最近は子供もある程度大きくなって嫁と2人で出かけることが多くなりました。
飛行機が格安で利用できる御時世というのもあり
ここ数年前から気軽にあちこち行くようになりました。
最近は意図的に馬ネタしか書いてませんでしたが
暇つぶしに旅行ネタも混ぜて行こうと思います。
随分前ですが6月に福岡に単にラーメン食いに行こうと出かけたもので
まずそこから。
ピーチが関空～福岡2500円ぐらいのキャンペーンやってたので
嫁と2人で往復10000円。
朝に福岡に飛んで夕方の便で帰る日帰り。
朝の8時過ぎに着いてとりあえず目的のラーメンを1杯。
博多はラーメン天国ですから朝からラーメンが普通に食えます。
向かったのは長浜屋さん。
昔からの老舗で有名な店です。
極あっさりトンコツで朝から重くない。
濃厚好きな私には物足りない感じなんですが
各テーブルにタレが置いてあって塩加減は調節できます。
勿論、紅しょうがも置いてあって博多ラーメンの良さですよね。
メニューはラーメン1択で食券を買って店に入ると
麺の硬さだけ聞かれて硬さを指定すると自動的にラーメンが出てきます。
店を出て朝の10時前。
全くノープランで飛行機に乗りましたからアテもなく
店の近くの福岡城跡をぶらぶらして
プロントでコーヒー飲んで夕方まで何しようか……ってな具合で。
スマホを眺めても夕方までに空港に戻れる近くのめぼしい名所も特になく。
何気に思い出したのが自分が小学生の頃のこと。
小学生の5年のときにクラスメイトが福岡に引っ越しましてね。
お別れのときに社交辞令で会いに行くって言うじゃないですか。
普通は小学生だし福岡まで行ったりしませんが
普通じゃないのが私。
クラスメイトと相談して親を説得して新幹線に乗って3人で福岡まで行ったんですよね。
福岡に引っ越した友達の家に泊めてもらったんですが
今思えば迷惑極まりない小学生だったなと………
で、引っ越した友達のお母さんが押しかけた我々を連れて行ってくれたのが芥屋ノ大門でした。
もう30年以上前のことなんで
芥屋ノ大門がどんな場所だったのか記憶がかなり曖昧で
なんとなくすることもないし行ってみようかなと。
友達の家は博多から地下鉄に乗って筑前前原下車近くというのは覚えてる。
芥屋ノ大門へはバスに乗ったのも覚えてる。
当時、友達のお母さんに連れられて友達の家から国道に出て路線バスに乗ったんですが
路線バスなのに観光バスの車両を使ってたのが自分には珍しくてそれをよく覚えてました。
ということで、とりあえず筑前前原まで地下鉄で向かうことにしたのでした。
筑前前原の記憶………
もう30年以上前のことだけど周辺は電車の車窓から田園風景が広がってた記憶はある。
でも、随分変わったなと。
新しい建物が多く月日の流れを感じる………
筑前前原の1つ手前の駅辺りからようやく田園風景が見えてきて
ああ……確かこの風景の記憶だなと。
で、筑前前原に着くと駅舎も随分変わってた。
昔は平屋の小さな駅だったけど。
駅前に出ると………こんなんだったかな………
さて………芥屋ノ大門へ行くバスは……
駅前のロータリーでバス停の標柱を見てみるが……わからん。
コミュニティっぽい循環線みたいなのがあるようだが
どうも右回り左回りがある感じがする。
周りを見渡すと観光協会みたいなのがあったので尋ねてみようとしたけど
なんか開いてるのか閉まってるのかわからない。
中を覗くと人がいて、怪しいやつが外から覗くのに気づいて出てきてくれた。
どうやら移転作業中らしいのだが
芥屋ノ大門に行きたい旨を伝えると親切に教えてくれた。
芥屋ノ大門へ行くなら遊覧船に乗らないと意味がないとおばさんは言う。
だけど、今日は船が出せるかわからないと。
その日は曇り空だったけど荒れた天気ではなかったが
なんでこの状況で船が出せるかどうかという状況の意味がわからなかった。
今日は船が出るか確認の電話をしてくれて
回答は本当に直前までわからないという。
1時間に1本ぐらいの間隔で出てるらしいけど
前の便は出たが次は未定だと。
とりあえず行かないとどうしようもないので
芥屋ノ大門へ行くバスを30分ほど待つことにした。
バスがやってきたが昔と違って今は観光バスの車両は使ってないようだ。
駅前から国道に出たが30年以上前の車窓からの景色の記憶は全くなく
ここを子供の頃に通ったのか………と。
新しい道という感じではないので間違いなく同じ道のはずだが………
芥屋ノ大門のバス停着くと遊覧船の出航時間の5分前になってた。
バスの乗務員に船乗り場の位置を尋ねて走った。
大概、時間にゆとりを持って行動する質なのでこういうのは本当に久しぶりだった。
船乗り場が見えた時
漁船みたいな船に最後の人が乗り込んでるのが見えて
繋留ロープを外してる最中だった。
かなり際どいタイミングだけど何とか間に合った。
遊覧船で芥屋ノ大門に接近。
玄武岩で出来た名所だけど30年前の記憶がない………
こんな場所だったかな………
そもそも船に乗った記憶自体がない。
船に乗らずに遠くから眺める場所があるのかな………
かなり断片的な記憶なので船に乗ったのかもしれないけど
とにかく記憶がない。
もし船に乗って当時この芥屋ノ大門を見ていたなら
記憶がないというのは友達のお母さんに申し訳ないな………
で、天候が悪くないのに船が出せるかわからないというのがモノを見て理解できた。
小さい船で際まで洞窟に突っ込んでくれる。
確かに波が立ってるとこれは無理だなと。
料金取るからには一律でここまでやりますということですね。
観光協会のおばさんが船に乗らないと意味がないと言ったのがよくわかりましたし
なかなかの観光でした。
あと芥屋ノ大門の付近は牡蠣の養殖が盛んのようで
あちこちに牡蠣の店があります。
そういうのも全く記憶がないのよな………
まあ、子供の頃は興味のないことでしょうけど………
バス停に戻って筑前前原まで戻るバスを待ちますがまた40分待ち。
帰りの飛行機の時間まであと3時間ぐらいです。
筑前前原まで戻って飛行機の時間まで2時間。
どこにも寄らず空港まで向かったら空港で1時間強の時間の余裕がある。
でもこのお出かけのコンセプトはラーメンを食べるということで
出来れば2杯は食べたいところ………
博多で途中下車してすぐの博多デイトスにあるラーメン天国のフロアでもう1杯食べておきたい。
ラーメン食べると時間に圧迫感が出るので微妙で悩ましい。
なので、このバス待ちの40分は勿体ない。
だけど、この何ともローカルな雰囲気や時間感覚は旅の醍醐味ではある。
筑前前原で地下鉄に乗り換えて博多で途中下車。
博多だるまで念願の2杯目のラーメン。
うん、どっしりとコクのある濃いラーメンでした。
個人的に今まで食ったトンコツではナンバーワンでしたね。
スープを飲み干すと丼の底に魚粉が溜まってて
トンコツとダブルの旨みになってたのか……と。
これは必ずまたリピートしたいです。
あとは空港に向かって明太子買って帰りました。
美味しいラーメンの旅でした。
