陸マイラーはろ♂馬とマイルと酒とメシ

2017年1月に陸マイラーを始めました。馬が大好きな普通のサラリーマンのブログです

2015香港国際競走遠征


2015 香港国際競走遠征REPORT
1日目 沙田競馬場

2015年12月13日・・・持ち馬の海外G1出走の観戦に初めて行きました。
その地は香港。
過去に持ち馬が海外に何度か行ったことがあります。
延べ3頭、今回が5回目の海外G1出走になります。
それを見に行こうと思ったこともあります。
でも、子供も小さかったし、そう思っただけで実際に生で観戦したことはありませんでした。
馬を持つようになって以前から思っていたのがフランス、イギリス、ドバイ、アメリカ、香港に渡る馬を持って
持ち馬が走るところを見たい、勝つところを見たいと。

年に2~3頭の出資という自分で縛りを設けて、そんな中でも何度か「この馬なら・・・」と思ったことがある。
でも、怪我でその域に達しなかったり中々簡単ではない海外への道。
月日は流れて子供もある程度大きくなり、そろそろ見に行ける境遇になり
巡り合った馬がステファノス
春のQEⅡCに香港に渡った時に行こうかと思ったけど招待されるかが微妙で
直前まで動向がわからず、こちらの諸事情も重なって結局断念した。
そして今回は天皇賞秋を走った時点でおそらく招待されるだろうということで航空券を確保した。

結婚しても数年はちょこちょこ海外に旅行に行ってたが
二番目の子供が産まれてから海外に行かなくなり
直近の海外旅行は一番上の子供が1歳の時に一緒に連れて行った香港で、実に13年ぶりである。
当然、パスポートは切れてるし法も当時とはずいぶん変わっている。
パスポートを取るところから初心者のような遠征計画の立ち上げとなった。
10年モノのパスポートの取得には16000円が必要になるので
これが13年も海外旅行を遠ざけてきた。
ウチは子供3人の5人家族なのでパスポート費用、燃油サーチャージなどを考えると
旅行となると海外に行ける余裕などない・・・

今回の香港遠征を決めたのは幾つかポイントがあって
まず、子供を置いて行ける状態に子供が成長したこと。
持ち馬が頑張ってくれて金銭的に余裕があることもあるけど
LCCのピーチがいいタイミングで格安のキャンペーンをやってたのが一番大きい。
クラブのツアーに参加すれば現地での手間は一切省かれるが15万ほどの値段設定は自分にとって無理。
ピーチの片道3990円のキャンペーンをやってることを教えてもらったので
それなら嫁を連れて行っても全然安い。
あとは行程をどうするかということで2つプランを考えた。

1つは、香港国際競走当日の朝の便で香港へ飛んで昼に香港。
レースを見てホテルを取らずに深夜便で早朝に帰国するプラン。
もう1つは、同じく昼に香港に着いてレース後ホテルに泊まって翌日の夕方の便で夜遅く帰国。
深夜便は値段設定がちょっと高くてホテルに泊まるプランと金額的に差がなく
どちらのプランでも航空券、空港使用料、燃油サーチャージ、ホテル代を計算すると
弾丸だろうがホテルで1泊だろうが込み込みで1人2万円ぐらいになる。
全く旅行会社を介さずに行くわけで、自分は中国語も英語も喋れないので、お供は欲しいな・・・ということで
同じく中国語も英語も喋れない嫁を連れて行くことにした。

パスポート費用が2人分で32000円、移動費が同じく2人分で40000円。
ステファノス天皇賞秋で稼いでくれた賞金で足りる感じの金額なので。

で、レースの1か月ほど前にまずピーチの香港行きの航空券の予約をすることから始めたのですが
これが一筋縄ではいかない。
インターネットで予約するにも国内線とは違ってパスポートの番号を入力する必要があるという壁があった。
パスポートを持ってすらいない自分にはどうしようにもないし
パスポートを取得するには最短で1週間ほどかかる。
パスポートを持ってないと国際線の予約は出来ないのか・・・
いや、インターネットで調べるとこの壁にぶち当たる人は多いようで
どうやら、パスポート番号は適当に嘘の番号を入力しても予約は出来るらしいと。
ただ、そのままの状態で当日を迎えるとちょっとややこしいらしく
パスポートを取得した時点で予約内容の変更で本当の番号を後日打ち直せばいいらしい。
因みに、パスポート番号は後日簡単に変更できるが絶対にやってはいけないのは名前の打ち間違いとのこと。
名前はローマ字での入力なので打ち間違えやすいが、これをやるとヤバいらしい。
ということで、慎重に入力して決定ボタンを押す前に3回チェックした・・・

翌日、旅券事務所にパスポートの申請をするため行ったのですが
以前にパスポート取得したとき同様、写真のチェックが厳しかった。
というのは、嫁の写真。
目に髪の毛が1本垂れてかかってたんですね。
素人の自分が見ても気付かないレベルなんですがプロが見ると違うんですね。
入国審査で顔認証のチェックがあると、この髪の毛1本でチェックに引っかかったりするらしい。
毎回、この髪の毛1本のせいで引っかかる可能性があるけどそれでもいいですか?って
事務所の職員に聞かれたんですが、まあ頻繁に海外に行くわけじゃないし写真代勿体ないので・・・と。

何とか申請を終えて帰る途中、旅券事務所の横に宮崎の地鶏を食わせる居酒屋があったんです。
4~5年前に屋久島に旅行に行ったときの帰りに宮崎を通ったんですが
その時に初めて本場宮崎のチキン南蛮を食ったんです。
それが本当にカルチャーショックで、今まで食ってたチキン南蛮って全部嘘だったのかと。
それ以来、また本物のチキン南蛮が食べたいと思ってたんですが
旅券事務所の横の居酒屋のメニューに写真付きであの見た目から本物のチキン南蛮があったんですね。
申請に行ったのが昼前で、この店の開店時間が17時ということで、この日は諦めましたが
出来上がったパスポートを受け取りに来る日に食べに来ようと嫁と話して帰ったんです。

で、パスポート受け取りの日、16時ぐらいにパスポートを受け取って
ちょっと時間潰して17時にその居酒屋に行きました。
開店時間まで2人で時間潰して歩きながら「今日は予約で一杯なんです・・・」とかなったらお笑いやな
って話してたんですが・・・
本当に「今日は予約で一杯なんです・・・」ってことでした・・・
香港の結果を知ってる今から思うと、この時からケチは付いてたんですね・・・

帰ってピーチの予約内容の変更ページからパスポート番号の打ち直しを終えて遠征に向けて準備を終えたのでした。

 
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今回の香港遠征はホテルに泊まらない弾丸遠征にしました。
1泊するのも悪くはないんですが、仮に1泊したとしても翌日の夕方の便に乗るには
昼過ぎには空港に向けて中心部を出発することになるので、どの道ゆっくり観光は出来ないわけで。
あと、弾丸でレース翌日の月曜日の早朝に帰宅すれば子供の登校時間には家に帰れるというのがあるし
遠征から帰って翌日は仕事を休むスタイルの自分にすれば帰る日が早朝なら翌日休まず休みを1日節約もできる。

8日(火)~10日(木)まで北海道へ視察、中2日で13日(日)の弾丸ですが
楽しい遊びでのことなので疲れとかは皆無です。
関空を8:25発の便ということで家を5時に出発して6時には関空へ。
海外旅行は13年ぶりで、しかもLCCを利用しての海外は初めてということで早めの行動なんですが
LCC専用の第2ターミナル自体は北海道に行った時に一度使ったことがある。
ただ、チェックインカウンターというかピーチの職員が常駐してる受付というのがなく
チェックインは全て無人の機械で済ませる。
また、機械のチェックイン機は国内線用と国際線用、設置場所が別々で各5台ずつ設置されてる。
国際線用は5台全て長蛇の列でどれも15人ぐらい並んでる状態。
時間に余裕がなく急いでる人もいるので、初めての操作で勝手がわからずモタつくと迷惑になるので
それなりに緊張していたが、案の定というか若干モタついた・・・
予約時に取得した予約番号を打ち込むかバーコードをかざすかという作業にプラスして
パスポートに内蔵されてるチップを機械に読んでもらう作業をするわけですが
これがちゃんと出来てるのか出来てないのか音がないのでわかりにくい。
で、一応機械が読んでくれたようで自分と嫁の2人分
予約した飛行機の時間と座席番号が記載された搭乗券らしいレシートみたいなものが出てきたんだけど
それに付属して「搭乗者の名前が一致しません、カウンターにお越しください」というレシートも出てきた。

これはかなり焦りましたね・・・
予約する時に絶対に名前の打ち間違えはしてはいけないってことで決定ボタンを押す前に3回チェックしたし
出てきたレシートの搭乗者のローマ字のスペルも確かに間違っていない。
勿論、パスポートの名前のスペルも間違ってない。
なんで、こんな名前が一致しないというレシートが出るのかがわからない・・・
ピーチの受付はないし・・・と、周りを見渡すと手荷物を預けるカウンターに職員がいたので
弾丸遠征なので預ける手荷物はなかったけど人の流れに沿って
30人ぐらい並んでる手荷物カウンターの列にとりあえず並んでみた。
この行列の流れが非常に遅く、キョロキョロ周りを見ていると
遠くの国内線のエリアにピーチの服を着た職員を見つけたので自分は列に並んだまま嫁を遠くの職員の方に走らせた。
戻ってきた嫁によると2人分、ちゃんとレシートが出てきてるので正常にチェックインは出来てるとのことで
列を離れて機内の持ち込み検査に向かったのでした・・・

検査を抜けると久々の出国審査。
う~ん・・・毎度ですが審査官ってどうも嫌ですね。
確かに不法者を見抜く重要な関門ですけど、そこまで威圧的に上からって態度は必要なんですかね。
検索サイトは?とか言うぐらいの愛嬌は欲しいですね・・・
久々の出国審査を通過してようやく出国ロビーに到着です。
初めての関空第2の国際線出国ロビーですが・・・噂には聞いてたけどかなりショボいです。
軽食が食べれる喫茶店が1つ、コンビニと土産物屋が複合した小さい店が1つ
あと、小さい化粧品店が1つとメビウスの銘柄しかないタバコ店が1つ、これだけです。
LCCの需要や利用者って年々増加してるわけで
日本に遊びにきた観光客が帰りに最後に金を落とす場所なのにこれですか?と。
いくら大手とLCCとで住み分けして差をつけるといっても
ちょっとおかしいんじゃないかと・・・
飛行機代をケチる自分みたいなヤツでも、金を落とすときは落とすんだぜと。
LCCを利用するかは体裁を気にしないとか価値観の違いだけで貧乏だからというだけではない。
ローコストでやっていくには空港の施設も抑えるということかもしれないが
「おもてなし」を謳う日本が、帰っていく外国人に最後の最後にこれですか?と。
後で香港の空港のこともレポート書くけどこんな関空とは比較にならない。
大手とLCC、コストの面でも住み分けは必要かもしれないが
日本人である自分はいいんだけど外国人のためにJALANAの大手の付加価値を含めもうちょっと考えた方がいい。

香港への飛行時間は4時間ほどで到着が昼になるので、とりあえずここで朝食。
といっても店は1軒しかないので1択です・・・
たこ焼きとビールのセットが1000円強でした。
揚げタコ?という感じのオイリーなたこ焼きで、表面はカリっとした食感。
勿論、スピードが大事な場所なので店で焼いてる形跡はなくチン物ですね。
ちょっとゆっくり1時間ほど時間があったのでコンビニで飲み物とお菓子を。
北海道のものや京都のもの、日本各地の土産が置いてました。
喫煙所で搭乗前の一服しましたが、喫煙所はマメに掃除されていて綺麗。
これは日本のクオリティですね。
タバコ銘柄のメビウスのスタッフのお姉さんが1人で店頭業務と喫煙所の清掃をこなしてました。

搭乗アナウンスがありいよいよ搭乗口へ。
ボーディングブリッジはなく配管むき出しの通路を通って99番搭乗口。
なんか、この世界のどこかではなく異次元の世界に行くようなイメージが沸く番号です・・・

 
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搭乗口を抜けるとタラップを上がって機内へ。
ピーチの利用は3回目になるんですが、足が悪いわけでもないしこういうのは個人的に全然気になりません。
この日は日曜ということもあってか、キャンペーンの値段設定もあってかほぼ満席状態。
シートピッチが狭いとか言われますが体が巨大でもないしエコノミーならこんなもんじゃないかなと。
行きは最後方30列目だったので後ろを気にせず椅子を倒せるし十分快適です。
あればあるで目を通す機内誌とか、無駄を省いてるピーチですが
これならヨーロッパまで半日乗ったとしても個人的に大手とそんなに変わらないと思いますね。
ファーストとかビジネス使うなら話は違いますがエコノミーは所詮エコノミーです。
エコノミーでも機内食の有無とかありますが自分で好きなもの持ち込めばいいし。

 
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99番スポットを離れて滑走路へ。
朝焼けの関空連絡橋を右手に見ながら北向きに離陸。

 
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すぐに左に旋回して明石海峡大橋の南を通過。
グングン高度を上げて四国上空で巡航高度に達します。

 
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しばらくして香港入国時に必要な入国カードが機内で配られます。
ここで気付いたのがボールペンを持ってないこと・・・
CAにボールペン貸してほしいと頼んだら貸出はしてないとのことで
機内販売のリストにあったのがピーチのボールペン600円。
ふふーん・・・中々、商魂逞しいなと。
まあ、ピンク色で一番下の子供のお土産にも向いてそうだし
香港の空港で書いてもいいけど着いてから書くと時間のロスなので買うしかないなと。
入国カードを書き終えて外を見てると日向灘の上。
宮崎から九州をかすめて飛んでると真下に霧島連山、遠くに阿蘇山が噴煙を上げてるのが見えました。
写真が小さいのでわかりにくいですが
生で見ると外輪山がよくわかる・・・写真中央のやや右上辺りです・・・
桜島の西側を通ったらしく進行方向右側からは桜島が見えませんでした・・・
大体、離陸して1時間ぐらいで鹿児島の辺りです。

 
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大体、離陸して2時間ぐらいで沖縄辺りだと思いますが
沖縄も右側の窓からは見えませんでした・・・が
離陸して3時間弱ぐらいで台湾の台北が見えてきました。
台北の空港がわかります。
と、同時に空気がちょっと悪いような印象です。
生で見るとわかるんですが朝焼けの色というより空気が汚れてる感じ。

 
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離陸して3時間半ぐらい、そろそろ大陸が見えてくるかなと思って窓の外を見てました。
が、どうも空気が黄色っぽくて霞んで海と陸の境目がわからない。
日本の上だとどこを飛んでるかわかるんだけど香港に近づくと本当に空気の色が変わってる。
高度も少し落として、対地速度も少し落としてるのがわかったんだけど
到着予定時刻になっても降りる気配がないなと思ってると機長からアナウンスがあり
香港国際空港が混雑してるので上空で旋回を開始しましたと。
着陸の許可待ちで30分ぐらい遅れる見込みということで、ますます着いてから時間に余裕がない状態に。
一応、そういうのは想定してましたが。
にしても、空気が本当に悪そう・・・

 
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30分ほど旋回を続けてようやく着陸態勢。
高度を落とすとマジか・・・というぐらい、やはり空気が悪いのがわかる。
それと合わせて海がゴミだらけで尋常ではなく黄色く濁ってるし
所々で赤潮なのか赤っぽく濁ってる海域もある。
空港は昔は中心地にあって危険な空港で有名だったけど今は中心地から離れて島の上にある。
その島の周辺は海上に道路を建設中だったり以前に比べて開発がどんどん進んでる。
前に来た時は中心地から空港に向かう途中の場所にディズニーランドを建設中だったが
やはり、停滞してる日本と違ってどんどん進んでる。
30分ほど遅れて香港国際空港に着陸。
飛行機の数にしても多いし、いろんな面で関空とは活気が違う・・・
飛行機と飛行機の間隔がそんな狭くていいのというぐらい飛行機が犇めいてるし
狭いスペースを縫うような感じで飛行機が動いてるので接触とかたまにありそう・・・

 
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香港国際競走のメイン、ステファノスが出走する香港カップは現地時間の16:30
日本時間の17:30発走で、最低限それに間に合えばOKなんだけど
香港国際競走の最初のレースの香港ヴァーズの発走は現地時間の14:00
日本時間の15:00発走なので、出来るならそれに間に合うように行きたい。
空港から中心部に向かうエアポートエクスプレスで九龍まで行って
そこから地下鉄等を乗り継いでシャティン競馬場に行くとスムーズに行って大体1時間かかる。
飛行機が30分ほど遅れたので入国審査なんかを通過して到着口に出てきたのが13時前。
なので、エアポートエクスプレスに乗って電車移動すると香港ヴァースだけではなく
その次の香港スプリントも間に合わないことになる計算。
機内でエアポートエクスプレスのチケットの割引販売も行われていたし
到着口に出るとすぐに乗り場があるエアポートエクスプレスは便利だけど
競馬場に行くのはタクシーと決めていた。
空港から九龍までエアポートエクスプレスの運賃は$90で、2人だと$180。
九龍から競馬場まで地下鉄に乗り換えながら移動すると$10ともう少しかかるので
2人だと$200を超える金額になる。
事前に調べてたのが空港から競馬場までのタクシーの料金。
これが高速代込みで$300弱ってことだったので
まあ、鉄道移動とあんまり違いはないかなと。
確かに少しタクシーが割高だけど$1=16円換算で1000円強ぐらいの差なので。
それよりもタクシーだと競馬場まで30分、鉄道移動だと迷わずスムーズに行って1時間という差が大きいし
途中でわからなくなって結局タクシーに乗った場合なんかは時間もお金もロスするわけで。

で、現地ではタクシーのことを「的士」と表記されていて
到着口から「的士」の看板を辿ってタクシー乗り場に。
行先によって乗り場が赤、緑、青の3色に色分けされていて乗り場の前のインフォメーションで
強面の黒人のおばちゃんに「しゃてぃんれーすこーす」と言ってどれに乗るか尋ねると
英語で答えが返ってきて、言葉の途中に「レッド」という単語があったので、どうやら赤らしい・・・と。
乗り場のポーターに再度「しゃてぃんれーすこーす」と言うと赤のタクシーがやってきた。
どうやら、街を走っていても赤、緑、青のタクシーしか見かけないので
完璧にタクシーのカラーまで色分けされてる様子。

 
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事前の調べでは香港のタクシーは日本のようにドアは自動で開閉してくれないので
自分で開け閉めするって書いてあった。
なので、自分で開けようとすると自動でドアが開いて突き指しそうになりました・・・
よくよく見るとタクシーの車種はほとんど日本で定番のコンフォートで
どうも日本で使った中古を使用してる感じ。
車内にはシートベルトの着用をお願いする警視庁が啓発してる日本語のステッカーが貼ってある。
乗車すると言葉で言うより文字で書いた方が早いと思ったので
レシートの裏に「沙田競馬場」と書いたものを見せるとダルそうに「OK・・・」と返事があり的士は走り出した。
事前の調べでは香港のタクシーは世界でも指折りの安心度を誇るらしく
まず、空港などしっかりした施設からの乗車でぼったくられたりすることがないらしい。
乗り場でポーターから手渡された「重要提示」と書いたカードをよく見ると
乗車日、乗ったタクシーの車番、乗車時刻がポーターによって記載されていて
空港をはじめ病院、警察など何かあった時の連絡先も全部中国語と英語で書いてある。
不正防止のためにここまでやってる空港というのもあまりないだろうね。

というか・・・車内はタバコを吸う自分からしてもかなりタバコ臭い。
日本のタクシーは最近こんなタクシーはないし、おそらく香港では回送中に吸ってるなと。
あとそれよりも、助手席に提示してある乗務員のタクシー免許の写真が
実際に今運転してる乗務員と明らかに別人・・・
免許の写真は80歳代ぐらいの白髪の老人なんだけど実物はそれより30歳ぐらいは若い。

 
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事前の調べ通りに大体30分ぐらいでシャティン競馬場に到着。
タクシーでシャティン競馬場に行くと大体はこの会員入口で止めてくれるらしいです。
香港の競馬場はエリアが大きく2つに分かれていて来賓、貴賓、馬主等専用の会員エリア、あとは一般エリア。
日本の日本中央競馬会が香港では香港ジョッキークラブといいますが
この会員入口はちょっと敷居が高いようです。
ただ、パスポートを持ってる海外からの観光客はパスポートを提示すれば$190で入れる。
レストランで食事をしながら観戦できる席は値段もピンキリで
国際競走当日は値段も高騰するとか。

 
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人が多くてレースがまともに観戦できないようだと会員エリアに入ろうと思いながら
とりあえず一般エリアに入場しました。
やはり、自分は庶民的な雰囲気が好きだし一般エリアの雰囲気を味わってみたいなと。
外観は国際舞台に相応しい感じのシャティンですが中身は・・・園田とか地方でしょうかね。
配管むき出しで客層もそんな感じです。
おらおら言いながら喧嘩してるオッチャンもいましたし。
今回は入場者に無料でキャップを配るサービスもしてたのもあって
場内は無料で配られたキャップをかぶってる人が多数でした。
国際競走当日ということで人が溢れてるのかと思いきや、意外とそうでもなく
私が到着したのは国際競走の前の3Rの発走前だったのですが日本のG1デーと比較して人は多くなかったです。
これなら一般エリアで全然大丈夫そうでしたし
競馬人口が減ってる日本ですが、香港の競馬と比較すると日本の競馬熱は世界比較ですごいんだなと。
で、馬券を買うのはもちろん香港ドルなので円をドルに換金。
シャティン競馬場は場内に外貨の換金所があるんです。
事前の調べによると競馬場内の換金所は市内のどこより換金率がいいってことだったので
空港の換金所をスルーして競馬場で換金したのですが、確かに換金率が抜群にいいです・・・
5万円換金しようと思ってたんですが、換金する瞬間ちょっと考えました。
ステファノスのゼッケンが7番なので7万にしとこうかと・・・
そういうことで7万円を換金したのですが香港の紙幣は1000ドル札が最上ですが
換金して手渡されたのは500ドル札が5枚と100ドル札、20ドル札、10ドル札数枚と小銭。
これが帰る時には1000ドル札の束になるんだなと。

 
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場内の雰囲気を確認したところで馬券です。
なにしろ初の香港で馬券の買い方がわからないわけで
ヴァーズ、スプリント、マイル、カップと立て続けにスタートする4つの国際競走を生で見るには
あらかじめ買うつもりの馬券を買っておかないと時間がない。
で、マークカードを手にしたわけですが、、やはりどう塗っていいのかわからない。
そこで、事前に調べてあった馬券購入指南書の入手です。
調べではインフォメーションに行くと日本人向けに日本語で馬券の買い方を書いたものがあると・・・
因みに日本でいうレープロがあって、それをもらうのにはレープロという言葉は通じないと。
それらをもらうには「ジャパニーズガイドブックプリーズ」と言う必要があると。
インフォメーションは日本と違ってあちこちにあるのでインフォメーションに行って言うたりましたよ。
「じ、じゃぱにーずがいどぶっくぷーず」と。
そしたら、後ろの棚から欲しかったそれが出てきました。
時間がないので、事前に確認してたステファノス複勝のオッズがいい感じだったのと
時間があまりなかったので3連馬券や4連馬券を捨てて複勝1点で買うことにした。
あと、私の兄に頼まれてたステファノスからの馬連総流しを$10ずつ買おうとしたんです。
軸のステファノスをマークして、14頭立てだったので残り13頭をマークで塗りつぶしました。
そのマークカードを持って窓口に。
すごく人が並んでる窓口と全然人が並んでない窓口があります・・・
どこに並んだらいいのか後方で様子を見てました。
すると、窓口の上に何も書いてない窓口、$200以上と書いた窓口、$500以上と書いた窓口があると気付いた。
自分がマークしたのは$200以上なので、$200以上のの窓口に並んでると
$500以上の窓口に人がいなくなったので「こっちで買えるよ」と手招きされました。
で、恐る恐るマークカードと香港ドルを差し出したのですが
窓口のおばちゃんがマークカードを指差しながら何か私に中国語で話しはじめました・・・
う~ん・・・何を言ってるのかわかりません・・・
私がお手上げのポーズをすると、8番のマークを指差して何か言ってます。
何を言ってるのか固まってると、8番のマークしてるところに白いシールを貼りました。
そこで、何となくわかりました・・・8番が取り消してるんだなと。
と、同時に8番でよかった・・・と。
いや・・・自分の馬を応援するために東京まで遠征して自分の馬が取り消した過去があるので・・・
大体、窓口のオバチャンの言いたいことはわかったので
「おーけー、おーけーさんきゅー」と。
馬券が無事に買えて後はレースを見るだけと思ったんですが
窓口を離れて財布に馬券をしまう時に違和感を感じました・・・何でこんなに500ドル札があるんだろうと・・・
ここで、あ・・・!と気付きました。
7万円換金して3~4万円馬券を買うつもりだったので
香港ドルが半分無くなってないとおかしいのに、ほとんど財布に残ってるんですね。
桁を間違えた・・・と。
複勝を3万円ぐらい買うつもりだったので$2000買わないといけないのに$200しか買ってないと・・・
結局、$1500を後で買い足しましたけどね。

 
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初めて訪れた競馬場に来たらやっぱり食べ物が気になる。
ご当地グルメみたいなのを食べたいというのが人の性というものだろう。
特に地方なんかに行くと自分のストライクゾーンにズドンと来るものがあるので
このシャティンの雰囲気は物凄く期待させられるものがある。
とりあえず時間もなかったしフードコートに急行してみた。
マクドナルドやケンタッキー、日本でも定番の店が並んでいて「なんだ・・・普通か」と。
そう思ったもののカウンターの上のメニューに目をやると、ちょっと普通じゃなかった。
写真ではわからないと思うんだけど。
メニューはサンドとポテトとドリンクがセットになった日本でいうバリューセット。
これ自体は普通なんだけどセットのネーミングが普通じゃない。
ビッグマックのセットは「無敵必勝餐」と書いてある。
うん、こんな名前つけられると、これを食えば馬券で負けない気がするし
食えば凄いパワーが沸いてくるパワーフード感が半端ない気がする。
フィレオフィッシュのセットは「漁人得利餐」となっている。
漢文は得意じゃないけど普通に考えて漁夫の利とか魚を引っ掛けたみたいなネーミングだと思うが
やはり何かご利益がありそうな感じはある。
ほかのメニューも何と書いてるか眺めてみたが、それらしく全部ご利益がありそうなネーミングだった。
おそらく競馬場独自の遊びがあるネーミングだと思う。
日本では勝つためにカツカレーを食ったりするが、カツカレー以外にもこういうのは面白いと思った。
で、香港まで来てマクドナルドでは能がないので香港らしいものを。
と思って、香港っぽい店を見つけて列にとりあえず並んでみた。
列の先頭の人から次々と注文して商品を受け取っては金も払わず去っていく・・・
どうなってるんだ・・・と思ってほかの店の客も見てみるとみんな金を払っていない。
商品を受け取った人を目で追っていると、レジが全店舗1か所に統一されてるようだ。
わかりやすく言うとスーパーのレジ。
店の中で好きなものを取って、最後にまとめてレジで払う感じ。
で、レジで支払いをしてレジを通り抜けたところに
日本の競馬場のフードコートみたいな立ち食いのできるテーブルが並んでる。
で、自分は白湯のワンタンメンみたいなのを注文しようと思ったんだけど
注文するカウンターにメニュー一覧が置いてない・・・
メニューの一覧があれば言葉が通じなくてもメニューを指さして「コレ」って言えばいいんだけど
口頭で言う必要があるので、これが困った。
「みーとぼーる・・・ぬーどる・・・」とか言ってみるが「ミート?」とか返ってきてどうも通じてない。
で、結局全然違うものが出てきて「おーけーおーけー」と言って受け取った。
こっちの食べ物ってやたらと八角が入って漢方みたいな味がするのが多いんだけど
見た目にどうもそれっぽい感じがする・・・
食べてみると正に想像した通りの味だった・・・
麺の食感も独特でビーフンをちょっと太くしたような感じ。
全く箸が進まず途中でギブアップしました・・・

 
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メシも適当に済ませてパドックです。
写真は香港マイルパドックでゼッケン1番が地元の雄というか玉がないエイブルフレンド
ゼッケン2番が日本のエース格のモーリスです。
香港ジョッキークラブ自慢のパドック東京競馬場と同じぐらいの大きさという感じを受けました。
パドックは屋根付きでほぼ全面にベンチが設置されており傾斜もついて見やすいです。

 
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パノラマモードで撮影してみました。
日本の装鞍所はバックヤードにあって観客が見れる場所にありませんが
シャティンでは装鞍所がパドックに併設されており観客が装鞍を見れます。
あと、大型のスピーカーがパドックのあちこちに設置されており
日本でいうグリーンチャンネルみたいな中国語の音声が大音響でずっと鳴ってます。
屋根に音響が反射して馬には過酷です・・・
静かな環境で競馬をする欧州の馬はこの慣れない環境でイレ込んでる馬が多かったかなと。
まあ、テレビに映る場所は見た目に綺麗です。

 
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飛行機が遅れてあまり時間のない状況でしたが香港スプリントから生で見れました。
香港マイルからはパドックからじっくり見れましたが
とにかくモーリスの強さが際立ったレースでした。
世界最強マイラーエイブルフレンドと一騎打ちの様相でしたが
直線の序盤でエイブルフレンドに外からいったん交わされてから
待ってましたと言わんばかりに差し返して完全にねじ伏せての完勝でした。
エイブルフレンドも状態は去年と比べればちょっと落ちてる感じでしたが
モーリスが世界最強マイラーに君臨した瞬間だったと思います。
表彰式はレースが終わる度にステージがセットされて片づけるの繰り返しなんですが
モーリスの表彰式のセッティング中にノーザン代表の勝巳さんが地元の関係者に祝福を受けるシーンがあり
勝巳さんが「いやいや、俺じゃないよ・・・」とモーリスのオーナーである妻の和美さんを指して
モーリスのオーナーはあっちあっちというシーンがありました。

 
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香港マイルが終わると次はメインの香港カップです。
ゲートがメインスタンド前に設置され入念にチェックが行われています。
ゲートの作業が一通り終わるとゲートのスタッフがゲートの前に集合して記念写真を撮ってました。
こういうのは日本では見ない光景ですね。
しばらくするとレイティングトップのデザインズオンロームから馬場入り。

 
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日本馬4頭は全部状態が良さそうでした。
馬場状態も良さそうな感じで返し馬に関しても4頭ともよかったです。
あとはゲートが開いて展開次第、運任せという感じです。
と、ここでひとつ・・・
気が付けば周りは日本語ばかり。
たくさん日本人が来てるんだな・・・と思ったのと同時に場所取りしてるカメラ小僧もみんな日本人。
日本の競馬場同様に香港でも機材とか脚立を置いていい場所を独占してるんですね。
香港の地元の人も苦笑いして見てました・・・なんだこいつらみたいに。
別に脚立を使わなくても柵がフレームに入るわけでもないし地元の人も迷惑そうにしてました。
日本というのは世界に誇れるものが多いし日本人であることに恥ずかしいと思ったことは今までなかったですが
今回、初めてこいつらと同じ日本人であるということを恥ずかしいと思いました。
あと、JCでも海外から批判の記事が書かれたファンファーレに合わせて
手拍子とオイオイ言うジャパニーズオイオイですが
香港でもファンファーレはないものの遠慮がちにバラバラながらもオイオイがあるのに驚きました。
これは馬が興奮したり馬にとって決していいものではないので
個人的に好きではないというかハッキリ言って嫌いな文化なんですが
香港でも浸透してきてる辺りはアジア人の高揚しがちな気性の成せる業なんでしょうかね・・・

 
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ゲートが開いて運命の香港カップがスタート。

 

 


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香港カップが終わってゴール前で呆然としてました・・・
終わってしまったものはどうしようもないので、とりあえずバタバタから解放されたわけで
シャティン競馬場の中をゆっくり見て回ろうと思いました。
というのも香港国際競走は8Rの香港カップで終わりなんですが9R、10Rの一般戦がまだ残っていて
最終10Rの後に花火で香港国際競走を締めくくるというのが毎年の恒例になってるんですね。
香港カップの結果のショックがかなり大きくて何もする気がしなかったんですが
とりあえず花火でも見ればちょっと気が晴れるかな・・と。
で、花火が始まるまで1時間ほど時間があるので最上階まで上がったり
何か変わったものはないか見て回りましたが特に変わったものはなく・・・
喉が渇いたので売店で何か買おうと思ったらほとんどの店が店仕舞いしてるし・・・
なんか踏んだり蹴ったりの状態なんですが、辛うじて1軒だけ売店が開いてたので
自分がレモンティー、嫁がホットコーヒーを注文したんですが
ここでも店員とのやりとりが噛み合わずレモンティーとホットコーヒーとなぜかホットドックが出てきました。
まあ、昼食もまともに食えてなかったので丁度よかったかなと。
なんか甘味のあるスイートマスタードみたいなソースがべっとり塗ってあったんですが
これが意外と美味かったのでご機嫌10%回復でした。

 
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そうこうしてるうちに最終レースが終わってすっかり陽が暮れて真っ暗。
場内はナイター競馬の装いで花火の準備がいそいそと行われてました。
観客は半分ぐらいは帰って人も随分少なくなってました。
で、香港国際競走のレースシーンなどがターフビジョンに映し出され
大音響とともにフィナーレの花火の始まりです。

 
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ドドーン、パパーン

いやあ、目の前で赤、緑、青、黄とライトアップを交えて非常に見ごたえがあります。
おお・・・なかなか凄いな・・・

 
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ん?なんか花火が見にくくなってきた・・・

 
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ますます見にくくなってきた・・・

 
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徐々に煙が充満して最後には何かが爆発してるみたいに何が何だかわからない状態になってました・・・

 
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煙が晴れるとターフビジョンが姿を現して「明年再見」の文字。
また来年お会いしましょうって意味でしょうね。
にしても競馬場で花火ってどうなんでしょうね?
というのは4コーナーの脇に厩舎があるんですけど
馬は馬房から頭を出せば花火の閃光が見えるだろうし、何より音がね・・・
馬は臆病な動物なんで初物の花火で怯える馬もいるだろうな・・・と。
ただ、花火見るまではかなり凹んでましたが
見てると来年こそはリベンジを・・・と思ったし終わったら結構気分も晴れてました。

 
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花火が終わったあとの場内は一気に人もいなくなり窓口もお片付け。
写真は有人の馬券売り場と右の写真は自動券売機。
JRAとは違って壁に埋め込んだ機械ではなくこんな感じでコンパクト。
この時点で時間は18時過ぎ。
遠征して馬が大敗した時って、もう一度時間を巻き戻してやり直して欲しいな・・・と思うもので
今回もそんなことを考えながら帰りの飛行機の時間までどうしようと考えたり。
飛行機の時間が深夜の1時過ぎなんだけどタクシーで空港まで戻ると19時ぐらいには着いてしまうし
空港で6時間散策したり遊ぶのもそれはそれでいいんだけど
嫁も連れてきてるし競馬場だけってのもどうかなと・・・
でも、スマホについてる万歩計を見るとこの時点で1万歩と掲示されてたので意外と歩き回ったなと。
てことで香港の空港は広いし空港内を散策しようってことでタクシー乗り場に向かう。

 
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が・・・競馬場のタクシー乗り場は長蛇の列・・・
う~ん・・・50人ぐらいは並んでましたかね・・・
並んでる顔を見ると白人の外国人がほとんどで、やっぱり空港まで移動するのはタクシーが便利なんだなと。
で、列に並んでみたんだけど5分ぐらい待ってもタクシーが1台も来なくて行列はそのまま。
こりゃ、いつにタクシーに乗れるかわかったもんじゃない・・・
ということで地下鉄移動に切り替えて駅まで歩くことにした。
が・・・競馬場と駅の間に車がビュンビュン走ってる道があり、駅に行くのに道路を渡れない。
見渡しても横断できる横断歩道はない。
でも、競馬場の建物の3階部分から駅に連絡橋が渡ってるのは確認できる。
ただ、競馬場の門から随分離れたところまで歩いてしまってるし戻ってというのは面倒だし
競馬場の駅は開催日だけ臨時で営業してる駅で
とりあえず1つ南の駅が近そうなので南へ向かって歩くことにした。
が、線路に沿って歩いても高層マンションや高層ビルが多くて駅がわかりにくい。
しばらく歩いてるとショッピングモールがあってそれらしい雰囲気になってきたと思ったら駅にたどり着いた。



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たどり着いたのは地図で見ると馬場駅(沙田競馬場)の隣の「火炭駅」
香港国際空港というのは地図の左端の「機場駅」で
空港まで行くのは何回か乗り継ぎをする必要があるのがわかると思う。
最終的に空港まで行くにはエアポートエクスプレスに乗る必要があって
九龍駅か香港駅でこのエアポートエクスプレスの接続がある。
尖沙咀駅ってのが香港の中心地になるんだけど香港島を望む夜景はここが綺麗な場所で
ここには以前に一度行ったことがあって大体の地理も記憶にある。
で、空港に行くには九龍塘駅などで乗り換えるわけだけど折角だから尖沙咀駅まで行って夜景を見たり散策することに。
尖沙咀まで行って散策しながら海沿いに歩けば九龍駅に着くということで
尖沙咀駅までの切符を買うことにした。
駅構内を見渡して機械があったので覗き込んでみたがどうも買い方がわからないというか何かが違う気がした・・・
で、下がって誰かが切符を買うのを観察してみようと思って見てたら
どうもICカードのチャージ専用の機械のようだ・・・

 
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更に駅構内を見渡すと違う機械を見つけたので覗き込むと路線図が表示された大きなモニターがあった。
あ、これだな・・・ということで画面の路線図の尖沙咀駅をタッチすると$10.5と表示されたので
お金を投入すると日本の電車のような裏が磁気の切符ではなくICカードが出てきた。

 
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裏を見ると絵で使い方が描かれていて
どうやら乗るときに改札でタッチして入場、降りるときは改札の回収口に差し込んで回収する仕組みらしい。
回収してまたチャージされて再利用を繰り返してるようでちょっと汚れた感があるんだけど
表はプラスチック素材で裏は紙っぽい素材なので、使い回しで衛生的にどうなんだろうね?
エコ的にはいいだろうけどね。

 
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香港の地下鉄はどの駅もユニバーサルデザインが徹底されている。
流石に観光都市というか、初めての人にもわかりやすい。

 
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尖沙咀まで2回乗り継いだけど見た限りでは地下のエリアはホームゲートがどこの駅も設置されている。
国際競走当日だったからなのか車内は結構日本語があちこちから聞こえてた。

 
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地下の尖沙咀駅から地上に出るとネオンが賑やかな香港の中心部。
12月ということで街はクリスマスの装飾があちこちに。

 
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海に向かって歩くと尖沙咀から香港島を見渡す夜景。
あちこちにスピーカーが設置されていて音響に合わせてビルの照明が点いたり消えたり。
やはりこの景色は圧巻で見る価値がありますね。
地下鉄を乗り継いでこれを見たときにはステファノスの大敗のショックはほとんど消えてました。
ここから海沿いに九龍駅まで歩くわけですが距離的に20~30分って感じ。
どっち向きか方角はわかってるんで駅に向かって突き進みます。
高級ブランド店、ビッグなホテルが立ち並ぶ道をどんどん進むと繁華街から外れて
九龍駅に続く海沿いの道は全般に工事区間になってました。
バリケードで仮設の歩道が確保されていて、所々、バリケードに九龍駅の方向の貼り紙が貼ってありました。
その貼り紙の示す方向に歩き進んで行きますが、やはり高層ビルばかりで見た目でどれが駅なのかわからない。
この時点で万歩計の数字は1万8000歩、そろそろ疲れが・・・
30分近く歩いてそろそろこの辺りなんだけど・・・と。
九龍駅の方角を指す案内板はスポーツジムみたいな建物を指してます・・・
建物の中を見るとどう見ても駅っぽくなくて1階はアイスホッケー場になってます。

 
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これ駅じゃないよな?と嫁と話してると「九龍駅に行くんですか?」と声をかけてくれた男性が。
おお・・・日本語・・・と思った。
本当はダメなんだけどホッケー場の中を抜けてエスカレーターを上がって
ショッピングモールを進むと駅がありますよってことで
ホッケーを終えて着替えてる人が占領してる通路を抜けて
教えてもらった通りに行くとやっと九龍駅に到着。

 
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早速、券売機で空港行きのエアポートエクスプレスの切符を買おうとしましたが
画面の空港のところをタッチしても機械が反応しない。
ああ、空港行きの人が多くタッチするので反応が甘くなってるんだな・・・と
横の券売機に移動して買おうとしたけど、これも反応しない・・・
何かが違う・・・この券売機ではエアポートエクスプレスの切符が買えないのか。

 
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駅の中を1階に降りたり2階に上がったり・・・
エアポートエクスプレスの案内板を見つけては行ったり来たり
エアポートエクスプレスから降りてくる人の出口専用の改札があったり
20~30分ぐらいウロウロしましたかね・・・

 
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で、九龍駅構内を歩き回ってようやく違った券売機を見つけました・・・
どうやらこれがエアポートエクスプレス専用の券売機っぽい。
エアポートエクスプレスは駅が5つしかない快速なので買い方もシンプルです。

 
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ようやく手に入れた切符というかICカードです。
これは地下鉄と違って降りるときの改札で回収されないので使い捨てで持って帰ることになります。
で、このカードを持って市内に入るとホテルまでの送迎があったり結構便利らしいです。

 
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エアポートエクスプレスの車内。
時速135キロという移動で意外と揺れます・・・
時間も夜の22時ぐらいだったので客もまばらでした。
空港にあっという間に着いて空港内も人はまばら。
ピーチのカウンターは第2ターミナルなんですが時間も遅いので店舗はほぼ閉まってます。
空港で何か食べて飛行機に乗るつもりがチェックイン前のターミナルではサブウェイしか開いてませんでした。
で、ピーチのカウンターを探すけど見つからない・・・
また歩き回って挙句にインフォメーションで尋ねると22時45分に受付を開始するということで
カウンターは航空会社固定の専用カウンターはなくて
時間ごとに使い回しでカウンターをいろんな航空会社が使用してる感じになってます。
受付開始まで30分ほど時間があったのでタバコを吸おうと思ったけど
タバコの本数が残り少なくなってたのでタバコを買おうとコンビニへ。
チェックインしてから免税タバコを買うつもりなので、とりあえず1箱だけ買いました。
何気に1箱だけ買ったんですが店員に言われるまま$55を払って買いました。
ドルで買ったので価値がイマイチわからなかったんですが
香港ドルは$1=約16円ってことなのでレジを離れてから考えると1箱900円近いってことですね・・・
まあ、噂では聞いてましたが現実を目の当たりにすると海外でのタバコ事情は大変なことになってるな・・・と。
逆に言えば日本はまだタバコ天国だと。

 
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チェックインを済ませて出国審査を通って出国ロビー。
香港は関空とは大違いで出国ロビーに入ってしまえばLCCだけ隔離されてるようなことはなく
大手もLCCも同じロビーになっていて店舗も利用できるサービスは同じです。
搭乗口は縦にも横にも非常に大きくて遠く先を見ると突き当りがどこなのかわからないぐらい遠い。
搭乗口の番号を探してると視力検査をしてるようで・・・
時間は夜の23時を回ってたんですがチェックインのロビーは深夜らしく人が少なかったのに
出国ロビーは深夜と思えないぐらいに人が多くて
真ん中に動く歩道が通ってその両側に搭乗口があるんだけど搭乗待ちの人がベンチを埋めている。
で、出国ロビーの免税店はほとんど営業してたのでタバコをカートン買いしようと。
出国ロビーはとにかく広いわけだけど巨大な施設の節々に店舗が固まってるエリアがある。
最初にタバコを探したエリアに自分が吸ってる銘柄がなかったので違うエリアに行こうとしたんですね。
でも、この時点で万歩計も2万歩を超えていて、流石に足も疲労で痛く・・・
それでもタバコが欲しいので最後の気力を振り絞って移動しようと。
当然、動く歩道を利用して遠く先にある見えない店舗を目指すんですが、なかなか見えてこない。
動く歩道にただ乗ってるだけではなく動く歩道の上を歩いて頑張っても見えてこない。
どこまで続いてるのか・・・と思いながら歩く歩く・・・
相当頑張ってようやく店がたくさん見えてきたんですが、どうも閉まってる・・・
ここまで来て気付いたんですが、この時点で0時を回って日付が変わっていて
出国ロビーは遅くまで店舗は開いてるけど0時に閉まるんだと。
あと、出国ロビーに上がってきて最初の店舗のあるエリアからここまで移動するのに30分ほど歩いたんだと・・・
つまり、元の場所に戻るのにまた30分ほどかかるわけで、往復で1時間無駄に歩くことになって
おまけに目当てのタバコも入手できないと。
もうね・・・本当に足は痛いのを通り越して腰まで痛くなってくるし
泣きそうになりながら元のエリアに戻ったときには万歩計は2万5000歩を超えてました。
飛行機の出発は1:15なんですがこの時点で時間は0:30。
これだけ動くと喉も渇くわけで日本ならあちこちに飲み物の自販機があって飲み物の入手に困らないんですが
とにかく外国では店に行かないと飲み物がない。
で、ここでは自販機ではなく写真のように給水所、給湯所があちこちにあって
みんなペットボトルに入れて持ち歩くのが定番になってる。
1時間ほど歩いて飲み物を我慢して元の搭乗口に近いエリアに戻ると
マクドナルドと他にもう1店舗だけ飲食店が開いてたんですね。
他の店は全部閉まってるのでこの2店舗に人が難民のように群がっていて
特にマクドナルドは100人ぐらいの行列で・・・
搭乗の時間も迫ってるし人が少ない方の店でなんとかコーラを入手したら
もう精根尽きて抜け殻のようになってましたね・・・
でも、飛行機が遅れてたので最後の最後でちょっと時間ができたんで助かりました・・・

 
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チェックイン前のターミナル内では喫煙所は見当たらなくて
ターミナルの外に出るとあちこちに灰皿があります。
で、出国ロビーでは所々に喫煙所があります。
そして喫煙所はいつ見ても人口密度が高く、インターナショナルな場所の喫煙所らしく色んな人種が入り乱れてます。
・・・・・ゴミが散乱しててタバコの吸い殻も床に散乱してます。
中国人が・・・というよりこれだけいろんな人種が利用すると誰がこんなことをするのかわかりませんが
こういうのを見ると最初の1つのゴミが連鎖を生んでこうなるんだなと。
日本でもたまにこういうのは見かけますし要は掃除の頻度なんでしょうね。
帰りの飛行機では乗り物に乗ってほとんど寝れない自分ですが流石に寝ましたね・・・
弾丸ツアーでしたが競馬場から帰りの行程でかなり無駄な動きが多かったです。
次回は無駄は省けると思うので余裕を持って計算して行動できると思うし
今度は馬の走りと合わせてより良い遠征になりますように・・・

結構、面白いと思った海外初遠征でした。