさんの出資馬です。
1次で申し込んだ要因は大きい所をというより母親ぐらい走るんじゃないかなという見立てと
母馬優先で父ノヴェリストのこの血統を持っておきたいのがあったんです。
値段もそんなに高くなかったのでね。
で、募集時の印象と実馬を見た印象・・・そのままでした。
色んな意味で良くも悪くもお母さんによく似ていますね。
スタッフの方はお母さんと比較しても幅があるし線の細さはないと思いますって話してましたが
う~ん・・・そうかな・・・細いと思いますよ?って心の中で思ってました。
ちょっと硬いところがあるとも仰ってましたが、それは自分もそう思います。
背中が長い感じもお母さんに似ていて、ちょっと収縮力が弱いかもしれません。
そんな状態でもお母さんはそれなりに結果を出しましたから
この血統のポイントな背中を含めたトップラインの良し悪しにあるのかなと。
背中のラインがいい仔が産まれた時が狙い目という個人的な見立てです。
血統の活力はあると思うのでいずれはこの血筋の母馬優先を持っておきたい。
これも今はまだ脚元は湿っぽいです。
募集時に結構自信満々で出資しましたが直近の動画を見て「あれ・・・」と思ったカドリーユ15。
募集時は凄くいい動きをしてましたが、かなり遅生まれですし人を乗せると流石に重さに負けます。
遅生まれで小さいし長い目で見るつもりでいますが
なんか視察前に公式サイトでチェックしてた印象は顔がロバっぽいな・・・と。
こういう感覚って昔にもあったんですよね・・・
同じキャロの馬で、フジキセキ産のミラキュラスって女の仔がいたんですが
顔も雰囲気も同じ匂いがします。
カドリーユ15のお父さんはダノンシャンティで、そのお父さんがフジキセキですから
共通点といえばその辺りが思いつくところ。
写真で見るとまあ幼くて緩さが当然ありますが結構肉は付いて見えますよね。
でも、実馬を見ると小さいし写真より全然薄いです・・・
あ~やっぱり3万円か~と、初対面で思いました。それが事実としてあります。
でもこの世界、良いものが悪く見えることはありますが
悪いものが良く見えることはない。それが私の持論です。
元値が募集時に感じたものなら、馬が成長と共にしっかりすれば激変してくるはずだと。
来年になればロバ→→→ペガサスですよ。
これ以上低い印象を持った出資馬の初対面は今までになかったんですが
本当に募集時には自信があったんです。
これ以上低いラインのスタートはありませんでしたが逆に吹っ切れたというか上昇しかありませんから
ちょっと違った意味で愛着十分ですよ。
人は笑うかもしれませんが自分はこの仔の成長を本当に信じてますよ。
初日の見学が終わってすすきのへ。
今回のお宿はいつものリーネルではなくマークスイン札幌。
今回の視察は春頃から企画が立ち上がり夏の早いタイミングでホテルを押さえる作業にかかってました。
でも、何故かいつもすんなりと予約が取れるリーネルが満室で取れなかったんですね。
で、他を探しても何故か土曜の宿泊がどこも一杯で、辿り着いたのがマークスインでした。
リーネルはすすきのの中心から近い立地なんですが
マークスインはすすきのの南の外れという立地です。
まあ、めちゃくちゃ不便というわけでもないんですが許容範囲ギリギリという感じでしょうか。
ネオンが眩い繁華街から南へ進んでネオンが疎らになり、ネオンがほぼ無くなったぐらいの場所にあります。
牧場からすすきのに進入してホテルの場所は事前に確認してますから
ホテル付近まで行くのは問題ありません。
が、ホテルに駐車場がないので近隣のコインパーキングを探す作業からのスタートでした。
料金上限12時間1400円ってのがホテルの真南にありました。
でも時間は17時前。
17時前から止めると上限の12時間は翌朝7時前ということになります・・・
翌朝の動き出しはそんなに早くないし朝9時にスタートすると2000円弱という料金になる。
周囲を見渡して翌朝10時までの出庫なら1200円って立駐があったのでそこで決まり。
翌朝9時に1200円払って出庫したんだけど話に続きがあって
翌日に同じように出庫しようと1200円用意してたら
係員の人が「マークスインに宿泊でしたか?」って恐る恐る確かめるように聞いてきたんですね。
まあ、実際に宿泊してたし証拠もあるんで「そうですけど」と答えると
「じゃあ、1000円です」って。
おや・・・
どうもマークスインと提携してる駐車場のようで、宿泊者は割引適用がある模様。
というのが最後の日にわかったという・・・
初日にホテルに駐車場があるか尋ねたら「ない」としか回答がなかったわけですが
提携があるならその時に言えよ!!ということですね。
あとですね、初日にチェックインしたときに2泊分の宿泊代を請求されたので
あ~はいはい、って何も考えずに現金で払ったんですね。
で、3日目にチェックアウト済ませてロビーで待ってたら
「当方の手違いで宿泊代を重複して頂いてしまいまして・・・」って
私のところにフロントの人がお金返しに来たんですね。
そういえば・・・ホテルの予約したときにカードで決済したよな・・・
フロントも適当ですが自分もかなり適当です。
その場でギャーギャー言うことはしない性分だけど次は違うホテルだな。
話を初日に戻して1日目の夜のすすきのの話です。
チェックインして17時にロビー集合。すすきのの街に出撃です。
初日はジンギスカン→海鮮居酒屋という予定。
前回は16:50スタートで、だるま本店に直行してギリギリ入店できましたが
17時スタートだと甘いだろうなとは思ってました。
案の定、だるま本店に着くと店の外に5~6人。
それじゃあということで、だるまの支店に行こうと切り替えたんですね。
支店の方に歩いてたら同じ赤い提灯に「だるま」ってのが見えた。
これだなと入店すると客が誰もいない。
支店にしてもおかしいなとは思ったんですが着席してメニュー表に「雪だるま」という文字が。
テーブルに速攻でタレが運ばれて来たときに完全に「間違えた」と認識した。
タレの色が本物のだるまと明らかに違う。
間違えましたと店を出る選択肢もあるにはあったけど、まあ開拓というのもいいかなと。
店中の壁一面に誰のかわからないサイン色紙が大量に貼ってあるし
それなりに名店なのかもしれない・・・
というか提灯の色も文字も意図的にだるまを意識して間違いを狙ってるように思えるんだが・・・
間違い狙いならやり口が汚いが、騙される客も結構なバカだな・・・
でも、もしかしたら美味い店かもしれないので・・・
とりあえずヒレ肉がメニューにあったので、そこはまず救い。
ヒレを2人前と肩ロースなどを注文。
うん、ヒレはキメが細かくて美味かったですね。
他はカットが良くないのか筋だらけでしたけど・・・
トータルでまあまあって感じでしょうか。
次回は別の店で国産のサフォークってのを食してみたいなと思ったりしてます。
次は海鮮ですが、初日ですし飲み放題でガンガン攻めたいなということでコスパ重視。
いつもの店、魚のあんよです。
当然のように刺身の10点盛りを注文しましたが皿盛りが船盛りに変わってましたね。
〆のラーメンですね。
かっちゃんと2人で徘徊しました。
以前から食べログを見て評価が高くて気になってたのが雪風という↓↓↓の店。
まあ経験上、食べログの評価ってのはアテにできないんですが・・・
すすきのの繁華街の南の方にある店で、いつものホテルからはちょっと遠くて
面倒臭いから今まで敬遠してたんです。
怪我の功名といいますか、今回のホテルからは行きやすいということで行こうと決めてました。
で、雪風の前に行くと流石に行列ができていて狭い店内の待ち席も人が通れないぐらい
膝が当たるぐらいに向き合って座って待ってる状態。
外で並んで待って、やっと中に入るとまた狭い場所で待って・・・
いやいやいや、そういうのは自分は受け付けない。
ということで夜中に再チャレンジすることにして他の店に。
とはいえ、どこの店も良さげなところは行列。
あんまり店の前の写真見ると美味そうじゃないな・・・というのはなんとか並ばず食べれる感じ。
かなり徘徊して、もうキリがないということで苦し紛れに一八である店に入ったけど
当然のように・・・だった。
店の名前も覚えてないし、レポートを書くに際して調べたけどわからない。
昔ながらの味噌ラーメンというメニューの名前だけ覚えてるけど。
美味しければ敬意を表して汁も飲み干すようにしてるんだけど麺も具もわざとほんの少しずつ残しましたね・・・
流石に腹一杯になったのでホテルに帰って一旦休憩。
こういう状況になると必ず寝落ちしてしまいます。
目覚ましもかけずに目が覚めたのが夜中の1:30でした。
雪風の閉店時間が3:00ですからバッチリです。
とはいえ、食べログで高評価の店ですし夜中でも行列ができるとのことなので2時過ぎにホテルを出ました。
店の前、まだ店の外に4~5人の待ち客を確認・・・あ~やっぱりダメか。
仕方ないので明日に賭けるか・・・
とりあえず他の店も見てみようとぐるりと徘徊してみたけどどうも・・・
もう一度、雪風の前を通ってホテルに帰ろうかなと。
店の外に待ち客が2人いたので諦めようと思った瞬間、店の中から7~8人の団体が出てきた。
ん?・・・グッドタイミング?
とりあえず、外の2人の待ち客の後ろに並んでみた。
すると、ほどなく店の中に案内されてそのままカウンターに着席。
おっと、ラッキーだ。
店内はカウンターのみ12席。店員は厨房に2人とホールに1人。
休みなく動いてるけど談笑しながらちょっと緩い雰囲気。
すかさず店の看板、濃厚味噌ラーメンを注文した。
どうやら西山の麺を使用してるようで、西山の袋に入った麺を釜にドボドボ投入。
しばらくして待望の濃厚味噌ラーメンが着丼。
うん、確かにビジュアルからして濃厚で好みだ。
ほほ~、ネギが2種類、青ネギの刻みと白ネギの細切り。
ゆで卵にキクラゲにチャーシューか。
どれどれ・・・スープを一口・・・んんん?
トンコツ、鶏ガラのWか・・・ん?それにしては思ったほど・・・
味噌の塩辛さはそれなりにあるけどコクがそれほどでも・・・
ん~、麺もスープも思ったよりインパクトが・・・ちょっと残念。
なんでこんなに巷の評価が高いんだろう?
評価が高いのに加えて店が狭くて行列が絶えないから過剰評価になってるのかな。
支店でも出したら厳しくなるだろうな・・・という印象でした。
食べログの評価ってのはアテにならんな。
2日目 社台SS・NF早来など
2日目は9時にホテルを出て札幌ドームへ。
ドームツアーは2回目なんだけど10時~16時の1時間刻みでスタートします。
ツアーの所要時間は約50分ということで10時のツアーに約1時間参加して
14時の社台SSの見学に繋げるという流れです。
札幌ドームはプロ野球の日ハムとプロサッカーのコンサドーレの本拠地。
野球の方が使用頻度が圧倒的に多いのでドームのグラウンドは野球モードの日が多くサッカーモードはレア。
今回は翌日がコンサドーレのシーズン最終節ということで
レアなサッカーモードのドームツアーでした。
というか、前回のドームツアーもサッカーモードでしたが・・・
ドームの中に入るとコンサドーレの選手が目の前で練習中。
随分と和気あいあいといい雰囲気で練習してるなと眺めてました。
後から知ったんですがJ2の優勝争いをしていて翌日に最終節を控えてたんですね・・・
高さ53mの展望室に上がるのも2回目ですが慣れは無く、恐ろしい高さです・・・
というのも札幌ドームというのは試合を見やすいように柱がない設計なんですが
この筒状の展望室も、展望室に上がるエスカレーターもしっかりとした柱で支えられてるわけではなく
ワイヤーで天井から吊り下げてる構造なので、それを考えると余計に恐ろしい。
飛行機は全然平気で揺れを楽しんでるぐらいなんですがここは怖いです・・・
翌日の最終節でJ2優勝を決めたコンサドーレですが
野球も日ハムが今年は日本一になりました。
日ハムといえば何といっても大谷ですけど、グッズショップも大谷グッズは完売の嵐。
次に中田、今季で退団を発表した陽が次に売れ筋という感じでした。
昼飯は道民御用達の回転ずしトリトンです。
https://tabelog.com/hokkaido/A0101/A010304/1006104/ へのリンク
視察では必ずノーザンホースパークでとろとろハンバーグを食べるのが自分の中のお決まりで
パークのレストランであれを食べる=視察に来た
みたいな不思議な儀式になってるんですね。
食べないと視察に来た気がしないというか。
まあ、別に食べなかったらってどうにかなるわけではないですけど。
で、昼食は自分の中でとろとろハンバーグのつもりだったんですけど
どうも胸やけが・・・
初日の夜にジンギスカン食って、海鮮+飲み放題、ラーメン2杯
飛ばし過ぎましたかね・・・
気持ちは30歳ぐらいでホバーリングしてるんですが現実は40歳半ば。
まあ、正直衰えてきてるんでしょうね。
でも、次回は同じことをしても胃薬飲んどけば大丈夫でしょう。
ということで、ハンバーグって気分じゃなかったので牧場方面に向かう途中
国道36号走行中にトリトンを発見したので急ブレーキ、急旋回して飛び込みました。
道民に大人気の回転ずしチェーンってのは前から知ってたんでいいタイミングでした。
ちょうど土曜の昼の時間でしたから待ち時間は30分ぐらい。
皿の色で値段が違うというスタイルのやつで、高い皿で500円台って感じです。
まぐろが赤身2カンで190円でしたけどネタの容積はスシロー比でやはり倍ぐらいのものがあります。
ひと口では口に収まらずに箸で口の中に押し込む感じでしたから。
赤身によくある筋もほとんど無かったですしクオリティを考えてもコスパもいいです。
11月中旬でしたけど正月用の寿司の予約が完売って貼り紙があって人気の高さが窺えます。
14時の予約で社台SSを見てきました。
最初に見に来たのがハービンジャーがスタッドインした時で
案内してくれたスタッフがお姉ちゃんでしたが今回で4~5回目ですかね。
何故か案内役のスタッフが毎回違いますね。
スタッフが違えば目線も見解も違って聞ける話も違うので
毎回違うスタッフが理想ですけど、そろそろ以前のスタッフと被るかな・・・と思ったりしましたが
今回も今までと違うスタッフでした。
最初に案内された厩舎棟ではルーラーシップと最近移動してきたリーチザクラウンと対面。
リーチザクラウンはスペシャルウィークの後継みたいな感じになりますが
スペシャルウィークが早々に追い出されたのを勿体ないなあ・・・と思ってたんですよね。
サンデーの後継が溢れてきた状況の中からどれを追い出すかという流れで
スペシャルウィークということになったんでしょうけど
スペシャルウィークの後継がまだいない状況での判断でしたからね・・・
個人的にスペシャルウィークは種牡馬として高く評価してたんですが
安定感とか生産者側から見て色んな要因があったんでしょうかね。
写真左がタートルボウル、右がノヴェリスト。
放牧から帰って洗ってもらってるエイシンフラッシュです。
日本で飽和状態のサンデーの血を薄めるべくジャンジャン海外から導入されてる非サンデーの種牡馬達。
ノーザンテーストの血が同じように飽和状態のなったときには
リアルシャダイだったり、ブライアンズタイム、トニービン、そして極め付けがサンデーサイレンスなど
導入された種牡馬が当たりまくった時期がありました。
今はサンデーの血を薄めるためハービンジャー、ノヴェリストなどを入れてきてますが
なんとなく芯を食ったという当たりの感触がないような・・・
大当たりだったサンデーが導入された時と比べても遜色ないレベルの種牡馬は引っ張ってきてると思うんですけど。
見学しながらサンデーが入ってきた時と今と状況がどう違うのか考えてました。
サンデーが導入された当時はブライアンズタイムやトニービンを押し退けて
いきなりサンデーに良質の牝馬を交配したような記憶があるんですが
ディープ一強の現状では当時より難しい部分はあるのかなと。
とはいえ、ディープ産の牝馬は随分増えてきてる現状で
直近2~3年が王座を狙うポイントになる時期になってるのかな。
サンデー肌にいち早く交配してきたハービンジャーは一歩後退してる感じですが
今のところ、ノヴェリストだったりエピファネイアが恵まれたタイミングで導入されて
そこに来年、モーリスが加わってくる様相でしょうかね。
海外に目を向けると今年の凱旋門賞を見てもガリレオとドバウィが席巻していて
そこに最近、フランケルが加わる流れに見えます。
海外は今、非常にいい流れが出来ていますが
それに対抗出来るような流れの構築が急がれます・・・
15:30からの予約でNF早来へ。
社台SSの見学が終わったのが15時過ぎだったのでちょっと時間に余裕を持って予約して正解でした。
最初に登場したのがメジロフランシス15。モーリスの全弟ですね。
シルクさんの募集馬ではちさんの出資馬です。
OCDの手術をしたということで募集時はちょっと動きが硬く映りましたが
DVDでは歩くスピードが遅かったのも一見硬く見えた要因だと思ってました。
そういう事情ではちさんも出資を躊躇ってた感じでしたが背中を押してあげました。
1口20万の大きな買い物ですから普通は押しても動かないものですがお金持ちは普通と違いますね。
走ったら分け前を半分貰えるということで楽しみにしてます・・・
とにかく出てきた瞬間に凄いな・・・と。
各パーツのボリュームだとか張り、前日の空港の馬と比べて既に印象が違います。
確かに手術の影響がまだ残ってるのか極上の柔らかさとかいうのはありませんが
見た目だけなら圧倒的なものがあります。
モーリスが名馬クラスの戦績を残して種牡馬入りが決まってますから
それと比較するのは可哀想ですけど、もしかしたらという雰囲気は普通にあります。
モーリスは2000mでも結果を出しましたがベストはマイルぐらいだと思います。
血統は全く同じでもこの馬が中距離を中心に活躍すれば需要がもしかしたら・・・と思ったりもします。
スクリーンヒーローが引退するとき種牡馬としての価値を軽視して日高に売った社台。
産駒が活躍して買い戻す動きがあったと聞きますが弱った日高が離すわけもなく
サンデーの血が薄まったモーリスにかかる期待はかなりのものでしょう。
勿論、スクリーンヒーローが良かったからモーリスもという簡単なものではありませんが
モーリスが種牡馬として良ければこの仔にも注目が集まるのは必至です。
まして、中長距離でガンガン走ったとかになれば・・・
まあ、今からデビューが楽しみです。
続いて登場したのがシーザリオ15です。
贔屓の写真6枚抜きとさせていただきました。
全体的なスタッフのトーンは乗り出して間もないということで普通でしたかね。
次、春に訪問したときにどれぐらいの感触かわかると思うんですけど
現状ではストライドが大きくて乗り味がいいですよって感じで具体的な話はなかったです。
個人的に気になってたのが脚の細さと湿っぽさですけど
スタッフ曰くそうでもないとのこと。
ただ、実馬見た感じでは募集時ほどではないけど微妙かなと。
お母さんもそうでしたが湿っぽい感じは現状で明らかに残ってます。
管骨は短めですから骨とかは大丈夫のような。
飛節とかトモ脚の造りもまだちょっと貧弱に見えるのと
間近で見て思ったのは蹄がちょっと弱そうではある。
ポテンシャルの高さがちゃんと遺伝してれば脚がやっぱり全体的に厳しいかな・・・
それをカバーする意味で1つ上のグローブシアターぐらいのサイズで収まってくれると良かったんだけど
現状でそれを上回ってるのでこれ以上大きくなって欲しくないかな。
今回の視察では470キロってことだったのでこのサイズで止まっても競馬で450キロぐらい。
これから増えても+20ぐらいがギリギリというところでしょうか。
この血筋特有の気性の難しさですけどスタッフによると現状は問題なく
今後もそんなに心配いらないんじゃないかと。
確かに見学しててもピリピリするような気配が全くなかったし表情もゆったりしたもんで
逆に大人しくて心配になるぐらい。
それも含めて春にどれだけ変わってるかですね。
兄が持ってる東サラの休養馬を見るため、とある厩舎棟に案内されたのですが
別のグループが隣の厩舎棟にいてブッキング。
当然、隣で何の馬を見てるか全くわからなかったんですが
隣のグループの案内スタッフが「カニョットのハーツクライです」って言ったんですよね。
思わず反応してしまいました・・・これがカニョットかと。
もう、隣に飛んで行って話を聞きたい気持ちでしたが
流石にそういうわけにもいかず遠目で眺めてこっそり写真撮るのがせいぜいでした。
遠くから耳を立てて隣の会話を聞こうとしても所々、風に乗って単語がやっと聞けるぐらいで
全く何を言ってるのかわからず。
ただ、トモはしっかりしていてトップラインもいいというのは遠くから見ててもわかる。
程良く繋ぎのクッションもあるように見えたし首の角度も理想的。走りそうだなと。
隠し撮りするように遠くから1枚だけ写真撮りましたが
馬がこっちばかり気にしてるような仕草をするので隣のグループもスタッフも
こちらをチラチラ見てくるのでもうやめておこうと・・・
出資したかったけど一般枠では無理だったんですよね・・・
昔のキャロなら間違いなく出資してました。
兄だけ1泊の視察だったので新千歳で落としてホテルまで帰還。
2日目の夜のすすきのですが、この日はかっちゃんに店選びをおまかせ。
風俗の客引きにやたら声をかけられます。
自分の場合、そういうのに全く反応しないんですが
かっちゃんは風俗の誘いには当然耳を傾けませんがオススメの居酒屋の話だけは聞くという。
そんな中、ホッケの刺身を食える店があるという話に反応して言われるまま入った店が1軒目。
客引きが薦める店ってことで自分なんかは怪しいと疑ってしまうんですが
まあ、入ってみて変な要素があれば店を出ればいいやってことで。
イカのゴロ煮と魚のすり身の揚げ物が美味しかったです。
肝心のホッケの刺身はキメの細かい白身でもっちり系といいますかね。
店の名前はよく見てなかったのでわかりません・・・
2件目も風俗の客引きのおっちゃんに、シシャモの刺身が食える店があるってことで。
この客引きのおっちゃんの娘がやってる小料理屋がすぐ近くにあるってことで
なんかますます怪しい感じなんですが、まあ怪しいなら店に入らず撤退すればいいかと。
ついでにおっちゃんに聞いたのが翌日は日ハムの優勝パレードがあって
駅からすすきの辺りまでズドーンとメインの通りが通行止めになるとか。
朝の8:30から昼ぐらいまで通行止めになるってことで、これは有益な情報だった。
翌日はホテルから札幌中央市場と札幌競馬場に行く予定だったので
知らなかったらちょっと困ってたかもしれない。
とりあえず言われる通りに小料理屋に入ったんだけど
シシャモの刺身以外は心に響くメニューがなかったし
カウンター席でちょっと長居できる雰囲気でもなかったので
焼酎とシシャモの刺身を1品だけ注文して1人2切れだけ食って出ました。
小さい魚なのでちょっと歯ごたえがあって白身の美味さも十分。
しっかり管理と処理をしているのがよくわかったしいい店だと思いましたが
ここも店の名前は見てないし覚えてない。
3軒目は活けイカを求めて、かみ磯。
ここは別の支店に同じように活けイカを求めて入ったことがあったんですが
その時は入荷してないということで食べれなかった経緯がある。
今回も何だか嫌な予感はしてたんですが、かっちゃんの言われるままに。
店の入り口の水槽を見るとイカの姿はなく嫌な予感は増大。
店に入ると案の定というか活けイカは食べれず・・・
う~ん・・・活けイカを全面に押し出してるんで目当てに入って2回とも無いってね。
まあ、3軒目ということで時間的に遅くなったし仕方ないか。
店員曰く「ここの店に無かったら他の店もないよ」ってことだけどホンマかいなと。
去年の同じ時期に他の店では普通に食えたけどね・・・
かみ磯のメニューで目についたのが、かすべ刺しですかね。
メニュー札の横に小さく「食べてみて」って書いてあるし注文。
かすべって何じゃ?ってことですが見た目に血合いの部分が多く美味そうには見えない。
実際、食べてみるとかなり筋だらけで食感自体は良くない。
ただ、味は深くて、噛んで飲み込むのに苦労するけど美味い。
かすべって何の魚か想像しましたが、血合いが多くて身が薄い見た目から
ヒラメやカレイみたいに平べったい魚だろう想像して
店員にかすべって何って聞くと赤エイだということで納得。
エイヒレとか香ばしくて美味いですからね。
この店は焼酎より日本酒の種類が圧倒的に多いので
封印していた日本酒を久しぶりにメインで飲みました。
3軒ハシゴしましたし、1日目のラーメン2杯が効いたので2日目は控えめに1杯。
ちょっと時間を置いてホテルで休憩して胃を落ち着かせてからラーメンと考えてましたが
エンジンがかかってしまったかっちゃんを止めれません。
付いて行かなければならない雰囲気になりました。
1日目の夜からすすきのの南のはずれにあるホテルのすぐ近くに
ちょっと雰囲気からして古めかしいやる気のなさそうな風貌の店があるのは知ってました。
めんこい茉季詩夢って店です。
初日からかっちゃんが気になると言ってましたが
ホテルに帰ろうとしてたところ、かっちゃんが「行くぞ」と。
え・・・よりによってここですか・・・最後の夜に最後の1杯なのに・・・って感じでした。
全く入るつもりがなかったので初めて店の前をよく見ると
2012、2013年と2年連続で食べログでタイトル取った証が貼ってあります。
んんん?
そこそこ酔ってましたし、まああんまり考えず中に入ったんですが店主の態度が激悪。
なんか入店したのが迷惑といいますかね。
「6名の団体が来ることになってるから詰めて座って。椅子をもっと引いて座って」と。
もうね、暗に出て行ってみたいな感じの言い方でね。
これ、自分1人だけなら間違いなく食べずに店を出てます。
でもまあ、ここで店を出るとホテルに戻るしかない場所なのでグッと堪えました。
で、塩ラーメンか塩バターラーメンか、カレーぐらいしかメニューがないので塩ラーメンを注文。
団体来ねえじゃないか・・・と思いながら待ってるとしばらくして着丼。
スープを一口・・・
う・・・喋らず待ってましたが黙らされました。
とろみのあるような濃厚な塩白湯が美味い・・・なんだこの塩は。
こんな美味い塩を食ったことはない。
全く期待してなかった店で、前日からノーヒット状態からのまさかの逆転ホームランでした・・・
店は自分達3人以外に客が1人ということで時間帯からして繁盛はしてない。
でも、味からして食べログのタイトルは嘘ではないはず。
推察するに、3~4年前に店が大繁盛して色んな客が入れ替わり大量に来店
客商売に疲れて店主が客を選ぶようになったのかなと。
気に入らないなら来なくていいみたいな感じ?でしょうかね。
で、結局店を出るまで6名の団体は現れませんでした・・・
3日目 追分リリーバレーなど
3日目朝、この日は日ハムの優勝パレードで札幌駅から南に伸びるメインの通りが8:30から通行止め。
なので、ホテルを早めの7:30に出て、可能ならパレードをついでに見てみようと。
駅の近くのコインパーキングに車を止めて通りに着いたのが8時。
人はそれなりに集まってたけど普通にパレードは見れる感じ。
それより見物人を整理するボランティア、警察、警備員の数の方が目立ってた。
でも、現実はそんなに甘くないもので、パレードは10:20~というのがわかった。
うん、そりゃこんなに見物人が少ないわけはない・・・
ということで、2時間も待つわけにはいかないので札幌中央市場まで移動。
写真は以前のを使用してますが実際は今までにないぐらい凄い人の数でした・・・
いつもは外人が多いんですけど、何故か今回は日本人の団体、団体、団体。
ひっきりなしに日本人の団体を乗せた観光バスが到着して凄い人でした。
今回はいつものホテルや、それ以外のホテルも予約が取りにくかったし観光客が増えてるのかな。
日ハムの優勝は確定してない時期に予約したしパレード目当てではないので
コンサドーレの最終節の日ではあるけど普通に景気が上向いてるんだろうか?
極寒の時期になる前のタイミングで元々観光客が多い時期なのかな・・・
来年も秋の視察に行くならホテルの予約はもう少し早めに考える必要があるかな。
毎回、場外市場でしか買えない土産があるので市場に寄ると
市場から近い場所にある札幌競馬場に寄りがちです・・・
今回も時間調整に丁度いいので寄ってきました。
マイルCS当日ということでなんとなく馬券を少々。
当然のようにハズレました。
ここまで運転担当でしたがここで飲んで以後、はちさんにバトンタッチというのもお決まりで。
競馬場のフードコートのツブ串は甘めの味付けで好物です。
3日目の昼飯はノーザンホースパークまで移動していつものとろとろハンバーグ。
今回はレストランのメニューが微妙に変わってて鴨蕎麦とかちょっと気になりました。
14:45予約の追分リリーバレーの見学まで時間が少し余ってたので
隣のカフェでチーズケーキと紅茶。
今回の視察でホースパークもこれが最後。
時間に追われる日常とは別世界の贅沢な時間の使い方というか
自分はこういうのんびりした時間が好物です・・・
初めての追分リリーバレーです。
事務所の前には社台RH、サンデーR、G1レーシングの勝負服の3体の人形しか立ってませんでした・・・
卸してる先がこの3つのお金持ちクラブがメインということで
今後どうなるか知りませんが今のところ見学者数も少ないようです。
新しい施設でレイアウトなんかも地形など考慮して計算されてる感じですね。
強い馬を育成するのに必要な屋内ダートコース、屋内坂路もありますし
系列のいい部分を当然のように取り入れてる施設で
拡張の余地もあり今後の飛躍は目に見えます。
ただ、気になったのが厩舎棟と厩舎棟を繋ぐ通路のレンガ敷きの部分。
早来や空港ではアスファルトの部分なんですがレンガ敷きにかなり凹凸があり
見学馬が少し歩く間に何度も躓いてました。
馬の安全面でどうなのかな・・・そこだけ気になりましたね。
視察の最後は、はちさんのアルーリングライフ15。
父ダイワメジャーで今回の3日間の見学で一番元気がありましたね。
当然まだ緩いんですけどトモが発達していて胴が短めで肩も立ってます。
気性からしても短いところ向きでしょうかね。
あと、脚元は今の時期としては綺麗に枯れてるので
管骨の骨と腱のラインがハッキリしてます。
たまに見かけるんですが繋靭帯のラインが目立つ馬でして
今まで数が少ないですし、この手の馬が健康面でどうなるのか追跡してみたことがなかったんです。
なので、そういう点でも後学のためにちょっと見ておきたいかなと。
レンタカー返して無料送迎のバスで新千歳まで送ってくれるんですが
視察の最初と最後に乗るこのバス。
乗ってる時の気持ちが全く違います・・・
勿論、会った馬のことを思い出したり競馬場で早く見たいなと思ったり。
行きは初めて会う前にイメージとどう違うんだろうと想像したり
半年前とどう変わったのか楽しみだったり。
でもまあ、帰りに心の中で大きく支配するのが非日常に戻る切なさですね・・・
車内のBGMが行きも帰りも同じなんですが全く違う音色に聞こえる。
また次は半年先か・・・と。
新千歳で帰り便まで2時間ほどありましたが
3人一緒に土産見たりするのは面倒なので早々に解散ということで。
解散してからそういえば海鮮丼を食ってないのでイクラとカニをしっかり食ってないことを思い出す。
どんぶり茶屋で3色丼と焼酎です。
ということで2016秋の北海道視察レポート終わりです。
ご一緒していただいた方々、ありがとうございました。