陸マイラーはろ♂馬とマイルと酒とメシ

2017年1月に陸マイラーを始めました。馬が大好きな普通のサラリーマンのブログです

2016鹿児島焼酎の旅



9月は嫁と2人で鹿児島に行きました。
こちらはスカイマークの最安で片道4600円でした。
1泊で格安、2人で5000円のビジネスホテル泊。
旅のコンセプトは5年前に家族で屋久島に行ったんですが
その時に食べた首折れ鯖を久しぶりに食べたくなりまして。
調べたら鹿児島市内でも食べれるということで
格安の飛行機が飛んでる地域なので。
1泊でしたからちょっと長めの記事になります。


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鹿児島空港に着いて行動はレンタカーです。
最初に向かったのは鹿屋の自衛隊基地。
戦時中、神風特攻の拠点になった場所です……
自衛隊基地の隅に資料館があるんですが
中に入ると最初に資料映像を見る部屋に案内されまして5名グループの先客がありました。
我々は映像の残り3分ぐらいのタイミングで映像室に入ったんですが
何やら先客のグループに資料館のガイドさんが付いてる様子で
迷惑なのか迷惑じゃないのかわからないけど
そのグループの小判ザメすることにしました。
マジでダメなら「しっ」されるでしょうから………

でも、やはり館内を説明しながら案内してくれるガイドさんの存在はありがたい。
勝手に知識もなく見て回るより本当に勉強になります。
付いてるガイドさんは防衛大学から自衛隊のエリート街道を経て退官
現在は資料館でガイドさんをされてるようです。

鹿児島というと戦国時代は島津家が治めてた地で
日本の中央で戦が多かった時代も中国地方の毛利が盾になってた地域柄
あまり目立った戦乱に巻き込まれてないイメージがあります。
なので、戦国時代の歴史というより西郷隆盛の江戸末期からの話が多い。
ガイドさんの話も明治~昭和がメインでした。
個人的に今まで戦国時代の歴史は興味を持って知識を入れる機会は多かったんですが
明治維新からこっちはあまり……という感じでしたから
本当に新鮮な話が多かったです。

で、興味深かったのは鹿児島出身の東郷平八郎の話でしょうか。
鹿児島といえば個人的にすぐ西郷隆盛なんですが
鹿児島では東郷平八郎もかなりの故郷の英雄だとか。
東郷平八郎といえば日露戦争の時代
当時、世界最強といわれたバルチック艦隊を辺境の日本が破って
世界に衝撃を与えた立役者ですが
ガイドさんも東郷平八郎の話を熱弁されてました。
でも、ここで話を聞くまではこの時代の知識ってかなり曖昧で
この時代の歴史にかなり興味を持ちましたね。
有意義な見学でした。
また、第二次世界大戦では特攻の拠点になった場所ですから
大戦末期の悲惨な資料もたくさん……
資料館を出るときには気持ちがドンヨリします……
それだけ中身が詰まった施設です。


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鹿屋航空基地から鹿児島市内へ向かうフェリーに乗るために垂水港へ。
垂水港へ向かう途中、海沿いの荒平神社へ立ち寄る。
パワースポットなんで嫁が寄りたいというのでナビに打ち込んで向かったのですが
何せレンタカーのナビが古い古い……
道がない場所を曲がれというし
道がある場所を曲がれとナビしたので曲がったら獣道に入って行き止まりとか。
結局、ナビをアテにせずたどり着きました。
写真のまま綺麗な場所でしたよ。

垂水フェリーで鹿児島市内へ。
ぐるーっと陸地を回り込まずに鹿児島湾を一直線。
高速代、ガソリン代、それに車を運転する労力を考えるとかなりお値打ちで便利なフェリーですね。
湾を陸で回り込むと時間もかかりますし
これなら桜島を眺めながらゆったりです。
料金も車を積んで2人で2500円ぐらいとリーズナブル。
垂水フェリーの広報じゃありませんが
鹿屋や垂水から市内の移動なら絶対これでしょう。


垂水フェリーに乗ったらうどんを食べろとネットで見かけたので
うどんコーナーでかき揚げうどんを注文してみました。
出汁は甘味があって色の薄い出汁が効いた関西風。
かき揚げには小エビがたっぷりで
ふた口大ぐらいのさつま揚げが1つ。
地元の人にはふるさとの味なんでしょうね。
桜島を眺めつつ小一時間で鹿児島市内に到着です。

 
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ホテルにチェックインして天文館へ繰り出します。
最近は健康のため日本酒より焼酎を飲むようにしてます。
鹿児島といえば芋焼酎ですが
実は飲まず嫌いで芋焼酎は飲まない人だったんです。
というのは子供の頃、親が冬になると晩酌で芋焼酎のお湯割り飲んでたんですね。
芋焼酎ってお湯で割ると何とも言えない匂いを放つんです。
子供の私はその匂いが嫌いで
芋焼酎にトラウマがありました。
でも、5年前に屋久島に行ったときに生まれて初めてこの天文館芋焼酎にチャレンジしました。
ロックで飲んでみたんですが
本当に飲まず嫌いだったんですね………
それから芋焼酎を飲むようになりました。
未だにお湯割りは飲まないんですけどね。
トラウマもありますが基本的に水やお湯で割るのがなんとなく好きじゃないです。
なんか薄まるのがね……

で、芋焼酎デビューから5年。
酒屋でも見かけたことがありますが
芋焼酎が苦手な人でも魔王は飲めると聞いたことがあって
いつか機会があれば飲んでみたいと思ってました。
鹿児島では普通に居酒屋に置いてあるということで
この機会に飲んでみようと。

とりあえずビールじゃなく
とりあえず魔王……ということで魔王を注文してみました。
噂には聞いてたけど確かに芋っぽくなく
何だか花の香りが鼻に抜けるというか癖がなく飲みやすい。

さて、2杯目ですが………
今まで日本酒がメインで焼酎は去年から本格的に飲み始めたのであんまり知識がないんですよね。
三岳は屋久島で飲んだことがありますが
どれが旨いのか全くわからない。
普段は黒霧島ばっかりですから。
何だか森伊蔵ってのが一番お高いようですが……
自分はへそ曲がりなのでトップより番手とか下位からお宝探しが趣味なんで。
せっかく鹿児島で飲んでるわけなので家の近所で見たことがないものを……と。
で、選んだのが村尾です。
うん、どっしりとしたしっかり上品な芋だ。
俺は魔王よりこっちだなと。
ここでは2杯だけにしておきました。


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酒のお供はお目当ての首折れ鯖。
あと黒毛和牛の岩塩焼き。
首折れ鯖って名前通り、一本釣りした鯖の首をすぐに折って締めるわけですが
なんか青物なのに青物っぽくない。
青物って脂っぽくて独特の臭みみたいなのがありますが
これは白身みたいな上品さがあります。
酒がすすむ肴であります。

牛はですね……美味いです。
ただ、全国各地にブランド牛がいますが
どこで食っても美味いです。
はっきり言って●●牛って言われても
どれがどれだか見分けなんかつきません。
でも和牛か輸入肉かぐらいはわかります。
とにかく牛は美味いです。
要は脂が旨みで赤身とのバランスの好みでしょうかね。

 
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居酒屋を出て天文館をぶらぶら歩く。
ラーメン屋の位置とメニューをチェックしたり
何か珍しいものはないか。

まだ9月の中旬でしたから夜はマシといっても多少暑い。
歩いてると白くま食いたいなと。
途中から白くまが食べれる店探しになりました。
で、さすが鹿児島ということでありました元祖白くま。

店に入ってメニューを見ると
サイズにベビーとレギュラーがあります。
わからないときは他の人が食べてるのを見ますね。
どうやら、ベビーが一般的なサイズで
レギュラーがかなりデカくてベビーの倍ぐらいある。

で、メニューに気になるものが。
焼酎シロップですか………
おそらくここでしか食べれないだろうから迷う余地なくレギュラーで。
嫁は普通の白くまをベビーで。
面白くないだろうと突っ込んでみるが
本場でオーソドックスなものを食べて本質を知るのだそうです。
本質を知らずにいきなり枝に走って良さがわかるかと逆に突っ込まれました。
まあ、一理ある。

周りを見渡すと意外と男性客が1人で食ってたりする。
これが鹿児島の当たり前なのだろうか。

ちょっと紫がかった色の白くまが登場した。
一口食べてみる……
なんだこれは………美味いじゃないか。
ちゃんと焼酎も香る……当たり前か。
半分ほど食べると中は練乳が。
知らずに紫の部分だけ食ってしまって
最後は練乳味だけになった。
もっと焼酎シロップの部分を大事に食えばよかった………
だけどこれは気に入った。


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ホテルに帰って一人でラーメン屋に行こうと散歩しながら店まで決めていたけど
例のごとくベッドに横になって休んでいると気絶してしまってた。

朝起きて朝メシとコーヒーでも飲みに行こうと散歩。
鹿児島市内は二回目だけど前から市内の巨大な鳥居が気になってた。
でっかい神社があるのか鳥居だけなのか。
で、鳥居をくぐって中に突入すると照国神社でした。
ドトールでモーニング食って帰りの飛行機まで何しようかと。
本当に現場に行って決めることが多いので
こういう感じの時間が旅先でいつもあります。
鹿屋のガイドさんが熱弁してた鹿児島県民の英雄
東郷平八郎の像と篤姫ゆかりの橋がある場所があるってことで
鹿児島駅の方へ行こうと。

 

 
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鹿児島駅近くの石橋記念公園です。
大河ドラマ篤姫でも有名になった橋が3つあります。
眼鏡橋ですね。
公園の真ん中を川が流れてます。
この上流、下流の川岸は鹿児島らしく火山灰と岩が堆積してました。

そういえば5年前に鹿児島に来たときは
夜に家族でメシ食って店の外に出たら
店に入る時と周辺の様子が一変していて驚いたな。
桜島が噴火して走ってる車は火山灰でドロドロだし
歩いてても灰で息苦しかった。
道には灰が積もって翌日は掃除が大変そうだった。

3つの眼鏡橋は移設されて今の公園にあるらしいけど
そんな桜島と共に暮らした篤姫が橋を渡って鹿児島から江戸へ向かった心中は如何に。


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公園を奥に進み高級住宅地の急坂を登って小高い丘の上に東郷平八郎銅像があります。
すぐ横にお墓もある。
鹿児島市内を見渡せる場所で桜島も眺められる一等地です。

世界三大提督の一人、東郷平八郎元帥の銅像に拝謁できて光栄であります………
イギリスに旅行に行ったときは
大英博物館に行ったときに博物館の前のトラファルガー広場でネルソン提督の銅像に拝謁しましたので
あとはジョーンズ提督の銅像に拝謁すれば三大提督参りの完成です。
でもアメリカに行く機会はないかな………
あんまり行こうと思わないし。

 
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鹿児島中央の方に車で戻って
維新ふるさと館へ。
ここの駐車場に車を止めて入館料を払って館内を見学すると
駐車場が3時間無料になります。
市内の駐車場は結構料金取られますから
1時間ほど館内を見学して2時間で市内見学して駐車場に戻るという利用はおすすめです。
あんまり広報に力を入れてない施設なのか
ガイドブックに小さく載って魅力を感じなかったし
あんまり館内は期待してなかったんですが
ここも鹿屋と同じでシアター室があって
2本の資料映像があります。
内容は維新の時代の薩摩の若者が命懸けでイギリスに渡って文化を学びに行く話と
これは時間の都合で見てないのですが西郷さんの話らしいです。
広報には力を入れてない感じですが館内はかなりよかったです。
また再訪すると思うので次は西郷さんの話も見てみようと思います。
ここの館内を見て駐車場3時間無料というのはお値打ちですよ。

ちょうど訪問した直前に再来年の大河ドラマが西郷どんに決まったタイミングだったので
館内も何やら盛り上がりはじめてる感じでした。

嫁と館内を見学していると年配のおじさんが話しかけてきて
一方的に篤姫の歌の話とか色々説明をしてくれました。
何やら館内のガイドさんの練習をしてるそうで
近々案内のお仕事があるってことでした。



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昼前になったので維新ふるさと館から歩いて天文館の方へ。
昼は昨夜行きそびれたラーメン屋に行こうと決めてたので。
「おこば」さんです。
天文館にはたくさんラーメン屋がありますが
濃厚好きの私はこのラーメンのビジュアルに参りました。
調べると中太麺が多い鹿児島のラーメンで
数少ない細麺のラーメン屋なんで。
やっぱり豚骨には細麺でしょう。

オーソドックスな、おこばラーメンを注文して出てきたのがこれ。
完璧なまでのビジュアルです………
が……食べてみると何だかパンチが足りないかも。
薄くはないけど見た目ほど濃くもない。
まずいわけではないけどバランスはいい。
ビジュアルから期待が大き過ぎたのかな………
どちらかというと美味しいかもしれないけど
何となく味の記憶が残らない時ってわかりますかね?
そんな感じでした。


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天文館から鹿児島中央まで路面電車に乗りました。
なんか知らない土地に行ってバスとかに乗るときは緊張します。
土地とか会社によってルールが違うので勝手がわからない。
まして、路面電車が地元にあって乗り慣れてる人はまた違うと思いますが
私の場合、路面電車を見ることがレアですからね。
かなりハードルは高い意識があります。
勝手がわからずもたついて迷惑かけるのがストレスなんですよね………
事前に調べるのも面倒くさいし。
だけど今回はチャレンジしました。
乗れば何ともないんですがね。
でもまあ路面電車は久しぶりでした。

 
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レンタカーを返却して鹿児島空港です。
福岡空港では明太子!明太子!明太子!でしたが
鹿児島空港ではさつま揚げ!焼酎!さつま揚げ!焼酎!ですね。
当然のようにさつま揚げと焼酎を買ってしまいました。
旅の終わりを焼酎で締めようと思い
いい店があったので迷わず入りました。
焼酎100種類って書いてあるから入りましたが
メニュー見ると確かに焼酎のページがたくさん。
でも本当に100種類あるんだろうかと
ひねくれ者の私はわざわざメニューの焼酎の種類を数えてみたのでした。
100種類もないな………
だからといって、ヤカラをするつもりもなく普通に焼酎を注文するのでした。

嫁は紅芋ビールだったか紫芋ビールだったか。
エグい色のビールでしたが味はビールでした。

かなり鹿児島には魅力がありました。
焼酎歴が浅い自分にとって焼酎だけでもまだまだ未知の部分が大きいです。
他にも回りきれなかった場所がたくさんあります。
まだ、二度三度訪れる必要があるでしょうね。

天文館で何気に飲んだ村尾ですが
美味しかったので帰ってからネットで買おうと調べると
めちゃくちゃ貴重な焼酎だったんですね………
なんでも森伊蔵、村尾、魔王は3Mと呼ばれるプレミア焼酎
たまたま村尾をチョイスして飲んだのはある意味ラッキーでした。
確かにそりゃ魔王より美味しいと思ったわけだ………
でも森伊蔵を飲まなかったのはちょっと後悔。
芋焼酎も最近はあれこれ飲んでみてますが
個性が色々あって面白くて奥深い。

また来年でも鹿児島まで飲みに行こうと思います。


次回は10月末の東京です。