陸マイラーはろ♂馬とマイルと酒とメシ

2017年1月に陸マイラーを始めました。馬が大好きな普通のサラリーマンのブログです

宝塚記念ステファノスは1枠1番

ステファノスは1枠1番。

近走がイマイチで巷の評価はかなり低いですが

おそらく終わった馬のように思われてるんでしょうね。

これはいい傾向です。

特に前走の新潟大賞典11着はいい煙幕になってるようですが

実は敗因はハッキリしています。

元々、ステファノスは好走レンジが狭い馬で

実は究極の上がり勝負は向きません。

でも、ペースが速い消耗戦も向きません。

最も向くのはミドルペースで脚を脚が溜まるぐらいのレースです。

距離に関してもマイルの究極のスピード勝負ではスピードが足りないし

それはマイルのG1で追走に苦労して脚が溜まらないことが示してます。

クラシックディスタンスではスタミナが少し足りませんが

それはマリアライトが勝った宝塚記念

勝ちパターンに持ち込んで

勝ったと思ったところで最後に止まったのが示してます。

要はスピードもスタミナも究極を求められると足りません。

なので、頂上決戦では勝ち切るための武器がなく

善戦はするけど勝ち切れないわけで

好走レンジは狭いんです。

ただ、総合力は高いので仕上げて走らせれば

頂上決戦でも勝ち負けには持ち込めます。

で、前回の新潟大賞典は叩き台の緩い仕上げの上に

究極の上がり勝負でした。

ステファノスの上がりの限界はいくら溜めても

33秒前後で頭打ちですから

ペースが遅過ぎるとトップスピードに長けてる格下の馬にも負けます。

新潟大賞典は正にそういうレースでしたし

初めて天皇賞秋に出走して2着に入って穴を開けた時の前哨戦

毎日王冠で凡走した内容と同じです。

そんなわけで、新潟大賞典の着順は全く気にしてません。

巷では悲観してる方は多いですけどね。

 

ただ、去年の後半からズブくなってるのは

先日、記事に書いたように感じてます。

4~5歳の頃は一度叩くと一気に上向きましたが

去年の後半は2つ叩いてやっと上向いて来てる感じでしたし

今回の宝塚記念の臨戦過程としては準備不足感は否めません。

その今回の最終追い切りですが

見た感じではやはりというか

いい状態の動きには少し及ばない感じです。

とはいえ、去年の後半の緩い上昇カーブよりはマシな感じで

思ってたよりは動けてると思いました。

10段階で表現すると唸る状態を10だとすると

もう10になることはないと思います。

新潟大賞典が7ぐらいで今回は8.5ぐらいという印象でしょうかね。

続けて使うと次で9ぐらいには上げれると思いますが

余力を持って秋まで休養という感じです。

9まで上げるのに2回叩く必要があるのが今のステファノスです。

今回の宝塚記念ステファノスの8.5でも勝負になるメンバーだと思いますが

最大のポイントは馬場に尽きると思います。

なので、先週から天気はずっと気になりました。

雨が降って馬場が渋るのは良くないです……

元々、宝塚記念の2200mはステファノスにとって微妙に距離が長いですから

馬場が渋って消耗する状態になると厳しくなります。

土曜は昼にまとまった雨が降りました。

あとは日曜日のレースまでにどれだけ回復するか……です。

土曜は最終レースにはかなり馬場が重くなった感じですから

日曜日の午前中は稍重で始まって

宝塚記念の時間に良まで回復するかどうかぐらいかなと。

良に回復しても先週のような超高速までは回復しないのは確実でしょう。

ただ、日中は気温も高くなる時期ですし

夕方には雨も上がり最悪の状況は避けられたと思います。

パンパンの良馬場が理想的でしたが

稍重に近い良ぐらいまで回復すれば走れる下地は揃うと思います。

あとは1枠1番という最内枠がどう作用するかです。

この枠で鞍上岩田という組み合わせは良い材料と思いたいところ。

土曜の雨で内が掘れて荒れてると厳しいわけですが

枠の並びからすると隣に前に行きたい馬が居て

その外はゆっくり運ぶ馬が多いので

出して行けばポジションは取りやすい感じ。

阪神の2200mは4コーナーの引き込みからスタートして

1コーナーまでの距離が長いので序盤のペースは上がりにくく

2コーナーまでゆっくり流れてバックストレッチでペースが上がって

ロングスパートになりやすい。

バックストレッチで外から押し上げがあると

1枠1番ということで内で動けずに

一気にポジションを落とす展開が最悪なんですが

バックストレッチで動けるポジションと展開になるか。

一八でラチ沿いで死んだふりをするのか

1頭分外に出して動けるポジションを確保するのか

岩田の捌きには注目です。

これはどちらがいいのか展開に左右される部分なので

結果論でしか物は言えないですね……

希望も注文もありません。

とにかく無事に回ってきてくれれば

秋には府中にも香港にも駆けつけます。

 

相手関係で警戒してるのはワーザーです。

体は輸送もあって香港で見た時より細い感じですが

調教の動きは冴えと切れがありました。

当日までにある程度体を戻すと思いますし

海外の馬は詰めて使うのに慣れててタフですから。

馬場は多少渋るぐらいで向くでしょうし

能力、距離を含めて条件を加味して必ず足りると思います。

序盤スローでバックストレッチからロングスパートという

宝塚記念特有の展開は香港のお家芸的なもので

全てにおいて整った舞台です。

年間通して海外から遠征馬が来ますが

日本の地の利は宝塚記念の展開では無いに等しいです。

動きやすい枠に入りましたし

大外ぶん回しが当たり前の香港で一級の実績馬ですから

今回のメンバーなら崩れることは考えにくいです。