2016年12月11日、今年も香港沙田競馬場に遠征する機会を得ました。
ステファノスの調教師の判断ならおそらく天皇賞秋からJCや有馬記念ではなく香港だろうと予測して
既に初秋には決め打ちで航空券だけ格安で押さえてました。
あとは怪我だけ心配という状況でしたが無事に当日を迎えました。
今まで一口馬主という趣味を20年以上やってますが
これだけ先の予定が立てやすいのも珍しいもので
大体は国内のG1であっても出走を予測するのは難しいもので
馬の賞金面が微妙だったり健康面や精神面で不安があったりで3~4か月前の予定なんてわからない。
まして海外のG1なんて行くかどうかわからないし、先方から選出されるか自体もわからない。
それが3~4か月前から航空券を押さえたりできるのは馬と関係者のおかげ。
本当に頭が下がる・・・
出発時間の約3時間前、時間に余裕をみて5:30に家を出て阪神高速で関空へ向かう。
神戸空港を使うことがほとんどなんだけど海外となれば関空。
神戸までだと50分ぐらい、関空だと70分ぐらい。
時間的にちょっと遠いぐらいの感覚なんだけど距離は全然違う。
関空は移動とかにお金も時間もかかる・・・
7時前に関空第2ターミナルでチェックインしたけど毎回この時間はチェックイン機が混む。
ピーチの国際線のチェックイン機が5台あるんだけどこの時間はいつもどの機械の前も10人以上並んでる。
で、この機械に慣れてない人がいると渋滞が捌けない。
このチェックイン渋滞が終わったと思えば今度は保安検査の渋滞。
こちらは入口が1箇所しかなくて渋滞も1列。
当然、チェックイン機の渋滞を通過した人が1箇所にまとまるので50人以上の渋滞・・・
しかも去年と違って金属探知機が新型に変わってた。
大概、どこの空港でも保安検査場は四角い枠のゲートをくぐるのが定番ですが
今回、関空で見たのはドーム状のやつ。
ドームの中で止まって両手を頭の上に上げて立ってると周りの壁がグルりと1周して体をスキャンされる。
目新しかったのでカメラ撮ろうと思ったけど保安検査場とか出入国審査場って撮影NGなんですよね。
ここまで通過するのにやはりスムーズに行っても小一時間かかります。
ここでやっとタバコ一服・・・
時間に焦らないぐらい少し余裕があってということで家を5:30に出て丁度いいぐらいでしたかね。
次回はあと30分早く行動してもいいぐらいかなと。
そして去年と同じ99番搭乗口へ。
今年も旅のお供は嫁です。
金は全部出すから香港に遊びに行こうぜということで連れて行ったんですが
勿論、今年も弾丸です・・・
日本と香港は時差が1時間ということでわかりやすく日本時間に統一して言うと
行きは関空発が8:20で香港着が12:45。所要時間4:25。
帰りは香港発が2:25で関空着が05:50。所要時間3:25。
ジェット気流の関係で行き帰りは1時間違う。
ここ2~3年前からあちこち飛行機で出掛ける機会が多くなって
最近は飛行機に乗るのも慣れたというか飽きたというか
それ以前は飛行機に乗るのも珍しかったので機内に居る時間が長くても苦痛というより楽しかったけど
最近は北海道に行く2時間の飛行でも早く着いてくれと思う・・・
関空を離陸すると関空連絡橋が見えて雲の切れ間から光が・・・去年と同じ光景。
今回もいつも同様、というかいつもより離陸のときは
ステファノスありがとうという気持ちで一杯でした。
8:20定刻に関空を出て9時頃に高知上空・・・これぐらいまではまだ退屈しません。
が、機内で2時間・・・台湾の手前ぐらいでしょうか。
北海道に行くときは大体2時間、これぐらいで着きますが
香港に行くとなるとこの辺りでまだ中間地点ぐらい。
あまりにも退屈なので機窓から変わったことないかなと外を眺めてました。
台湾の上空辺りで何気に機体の後ろの方を見ると後方からB747が追いかけてくるのが見えた。
反対方向に向かって他の飛行機とすれ違うのを見ることはよくあるけど並走するのを見るのは初めて。
高度はこちらより高くて、ぐんぐん追いついてくるし、明らかに向こうの方が速い。
最初に確認してから5分もするとはるか前方に見えなくなってしまった。
この航路だとドバイとか中近東の方へ行く飛行機なんだろうな。
ジャンボって燃費が悪いけど速いんだな。
左が香港入国時に必要な入国カード。
ローマ字記載で面倒なんで飛行機の中で嫁に書いてもらいます・・・
到着20分前、一度香港の上空を西に向かって通り過ぎて
香港の西で旋回して空港に着陸します。
去年は風がなく空気が澱んでましたが今回は風があって去年より地上がクリアに見えます。
地上に近付いてもあまり減速せず、進入速度が速いんじゃないか?と。
ただ、本当に直前になってから減速してました。
この辺りは香港を離着陸する時の常識なんでしょうかね。
着陸するとやはりそれなりに空気の色はアレでした。
LCCばかりが集まって駐機してるターミナルに向かって行きます。
去年は飛行機をタラップで降りて、そこからバスで入国審査のあるターミナルまで移動しましたが
今回はちゃんとボーディングブリッジのあるスポットでした。
ブリッジを歩いてると外が寒くないとわかりました。
機内のアナウンスでも目的地の天候は晴れ、気温は23°って言ってたので
快適な環境での弾丸ツアーになりそうです。
入国審査のあるターミナルへはニュートラムで移動します。
ターミナル間の移動ではよくあるパターンですけど関空は相変わらずLCCの第2ターミナルの扱いが酷い。
一向に改善がないし「おもてなし」を謳う国なら
オリンピック前に香港とか見習って早急に改善した方がいい。
っていうか国内でもあーゆーのは関空だけじゃないの?
あと、香港の入国審査官は全体的に良くなってたんじゃないかな。
去年は入国も出国も審査官の態度が酷かった・・・
そりゃ職務上、愛想振り撒くこともできないだろうけど
怪訝そうにパスポート放り投げられましたからね。
ほら、拾って早く退け!みたいな。
順番待ちしてる次の人呼ぶ時も「クイクイっ」って人差し指で呼ばれたんですよね。
ブルースリーが敵に向かってやるあのポーズです。
去年はあまりにも不快だったので今回は行く前に事前にクレーム言ったりできないのか調べたりしたんですよね。
審査官に悪態ついたらどうなるのか・・・
そしたら、別室で厳しく調べられたり入国拒否されて追い返されたりするそうです・・・
で、逆らわない方がいいということで横一列に並んでる香港の入国審査官の様子をずっと見てたんですが
なんか女性の審査官も増えて笑顔で対応したり随分と態度は良くなってましたね。
関空もそうですがご意見箱みたいなのは入国審査の場所に置かれてて
私以外にも入国審査については不快に思う人は多かったんでしょう。
入国審査を終えて到着口から出るとすぐ目の前にエアポートエクスプレスの駅があります。
去年は到着が30分ほど遅れて時間がなかったし
何より初めて沙田競馬場に行くということでタクシーで移動しましたが
今回は定刻で飛行機が着いたし2回目ということでエアポートエクスプレスとメトロで競馬場まで移動。
ここからは現地時間でのレポートに切り替えます。
飛行機の到着が11:45で入国審査などでこの時点で12:30ぐらい。
香港カップが16:30発走だけどヴァースとか他の国際競走を見るなら14時には競馬場に行く必要がある。
ということであまりロスはできないわけだけど最悪でカップだけ見れればいいかなと。
本当はオクトパスカードという日本でいうSUICAやICOCAみたいなICカードを入手したかったんだけど
ちょっとすぐには入手できるように念入りに調べてなかったんですよね。
どこでもすぐに入手できるってことだったので詳しく調べてなかったんですが
いざ現地に着くと英語が喋れない身ではすぐには入手しにくいというのが現実で・・・
時間もあまりロスできないのでとりあえず目についたエアポートエクスプレスの発券機で
エアポートエクスプレスのみのチケットを購入。
オクトパスならエアポートエクスプレスもメトロも色んな割引も自動でされるようですが時間には代えられない。
オクトパスもエアポートエクスプレスのチケットも種類が色々あるというのはザクっと調べて知ってましたが
複雑なのも理解してたので英語喋れないしわかる範疇でとりあえず動こうかなと。
次回はもうちょっと調べておこうかな・・・
チケットを買ってエアポートエクスプレスの乗り場に向かいますが・・・
空港から乗るのに改札がないです・・・
改札どこかな・・・と乗り場に進んで行くと改札がなくいきなり駅のホームに着きます。
で、降りる駅で改札があります。
香港って凄く移動がスマートに出来てます。
終点の香港駅まで$100、所要時間は24分です。
この時の相場が$1=15円ぐらいでしたから1500円って感じです。
去年は空港から沙田競馬場までタクシーで5000円ぐらいでしたから
エアポートエクスプレスだと2人で3000円+メトロ代。
香港駅から沙田競馬場の最寄りまでメトロで$20弱ですから
まあ、タクシーよりは電車移動がちょっと安い。
タクシーだと30分、電車だと1時間ぐらいということで時間と手間を考えるとタクシーがいいかも。
ただ、エアポートエクスプレスは片道のチケット代金で同日往復なら帰りはタダというのもあるとか。
詳しく調べてないけどとにかく色々ある。
3人の移動ならタクシーが断然でしょうけどね。
ということでエアポートエクスプレスに乗ってまずは終点の香港駅を目指します。
時速135キロで疾走、途中の駅も2つだけなのでとにかく速い。
私のように沙田まで行く人はおそらくレアなんで
九龍や香港など市内中心部に行く人は本当に便利な乗り物だと思います。
エアポートエクスプレスの終点、香港駅で降りてメトロの中環駅まで徒歩で移動します。
中環駅からメトロの乗り継ぎで火炭駅までの移動ですが
赤、緑、水色の路線に乗り換えます。
競馬開催日は馬場駅が営業されるという認識でしたが
行先案内を見てもどのメトロを見ても馬場駅を通るって表示が全く見当たらず・・・
車内放送は中国語と英語なのでもしかしたら馬場駅の車内放送があったのかもしれませんが
自分には言葉がわからないので去年の帰りに利用した火炭駅でとりあえず降りる。
日本みたいに電車の中にG1が近くなると競馬の吊り広告が一杯ってこともなく
香港国際競走の広告って意外と空港の到着ロビーで1回見ただけなんですよね。
市内含めて全く競馬を盛り上げるような雰囲気もない。
メトロの中で競馬新聞を広げて見てる人なんかもほとんどいない。
でも火炭駅で降りる人はそこそこ多くて降りた人は人の流れになって競馬場に向かう。
もしかしたら、こっちの人って日本以上に競馬=悪みたいなところがあって
隠れて競馬やるような部分があるのかな。
去年はタクシーでの移動でBIP玄関前で降ろしてもらったんだけど
今年はメトロで火炭駅から歩いたので4コーナー付近の入場門から入りました。
4コーナーの引き込み部分がえらく長いのがシャティンの特徴。
この引き込み部分の隣に厩舎がありまして日本からの遠征組もここで寝泊まりしてます。
レース週の最終追い切りが水曜と木曜にライブ配信されてましたが
ここから馬が出てきてコースに入って調教してました。
入場門の外にホルモン煮とか売ってて日本でいう地方っぽい部分があちらこちらに見られます。
タクシーの方がやっぱり移動がスムーズだというのが去年との比較からの感想でした。
まあ、当然ですけどエアポートエクスプレスとメトロの乗り換えでの移動だと
間違えずにスムーズに行って1時間ぐらいでした。
ちょっとモタつくと1.5時間ぐらいでしょうかね。
タクシーだと30分強です。
とりあえず着いてすぐ馬券買って遅目の昼飯です。
気温は24°ぐらいあってビールって感じだったので混んでるフードコートではなく
そこらの売店で焼き鳥チキンレッグなるものとホットドックを。
この時、ビールを1杯買ったんですけど何故か2杯渡されたんですよね。
言葉が通じなくて2杯注文したことになったのかなと、お釣りも確かめずにまあいいやと。
焼き鳥チキンレッグはニンニクが強めに効いてて結構美味い。
で、ビールが足りないので嫁の分と2杯、嫁に買ってきてもらったんです。
そしたら嫁がビールを4杯抱えて帰ってきたんですね・・・
何してんの!?って。
嫁が言うに、店員が何か言ってるけど意味がわからなくて困惑してると
貼り紙を指さして「プレゼント!」って言われたらしい。
あちこちに貼ってある広告を見ると「BUY1 GET1 FREE」「買1 送1」と書いてある。
なるほど・・・これでようやく理解しました。
1杯買うともう1杯サービスということか・・・
それで最初に買った店でも2杯くれたのか。
というか、既に2杯飲んでるけど、あと4杯もいらねえよ・・・
でも勿体ないから冷たいうちにグビグビ行っちゃいましたよ。
嫁が1杯飲んだので、かけつけ5杯やりましたが流石にいい感じになりました。
香港ヴァースはサトノクラウンが勝ちましたが生で見てませんでした・・・
競馬場内でドルに換金したりなんだかんだしてるうちに終わってました。
普通にハイランドリールが勝つと思ってましたが流石に連戦の疲れがあったようで。
香港スプリントは生観戦しましたがやっぱり香港馬が強い・・・
香港マイルはちょっと期待してこれも生観戦しましたが甘くない。
日本馬も力はありますが馬場やコンディションの難しさがあるので
ちょっと怪物的な馬じゃないと厳しいですね・・・
マイルの表彰式の様子ですが先にゴール板前で口取りが行われて
それが終わるとスタンド正面、中央よりで表彰式があるのは例年通り。
表彰台はG1が終わる度にトラクターで台を牽引してきて
式が終わるとまたトラクターで片付けてレースが行われます。
片付け終わるとパドックを回ってた馬が馬場に出てきます。
いよいよ、メインの香港カップの出走馬が馬場に姿を現しました。
年々、香港国際競走も観客が増えてるようでパドック見てたらいい場所でレースが見にくい。
日本ほど観客は多くないので無理して人をかき分ければ結構前の方でレースは見れるぐらいですけど
紳士のワタクシはもうパドックは諦めようと・・・
で、今回のステファノスですがなんかちょっと元気がないような・・・
いつも暴れたりしないし、ガチャガチャするような元気さというか
なんとなく内に秘めたモノが伝わってこないというか・・・
完成形になったここ最近の体がパンと張った感じもなかったので
やっぱり天皇賞がピークだったかなというのと、香港遠征の空輸の体減りがやっぱりあるんだろうなと。
あと、パドックの様子はターフビジョンでずっと見てたんですが
エイシンヒカリがね・・・徐々にテンションが上がって周回が終わる頃にはもう・・・
これは今年はないな・・・という感じになってしまってました。
馬具が壊れて放馬した様子がちょうど最後に映ったんですけど
エイシンヒカリはこうなるとね・・・
レーススタート。
エイシンヒカリがやはりゲートが速いんですが
地元勢が楽に行かせまいと外からプレッシャーをかけていく展開。
流石に去年のこともあるしエイシンヒカリもマイペースで行かせてもらえない。
この展開は大体想像通りだったんだけどステファノスの位置がね・・・
おそらくエイシンの特性上、今回と同じようなテンションでの天皇賞で
スローの流れをチョイスして全くだったことから
テンションの良し悪しに関わらず今回は淡々とミドル以上のペースで逃げるだろうと思ってました。
そして正にその想像通りの展開になった。
で、そうなると前目の馬はキツくなるのでステファノスは馬なりで中団の後ろぐらいがいいなと。
実際に序盤はそういうポジションになりそうだったんですが
ある意味、スミヨンのリカバーが素晴らしい・・・
バックストレッチ入口ではスルスルとポジションを上げて好位。
中団後ろのままでいいのにな・・・
しかも、1コーナーまで少し出して行ってコーナーで外に振られてポジションを取れず後退。
そこからまたポジションを上げるというロスの大きい好位の取り方だった・・・
その一方でモーリスは終始、内の後方待機で脚を完全に溜める展開。
前が厳しい展開で、出して外に振りながらロスして前を取った馬と、後方ラチ沿いをロスなく回ってる馬。
ああ・・・完全にまずい・・・そう思いました。
しかもエイシンヒカリは引退レースでもあって、レース前の状態から言わばヤケクソ的な逃げ。
これを番手の馬は直線入口で捕まえる役割を担うわけで・・・
案の定、ステファノスがこの役目を背負わされることになる。
最後の直線、頑張って残せ!と思うものの
もう内で詰まることなくアッサリとモーリスが内から背後に迫ってきた。
競馬というのは直線に向くまでの運び方で大体最後の脚が決まるもので
ステファノスにモーリスを封じる脚がないのは明白だった。
それどころか後方待機の2着馬に外からズバっと差され
直線入口でエイシンヒカリを捕まえずにその役目をステファノスに任せて
仕掛けをワンテンポ遅らせたラブリーデイにも一旦前に出られた。
ああ・・・無駄が多くて残念で悔しい4着か・・・とガックリした。
が、日本のような長い写真判定はなく、すんなりと掲示板にはステファノスが3着と表示された。
ステファノスのスミヨンはサバサバとしたというかガッカリしたというか、そんな表情で目の前を通り過ぎた。
ゴール前のスローがターフビジョンに映されたけど実に微妙・・・
確かに内から差し返してるようにも見えるし届いてないようにも見える。
日本のように決勝ラインで馬が通過する度に映像をストップするようなことをしないのでわかりにくい。
ただ、早々に確定したので3着ということで間違いはない。
勝ったモーリスと引き揚げてきたムーアは珍しく?喜び爆発って感じでした。
去年、マイルに勝ったときは香港の関係者が旦那の勝巳氏に祝福に寄って行って
「いやいや、俺じゃなくて馬主は嫁だよ」というシーンが見られたけど
今回は流石にそういうシーンはなかったです。
終わってみればやっぱりモーリスは強かったという風に見えます。
が、天皇賞も香港カップもモーリスはどっちも展開にマッチするポジションだったし
ステファノスは両方のレースでその逆だったんですよね・・・
天皇賞は前有利でモーリスが前、ステファノスが後ろ
香港カップでは後ろ有利でモーリスが後ろ、ステファノスが前。
これでモーリスは引退なので再戦はもうなくなったけど
個人的にステファノスはモーリスを負かせないと思わないんですよね・・・
そういう意味でモーリスの引退は残念。
でも、今年は力があるところを改めて見せてくれたので満足の3着でした。
モーリスと同じ後方待機だった2着馬にも差されたけど本当に濃い内容でした。
8Rのメインレース、香港カップが終わって9、10Rと現地の平場のレースがあります。
香港カップが終わって個人的に馬券も買うつもりはないので当たり馬券の換金。
帰国して知ったんですがJRA発売の香港カップのオッズは現地と全然違ったようで
現地ではステファノスの複勝が3.8倍、モーリスとステファノスのワイドが6.0倍。
JRAではどちらも半分以下ということで現地に来てかなり恩恵がありました。
軽く遠征費は回収できたし言うことなしでした。
で、馬券を換金して1000ドル札が結構返ってきたのでちょっと実験してみました。
一般的にドルと円の換金は、日本に近い場所ほど損をするというと言われますが
一体、どれぐらい違うのかわかりやすく換金比較してみようと。
今回、遠征したタイミングでの香港ドルのレートは1ドル=15円弱ぐらいでした。
去年の遠征のときに漠然と沙田競馬場の換金率が抜群にいいと感じましたが
沙田競馬場、香港国際空港、関西国際空港でそれぞれ換金してどれだけ違うのか。
試しに1000ドルずつ3ヵ所で換金しました。
沙田競馬場内の換金所で1000ドル札を取り出し
「ちぇんじぷりーず、あ~、じゃぱにーずいぇーん」と言うと何か言葉が返ってきました。
40ドルって単語が混じってたので、あと40ドル出せってことだなと。
40ドルって細かいのが無かったので50ドル札を出すと返ってきたのが右の写真。
15000円と余剰の12ドルです。
日本円は札でしか換金されないので1038ドル=15000円ってことです。
いやあ、抜群の換金率ですよこれは。
ほとんど手数料取ってない感じです。
これを香港国際空港でやりましたが返ってきたのが14000円ぐらいで
関空に至っては13000円ちょっとでした。
つまり、沙田競馬場が最強で関空が最悪、同じ1000ドルを円に換金して2000円近く差がありまして
10万円を換金すると1万円以上の損得があります。
香港に遊びに行って換金、帰りにまた換金する円→ドル→円という作業をするとエライ差が出ます。
沙田競馬場最強・・・関空最低・・・
最終レースが終わって
また、ビール飲んで花火待ちです・・・
去年は無風状態で花火の終盤は煙だらけで綺麗に見えませんでしたが
今年は風があって煙が流れて行ったので最後まで綺麗に見れました。
相変わらず大音響と共に今年の香港国際競走4つのレースのプレイバックダイジェストが
ターフビジョンに放映されて、最後に「明年再見」。
花火が終わって現地時間の18:30ぐらい、門をくぐって火炭駅まで歩きます。
去年は脱力感でタクシーで移動しようとして乗り場の行列を見て断念して
初めての手探り状態でどこにあるかわからない駅に向かってどれだけ歩いていいかもわからず
とにかく肉体的にも精神的にも疲れ果てましたが
去年は不完全燃焼でモヤモヤした気分で歩いた道も今年は軽やかでした。
どれぐらい歩けばいいのか把握してるし、とにかく気分が違う・・・
火炭駅で尖沙咀駅までのチケットを購入。
尖沙咀ってのはブランド品の店が軒を連ねる香港の繁華街の中心。
ヴィクトリア湾を挟んで夜景の綺麗なスポットで去年も寄ってます。
夜景目当てで現地人からアジア人、西洋人と人種が入り乱れてとにかく人が多い・・・
パパーッとクラクションを鳴らしながらアグレッシヴな運転をしてるハイデッカーバスの運転士が女性だったり
とにかく賑やかな街です。
人混みにウンザリしてきたので現地のスーパーに入ってみました。
あちこちに旅行したときに、これよくやるんですが
旅先の現地のスーパーって文化の違いがわかったりするんです。
で、入ってビックリしたんですが野菜、生鮮食品見ると日本のモノがほとんどなんです。
いや、本当に日本のスーパーに来てるみたいな・・・
袋もパッケージもほとんど日本語の字で印刷、シールが貼ってあるのが当たり前で
安全な日本製って札があちこちに立ってました。
逆に地元のモノの方が全然少なくて・・・
香港って背後に山があって狭い平野部に超高層ビルが海の手前まで立ち並んでる街なんで
生産性があまりないんだろうけど中国産ではなく日本産のものがこれだけ支配してるのが驚きでした。
飛行機から見てても海の色がアレだし暖かい気候で魚もアレなんですかね・・・
尖沙咀は夜になると人がごった返しますが、この夜景目当てです。
音響とライトアップが連動してちょっとしたショーが見れます。
去年は夜景を見ただけでエアポートエクスプレスの駅がある九龍まで歩いてえらく疲れたんですが
今年は去年の慣れもあるしスターフェリーに乗って対岸の香港島まで渡り
そっちでメシを食おうということで。
スターフェリーは10年ぐらい前に一度乗ったことがあって
尖沙咀側の乗り場がどこにあるのか何となく覚えてました。
尖沙咀から対岸の香港島まで50円ぐらいで渡れます。
券売機に3.5ドルだったか入れるとプラスチックのコインが出てきます。
これを乗船前の改札機に入れて乗船となります。
10分間隔ぐらいでバンバン走ってるし15分ぐらいで対岸に着きます。
尖沙咀から対岸のライトアップを見るのは人だらけで見にくいですけど
50円でスターフェリーに乗ると人混みを気にせずゆったり見れます。
人混みを嫌って100円でスターフェリーで往復しながら夜景を見るのがいいかも。
対岸の香港島に着いてメシを食う店を探すわけですが
どうも船着き場で降りて以前と景色が違うんですね・・・
うーん・・・10年以上前のことだから記憶違いかな・・・と思ったり
それ以前に、香港っていつも街のあちこちで工事してて
道はあちこち掘っててバリケードだらけで地図と道が一致してなかったりわからない。
東京なんかも似たようなところがあるけど香港島側なんかはめちゃくちゃ開発が凄い。
とりあえずタバコが吸える店を・・・ということで店を探すんですが
香港ってタバコ1箱1000円の国ですからね・・・
それより、夜の20時ぐらいだと香港島側って店が閉まるのが早いのかな・・・
夜の20時で結構あちこち店が閉まってるんですよね。
尖沙咀側ってそうでもないんだけど香港島側ってオフィス街って感じで
日曜だからなのか人もあんまりいない。
テラス席でタバコ吸いながら酒飲んでる西洋人を見かけたので考えるまでもなく・・・
店の中に入って店員に「でぃなー、すもーきんぐおーけー?」ってな感じで話しかけてみる。
するとテラス席に案内されて着席。
メニュー表を見て思わず言葉を失った。
ビールの種類がめちゃくちゃ多くて、最初はいい感じの店だなと思った。
50種類ビールがあって何が何だかわからないけど変わったビールが飲めるなと。
で、値段を見ると・・・1杯1000円~2000円ぐらいなんですね・・・
食べる物に関しても1品が最低でも150ドルってことは2000円ぐらいか・・・
まあ、普通にメシ食えば単品で3000円ぐらいするわけです。
とりあえずキノコのリゾットとリッチマンベジタブルバーガーってのを注文。
馬券当たった後でしたからリッチマンって響きに反応してしまいました。
この2品で5000円ぐらいで、ビールちょっと飲んで1万円ぐらい無くなりました。
うーん、テナント料が高そうな立地の店ですけどスゲーぼったくりですね・・・
リゾットは米とキノコが半々ぐらいの割合でキノコをふんだんに使用してまして
リゾットなのかキノコ食ってるのかわからなくなるバランスです。
上に野菜の酢漬けみたいなのが乗ってて付け合わせとしてはキモイです・・・
横にアクセントとしてか、ビジュアル的に梅干しみたいなのが添えてあります。
リゾットに梅干しってのも斬新・・・と思って恐る恐る潰して破片を食してみる。
うん、梅干しではない・・・
なんだろう・・・食感は梅干しだし見た目も梅干しなんで、おそらくモノは梅の実なんだろう。
だけど、しょっぱくも酸っぱくもなく・・・ただ甘い。
言うなれば梅のシロップ漬けみたいな感じ。
しその葉の味もしないし、じゃあどうして赤い梅干しみたいな色をしてるんだろう・・・
ただただ、謎に満ちた赤い物体でした・・・
リッチマンベジタブルバーガーですが、これはビーフではなく何か豆のようなものを肉に模してあります。
スパイスとしてクミンを大量に使ってる味でインドとかトルコっぽいテイストです。
食べ慣れない味ですが結構美味しいです。
付け合わせはポテトと何かを磨り潰して整形して上げたものですが
その何か・・・ですが、少量ですが白身魚なのかな。
バーガーより、こっちの付け合わせで腹が膨れます。
競馬場でたらふく飲んで、また夜に中心地で飲んで今回は飲み旅です・・・
ステファノスも頑張ったし飲むはいいとして・・・そろそろ帰り支度です。
昼間の競馬場に行くときは空港からエアポートエクスプレスに乗って
香港駅でメトロに乗り換えて比較的スムーズでした。
帰りも問題なく競馬場から尖沙咀までメトロで移動して夜景見て
スターフェリーで香港島に渡って現在地は香港駅の近くのはず。
全然、問題なく空港まで戻れると考えてましたし楽勝だと。
が・・・メシ食ってエアポートエクスプレスの駅はどこかいな?
周りを見渡すがそれらしい建物が見当たらない。
おかしいな・・・エアポートエクスプレスって九龍から海を渡るのに地下に潜るんで
香港駅って地下にあるんですよね。
夜になってちょっとわかりにくいな・・・と。
で、最近買ったガイドブックの地図を眺めてみる。
うん、確か10年ぐらい前にスターフェリーに乗ったときの記憶も少しあって
船着き場から駅までそんなに離れてないはずなんだが・・・
地図を見ても船着き場から南にちょっとの場所に駅がある感じで記憶と相違ない。
でも、ちょっとメシ食った店から南側をウロウロしてみるが全く駅らしいものがない・・・
う~ん・・・おかしい・・・
真剣になってきて付近の通りに立ってる標識を見て、通りの名前を見てみる。
ん・・・地図を見てみるが、地図には船着き場の近くに該当する通りの名前がない。
なんでかな・・・あちこちで道を掘って工事しまくってて
明らかに道や地形が、持ってる地図と全く一致しない。
というか、工事のバリケードだらけで道や地形の原型がわからないし
自分が居る現在地すらはっきりわからない。
地図を見てもわからないので、とりあえずスターフェリーの乗り場に戻って
ウロウロ迷ってても仕方ないので最悪の場合、スターフェリーに乗って尖沙咀に戻ればいいやと。
そしたらですね・・・時間は23時過ぎぐらいでしたけどスターフェリーの運航が終わってて
シャッターが閉まってましたね・・・
この時点で本気でヤバいと認識しはじめました。
地図見ながら対策を再度考えてると若い地元のお兄ちゃんが親切に声かけてくれました。
香港駅に行きたいんだけど・・・ってな感じを必死で伝えると
「ああ・・・&%$#¥!+*」あちらの言葉で何か教えてくれたんですが
中国語わかんねえええええってジェスチャーをすると赤子を諭すように
「超最近、スターフェリーの船着き場が変わったんだよ・・・」
「この地図はセントラルに船着き場があるようになってるけど・・・」
「今の船着き場はセントラルじゃなくて・・・」
地図の違うページをパラパラめくって「ここだよ」と。
ガビーン・・・でした。
香港駅まで距離がどれぐらいあるか聞いてみると
歩くとかなり遠いってことと、タクシー捕まえた方がいいよってことでした。
そりゃ地図見てもわかるわけないし、最近日本で買ったガイドブックでまさかの展開でした。
さんきゅーさんきゅーとお礼を若者に言って
タクシーを捕まえようとしますが場所が悪いのかどの車も乗客が乗ってます・・・
ちょっと歩いて場所を変えて停まってる空車のタクシーを見つけました。
ドアを開けてもらって運転手に尋ねる・・・「ほんこんすてーしょんOK???」
すると何やら九龍がどうのこうのって何か言って拒否られました・・・
コノヤロー・・・乗車拒否か・・・
時間は23:30ぐらい。
飛行機は1:50発です。
エアポートエクスプレスは空港まで34分なので、この時点からスムーズに行っても
空港で1時間半ぐらいしか時間がない。
海外なので出国審査もあるし、これ以上モタついたら本当にヤバい。
停まってるタクシーに香港駅って言うとまた断れられ・・・
もう、空港までって言うしかないかと次も断られたら「じゃあ、空港まで行けコノヤロー」と言おうと思ってました。
それでまたタクシー捕まえて「ほんこんすてーしょん!!!」って言うと
最後の運転手は親指を立てて「OK・・・乗りな!」と。
おっさん・・・かっこええ・・・
運転もかなりアグレッシヴで、後部座席で嫁と跳ねたり跳んだり大変でしたが急いでるんでありがたい。
「着いたぜ」みたいなセリフを運転手が一言。
メーターは25ドルだったんですが50ドル払って「チップチップ!サンキュー」と言うと
おっさんが何かキモい笑みを浮かべたのを確認してからチケット売り場までダッシュしました。
券売機がどこにあるかわからず、インフォメーションが目に入ったので
「えあぽーと、とぅーぴーぽーず」と言うと何やら2枚組のチケットを渡されました。
そういえば2人以上だとお得な割引チケットがあるって書いてあったな・・・
行きは券売機で普通に買ったけどインフォメーションで買うと多彩なチケットを売ってるようです。
で、エアポートエクスプレスに飛び乗ってようやく落ち着きました。
嫁にも悪いことしたな・・・と。
実は嫁が買ったばかりの履き慣れないブーツで歩き回って靴擦れしてもう歩けない感じになってたんです・・・
携帯の万歩計見たら3万歩を超えてしまってましたからね・・・
空港に着いて小一時間ぐらい時間があったので出来れば空港ラウンジでゆっくりさせてやりたいなと思ったんですが
あんまり時間に余裕もないしチェックインと出国審査済ませてロビーで普通に待つことにしました。
去年、来たときに時間が余りすぎたので、ちょっとラウンジのことは調べてたんですよね。
プライオリティパスがあれば香港のラウンジがフリーで利用できるってことで
去年来たときからパスを取得しようか考えたりしてたんですがまだ持ってないんで・・・
空港のラウンジって航空会社系の本物のVIPラウンジとカード系のラウンジがあって
カード系のラウンジって神戸とか利用することがあるんですが
カードのグレードをもうワンランク上げるとプライオリティパスが取れるんです。
空港って土産買ったりで時間的にラウンジ使うことはあんまりないんで今まで軽視してたんですけど
今回みたいな状況になるとやっぱり使えるようにしといた方がいいのかなと思いますね。
属性が高いわけではないのでパスを持つのにもう少しかかります・・・
搭乗時刻になっても搭乗のアナウンスがなく飛行機が遅れてるようでした。
結局、40分ほど遅れてたので、やっぱり嫁を休ませるのに有料でもラウンジ使えばよかったかな・・・と。
帰りは3時間ほど、朝の6時前に到着して帰路に。
7時半ぐらいに帰れるかなと計算してましたが事故渋滞で8時半になりました・・・
この日は帰宅して仮眠して14時から仕事の予定だったので迷惑な事故渋滞でした・・・
今回の遠征でちょっと空港ラウンジのことを考えるようになりまして
帰ってからあれこれ考えたりしてます。
結構、日ごろからカードを使う人間なので貯めたポイントで・・・
陸マイラーと化してANAのスーパーフライヤーズを取ってみようか考えたり
自分の属性や仕事の環境からすれば、それは必要ないし行き過ぎだなと思ったり。
2016年は北海道、福岡、鹿児島、羽田、北海道、そして香港と6回飛びましたし
最近はたまに飛びますからちょっと考えるんですよね・・・
そんなことを考えながら2016年のレポートもこれで終わりです。
次回、2017年の最初は5月の北海道視察の予定です。