陸マイラーはろ♂馬とマイルと酒とメシ

2017年1月に陸マイラーを始めました。馬が大好きな普通のサラリーマンのブログです

2020・チェンナイの旅・その2

 

 

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2日目の朝。

イスラム教のコーランの放送?が街中に響いて起こされました。

ホテルの横にはヒンズー教寺院があって7時ぐらいでしょうかね?

鐘の声が街中に響いて、鐘が鳴るとバイクや車が寺院に集まってきて

人が代わる代わる礼拝をして仕事に出かけていきます。

鐘が鳴って、何事か?と思ってホテルの前に出ると

タバコを一服しながらその様子を眺めてました。

 

白人観光客も同じようにその様子を撮影したりして見てましたが

毎日決まった時間に寺院に出向いてお祈りするという文化は

レベル4の国の国民にとって珍しい光景になってるんですよね。

インドで主流のイスラム教は一神教ヒンズー教多神教

一神教は国や権力、他教とバッティングしやすい性質がありますが

ヒンズー教は側から見ても

何かを攻撃したりということがなく

豊かなマインドでどこか受け入れやすい性質があるような気がしました。

 

ホテルの玄関周囲には

シヴァ神とかでしょうかね?

色んな神々の銅像が祀られてます。

池にはナマズでしょうか?

なんかカラフルな錦鯉みたいな魚が優雅に泳いでました。

 

タバコを蒸して目についたのが

あちこちにあるアスファルトに開いた穴。

中を覗き込むと結構奥深い……

雨が降ると浸食されてそのうち陥没しそうですね……

 

 

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ホテルの朝食。

2階の部屋だったんですけど

ホテルの名前が●●●アパートメントという名称で

真ん中にホールがあって

そこのホールに5つ程の部屋が面している形状なんです。

ホールには大きなテーブルが1つあって

朝食はホールか部屋かどちらかで食べることができますが

言葉が喋れないということで部屋で食べることにしました。

言葉が喋れるとホールで他の宿泊客と食べたりしやすいんですけどね……

 

 

 

 

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朝食を済ませてとりあえず午前中は

カパーレーシュワラ寺院、サントメ大聖堂、パルタサラティ寺院を巡ってみようかなと。

 

ホテルを出て、ホテルの前でタバコを吸ってると

1人のインド人が近付いてきました。

いつもの事ですぐにタクシーかオートリキシャの運転手が客引きに来たなとわかったんですけど

これも想定範囲内というか

これを待ってたんですね。

 

英語じゃなくヒンズー語か

南インドのチェンナイで使われてるであろう

タミル語か何かで

どこかに行くのかい?って感じのことを言ってるようですけど

待ってましたとばかりに用意していた地図を広げて

ココとココとココに行きたいと指差して

はうまっち?と尋ねると

あちらの言葉で何か言ったので

スマホの電卓画面を出してキーを押してもらうと

どうやら700ルピーで3ヶ所回ってくれるようです。

空港からホテルまでの方が随分遠いんだけど

昨日それでタクシーでも320ルピーだったのにね……

随分ぼったくろうとしてるのはすぐにわかったんですが

午前中オートリキシャをチャーターするようなもので

日本円にして1000円ちょっとで回ってくれるならいいだろうということで

OK。じゃあ700ルピーで頼むよと。

この値段交渉も動画撮ってないんですよね……

 

ということでカパーレーシュワラ寺院にまず向かったんだけど

まあ、運転が荒いというか面白い。

↑↑↑↑↑の動画を見るとわかりますが

たまに嫁の悲鳴が収録されてます。

ただ、嫁もこれでも結構楽しんでおり

これがインド流だぜ?みたいなドライバーとの3人の笑いが収録されてたりします。

 

約20分ほどリキシャに乗ってカパーレーシュワラ寺院に到着。

ドライバーはこの辺りで茶でも飲んでるから

戻ってきたら電話してくれみたいなことを言って

電話番号を教えてくれました。

 

この寺院、ヒンズー教の寺院で

めちゃくちゃカラフルな装飾なんだけど

2000年の歴史があるんです。

寺院の入り口には靴やサンダルが沢山置いてあって

土足で敷地に入ったらダメなんだなというのがわかります。

では……自分も……と

靴を脱いで敷地に入ろうとすると

浮浪者みたいな老人に静止されました。

なんかダメなの?みたいなジェスチャーをすると

右を指差して、何か言ってます。

指差した方を見ると靴を預ける窓口みたいなものがあって

お金を払って靴を預けるようです。

参拝料も一緒に払うのかな?と思ったりしますが

やっぱり窓口に靴を預けずに

門の横に靴を脱いで入っていく人が多数……

ヒンズー教徒はそれでOKで外国人はダメなのかな?と勝手に解釈しましたが

窓口で靴を預けると静止はされませんでした。

何か未だによくわからないシステムです……

 

境内に入るとやはり石畳とか石像

全てがめちゃくちゃ古く黒い。

もう歴史そのものが日本の寺院とは桁違いな感じです……

境内は撮影禁止で真ん中には教徒だけが入れる場所があります。

なんかバラモン教を起源とするインドの歴史を肌で感じて圧倒されました……

 

で、ここで緊張のせいか便意が……

参拝を終えて急いでリキシャに戻ると

ドライバーがお茶飲んで寛いでたんですけど

トイレどこ?と尋ねると

靴を預ける窓口の横にトイレがあったんですね……

急いで駆け込んで用を足したんですけど

ホッとしたところでトイレの中を見渡しても紙がなくて

バケツと柄杓と水道の蛇口があることに気付きました。

あ……インド方式だね……と。

1分ほど考えました……

うん、やっぱりインド方式しかないね。

生まれて初めて自分の手で

手動ウォシュレットしました……

郷に入れば何ちゃらってやつでいい経験しました。

ホテル出る前にトイレットペーパーを持って出ようと思ってたのに

忘れちゃったんですよね……

 

 

 

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ちょっとハプニングはありましたが

インド方式を体験してサントメ大聖堂に向かいます。

ドライバーも我々の対応に慣れてきたのか

運転は更にアグレッシブさを増してるようです。

直線ではアクセル全開

コーナリングの遠心力は2割増し。

前を行くオートリキシャを全てぶち抜き

自家用もタクシーも全てスリップストリームから

反対車線にはみ出して右側から抜き去ります。

おいおいおい、対抗車来てるし!

って思っても対抗車にブレーキ踏ませて突っ込んで行きます。

日本ではこんなやりたい放題の運転はなかなか出来ないので

逆に痛快で笑いながら乗って楽しんでたんですけど

今思うとかなり危ないよね……

 

ベンガル湾に面したチェンナイで人気のビーチを右側に見ながら10分ほどでサントメ大聖堂に着きました。

この大聖堂、スマトラ沖地震で甚大な被害が出たチェンナイにおいて

奇跡的に被害がなかったらしいんです。

かなり海に近いんですけどね……

地元でも奇跡の大聖堂ということです。

 

インドに布教に来てサントメ マウントで殺されたイエス・キリストの弟子トーマス。

そのトーマスの墓所があるサントメ大聖堂は

ポルトガルが整備し、後にイギリスが再建して

真っ白で綺麗な大聖堂です。

 

キリストの使徒を祀る礼拝堂は、ローマのサン・ピエトロ寺院

ヤコブを祀るスペインのサンチャゴ・デ・コンポステラ

あとサントメ聖堂の3ヶ所なんですね。


トーマスは最後の晩餐をキリストと共にした

キリストと非常に近い人で

インドというのはキリスト教においてもかなり深い関わりがありますし

教会内にはザビエル像やザビエルが持ち込んで祈ったマリア像があります。

 

靴を脱いで中に入るとヨーロッパの大きな聖堂とは違って

意外と派手さはなく

プロテスタント?と思ったりしますが

実はカトリックなんですよね。

この辺りはインドの人のどこか根底にある謙虚さの現れなのかなと感じました。

 

外に出るとドライバーが大聖堂をバックに自撮りしてたので

ドライバーさんもあまりここまで来ないのかな……と。

 

 

 

 

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次に向かったのはパルタサラティ寺院。

こちらもヒンズー教の寺院です。

付近まで来ると牛が沢山います。

ヒンズー教では牛が崇拝の対象でして

基本的に牛は大事にされますし勿論食べません。

牛が沢山そこら辺に繋がれてますから

そこら辺に牛から排出された生クリームが沢山落ちてます。

インドではビンディという花を束ねたものが寺院のそばで売ってます。

花を一輪ずつ束から外してあちこちにお供えするんですけど

ドライバーにビンディを買ってお供えしたら?って言われて

言われるままにビンディを買って

ビンディを持ってる姿をドライバーが写真に撮ってくれたんですけど

いいアングルで写真を撮ろうとしてスマホを構えながら

前に来たり後ろに下がったりしてるうちに

牛の生クリームを踏んで

サンダルだけではなく足のかかとに生クリームがベットリついて

みんなで大笑いしました。

パルタサラティ寺院は最近まで真っ白で白亜の寺院と呼ばれてたそうですが

今ではカパーレーシュワラ寺院同様にカラフルに装飾されてます。

 

数時間のお付き合いでしたがホテルに送ってもらいます。

帰る途中、頼んでないのに

土産物屋に勝手に止まったり

ドライバーは何とか儲けようとしてましたが

要らないから戻ってくれということで頑としてNO!。

ホテルまで戻ってドライバーとお別れ。

さて、お支払いということで約束の700ルピーを払おうと

1000ルピーを手渡すとドライバーが足りないって言うんですね……

え?700ルピーって言ったでしょ?って言うと

往復で1400ルピーだ……と。

 

あ〜なるほどね……

700ルピーでも大概ぼったくられてるんですけど

また楽しかったし色々世話してくれたのでいいか

ってことで1500ルピー渡してお釣りは要らないよと。

インドの人は商売に貪欲ですね。

 

 

 

 

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一旦、ホテルに戻って休憩をして

態勢を立て直しまして

今度は買い物のためにTナガールに徒歩で出かけます。

Tナガールはチェンナイの原宿と呼ばれるエリアで

衣類をはじめエリア全体がショッピングゾーンになってます。

身内のお土産にストールを見たり

自分は嫁について回るだけの退屈な時間です……

奥の青果市場はどんな野菜や果物がどんな値段で売られているのか興味がありましたけど

ちょっと割愛します……

 

 

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帰りに遅い昼飯をということでマクドナルドに。

何か目新しいメニューがあるかなと思いましたけど

ムンバイと変わらない感じでした。

チャーハンのセットメニューがあったので

オーダーしました。

インディカ米ってちょっと独特の香りがするんですけど

そういうのが無くて美味しかったですよ。

これにもカレーソースが付いていて

その辺りは流石インドです。

バーガーはムンバイでも食べたマハラジャマック。

カレーの味はしません。

ビーフは御法度のお国柄ですからパティはビーフではなくチキンナゲットです。

ポテトの味は万国共通。

 

マクドナルドって日本だと結構人が多い印象ですが

チェンナイのマクドナルドはガラガラ。

寒いぐらいクーラーも効いていて快適です。

インド人ってめちゃくちゃ沢山食べる人が多い印象なんですけど

マクドナルドって値段の割にお腹が膨れないから

あんまり人気がないのかも。

それでいてスタッフは無駄なぐらい沢山いて

見るからに赤字だろうな……と。

スタッフは暇だからずっと雑談して楽しそう。

 

 

 

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続いてマクドナルドの裏に駄菓子屋というか小さな商店があったので

ばらまき用のお菓子を。

インドに来ると必ず買うものなんです。

ピーナッツを飴で固めたお菓子なんですけど

大量に欲しくてボトルの容器ごと全部くれって言ったんですね。

そしたら店の人がボトルに何個入ってるかわからないから

中から全部出して数え始めました。

で、後から足したりして50個入れてあるから1個12ルピーで600ルピーだねと。

一気に荷物が重くなったので

ホテルに置きに戻ったんですけど

何か50個もないような気がするな……

と思って実際に何個入ってるか数えてみたら

 

42個しかありませんでした……

そういうお国柄というのはわかってます。

なので怒鳴り込んだりしません。

 

 

 

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続いてばらまき用のクッキー。

こちらは違う商店に行ってみたんですが

1袋30ルピー。

インドのクッキーは商品が違うと品質にばらつきが勿論あるんですけど

平均的に美味しいです。

湿気が多い国ですから帰国して食べる前に

オーブンで焼くと食感と風味が復活します。

 

 

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次に向かったのはインドでは珍しいスタバ。

地図を見るとホテルの近くにあったので

ちょっと寄ってみました。

最近、JCBは加盟店を広げるためインドにも進出を始めたんです。

JCBは純日本製のサムライカードなので頑張って欲しいですよね。

だからもっと使えるエリアを拡大して欲しいと前から思ってました。

で、インドに進出ってニュースは本当に嬉しくて

スタバでJCBのロゴを見た時はそれはそれは……

だって、世界人口の70億人の内訳知ってます?

北米南米、ヨーロッパ、アフリカ、アジアの人口比率って

1:1:1:4なんですけど

十数年後には1:1:2:5になると言われてます。

既にというか、これからの時代は

市場の中心は間違いなく欧米じゃなくアフリカとアジアなんです。

アフリカやアジアなんか色々とまだまだなんじゃないの?

と思うかもしれませんが、それは大間違い。

一気にアジアは欧米に追いつきつつあるし

アフリカもすぐに追いついてきますよ。

貧困はどんどん無くなり並んできます。

70億人のうち既に中国14億人、インド12億人ですよ。

アメリカなんか3億人です。

どれだけ市場規模に差があるかは一目瞭然ですよね。

 

で、スタバのレジ周りを見ると

JCBのステッカーが貼ってあったんですね。

お!と思って喜び勇んでJCBカードを出したものの

実際はエラー……

まだ、システムの展開が追いついてないみたいですね……

中国では銀聯カード以外使いにくいところがあることは杭州の時に記事にしましたが

企業が中国元以外の外貨を過剰にストックさせない政策を取っているように

中国ファーストというか囲い込み戦略はなかなかのものです。

だからインドに目をつけるのは大きな意味があると思うんですね。

 

コーヒーはベトナムコーヒーをオーダーしたんですけど

提供された時点で既にシロップが大量に入っていて

大甘……

ノンシュガーって言えばよかった……

 

 

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晩飯は一日中、ホテルからTナガール辺りをウロウロして

ちょっと目をつけてた店がありまして

そこで食べると決めてました。

地元の小さな食堂って感じの店です。

店員がメニューを持ってきてくれて

昨晩の店みたいなもっと食べろみたいな威圧感はなかったです……

マトンカレーとチキンライスをオーダーしたんですけど

このチキンライスが……絶品過ぎました……

チャーハンってみんな大概あちこちで食べ食べてません?

当然、自分もそうなんですけど

今まで食べたチャーハンと比べてダントツのナンバーワンでした。

ひと口食べてこれには腰が抜けそうでした。

インディカ米にありがちな独特の臭みはないし

タンドリーチキンの旨味は濃厚。

お洒落なレストランではないですが

本当にいい店に当たりました。

旅先の一食はギャンブルですけど

こういう時って本当に幸せな気分になります。

自分が旅をする時、求めるファクターとして

この楽しみが占めるところは大きいです。

 

マトンカレーは美味しく食べることが出来る辛さの限界点ぐらい。

これ以上辛いと口の中が痛いだけなんですけど

辛さはもう少しマイルドでベストぐらいかな。

ということでマトンカレーも美味しいんですけど

チキンライスと一緒に食べると

チキンライスの美味しさが失せる感じ。

 

おそらく地元でも美味しくて人気なんでしょう。

店の前にはバイクがズラリと並んでいて

その数は日本で見る宅配ピザ屋の比ではないです。

食事してる間、頻繁に店員のスマホに電話が入って

電話が入るとバイクで配達してました。