陸マイラーはろ♂馬とマイルと酒とメシ

2017年1月に陸マイラーを始めました。馬が大好きな普通のサラリーマンのブログです

2018北海道視察秋その1

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ラウンジ神戸からおはようございます。

仕事の休暇が取りにくくて予約をキャンセルするなど

はちさんには大変ご迷惑をおかけしましたが

何とか今年の秋も北海道視察に漕ぎ着けました……

かっちゃんにも「よー休み取れたな」と失笑とも賛辞とも取れる言葉を頂きました。

自分は馬と旅と酒と美味いメシがないと死んでしまう体質なので

仕事より視察は大事なんですよ。

かっちゃんとは帰った翌日に会って飲む約束をしてますので

帰ったらあんなことやこんなこと

羨む話しをしてみようと思います。

そんなわけで朝5時30分に家を出発して

神戸空港には6時過ぎに到着。

いつものたもん庵に行ってみるとシャッターが閉まってまして……

いつもこの時間に着いても閉まってることなんかなくてどうしたらんだろう……と。

調べてみると開店は6時30分なんですね。

神戸空港のオープンが6時なので

いつも良心的に開けてくれてたのかな。

しかしながら6時30分になってもシャッターは開かず

開店準備をしてるのは見えるんだけど

結局、開店したのが35分。

パートの店員さんが2人で切り盛りしてますが

お前ら寝坊したな?と心で思いつついつものキツネうどんを。

まあ、自分は対価を払って利用する価値があって

利用しようと思うから利用するわけで

腹が立つとかはないですが

こういう時って物申す人はいます。

うどんを食べながら色々考えてたんですが

物申す人ってまた利用しようと考えてるから

改善を求めて物申すんでしょうね。

利用しないなら黙って他を探すでしょうし。

まあ、そういう意図が無ければただの輩で……

輩は今の世の中大量に増殖してますけどね。

 

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今回は行きはスカイマーク

帰りは国際線特典航空券のソウル行きの始まり部分でANA。

9時50分に新千歳空港到着予定ではちさんと合流。

その後の今日の予定は

 

ウィングフィールド牧場 13:00〜

レインオアシャインの2017の産まれ故郷

ウィングフィールド牧場に行って

幼少期にどんな馬だったのか

どんな環境で育ったのか見に行く予定です。

スタッフさんも快く見学を受け入れてくれまして

13時に行くと伝えてあります。

 

空港 16:00~

サミターの2017

フェルミオンの2017

ポルケテスエーニョの2017

メジロアリスの2017

 

夕方からNF空港で出資馬4頭見学予定。

自分の馬はサミターの2017だけなんですけど

フェルミオンの2017も気になってた馬です。

今年は思い切って4頭出資しましたが

ダメ元で申し込みして目玉が3頭釣れたという

ラッキーなドラフトになりまして

その目玉の1頭がサミターの2017です。

毎年、秋の視察は出資が決まって初めての対面になります。

今回はその4頭と初めて対面しますんで非常に楽しみなんですが

見た瞬間に手応えを感じる出会いでありますように……

 

スカイマークネスレと提携していて

機体が安定すると恒例のキットカットとコーヒーのサービスがあります。

今年はスカイマーク生誕20周年ということで

前回利用した時と比較して色々と目新しい動きがありますね。

まず、機内誌の紙質が格段に向上してまして中身も一新。

この流れの中で機内誌の中の頭の体操のコーナーが廃止されてたのが残念……

機内で時間潰しになるし毎月問題が変わるのでちょっとした楽しみでした……

あと、コーヒーカップに上蓋が着きました。

提供するクルーにとってはセットする作業が増えるし

ゴミも嵩むわけで、こういうちょっとした変化も大きな負担になると思う。

でも火傷を回避するというリスクオフにはなるのかなと。

 

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予定より15分早い9時35分に新千歳空港に到着。

冒頭の機内アナウンスでは新千歳の天候は小雨とのことでしたが

到着してみると雲ひとつない快晴。

早く着き過ぎてスポットがないのか

久しぶりに沖止めになりました……

 

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昼過ぎにレインオアシャイン17の産まれ故郷の

ウィングフィールド牧場さんにお邪魔しました。

車で乗りつけると当歳の仔馬が放牧されてるのが見えました。

で、事務所というか一軒家が敷地にあって

呼び鈴を鳴らすと女性が出て来られて

はろ「すみません……13時から見学のお約束してました、はろなんですけど……」

女性「あ〜、キャロットクラブの!!お待ちしてましたよ」

「ちょっとお待ちくださいね」と。

待ってる間、仔馬が気になって牧柵の方に歩いて近寄ると

ま〜なんて可愛いんでしょう……

放牧地のあちこちに散っていたとねっこ達が

「なになに?だれだれ?」

って感じでみんな一斉に自分の方に集まってきました。

昔に日高の方にヤエノムテキを見に行ったときに

ヤエノムテキじゃなくてチアズなんちゃらっていう

馬がこのパターンで牧柵に寄ってきて可愛いと思った次の瞬間

ナデナデしようと手を出すと

いきなり目つきが変わってガブってやられたことがあるんですが

とねっこは引退馬と違って擦れてません……

「何かくれるの?」みたいな表情をしていて

耳を動かしてクンクン鼻で匂いをかいで。

ただただ可愛いだけです。

ほどなく優しい感じのご主人が出て来られて挨拶を済ませると

あれがお父さんがゴールドアリュールだけどレインオアシャイン17のお姉ちゃんで

これがレインオアシャイン17の下でと説明してくれました。

家族経営をしているということで規模はこじんまりとしてますが

当初は8頭の繁殖でやっていくつもりが

あれもこれもと連れて来たら今は12頭になっちゃった……だははは

って笑って話されてまして

馬みんながファミリーって感じで

1頭1頭凄い思い入れがあるのがわかりますんで

NFの見学とはまた雰囲気が違います。

これは馬も擦れてないし

ご主人が牧場のブログでキャロットクラブに来たレインオアシャイン17のことを

田舎の中学生がエリート高校に入ったって書いた表現の真意がわかります。

放牧地に放たれてる頭数が少ない場所から

物凄い大量で、しかも物凄い血筋の馬達の集団に移籍するわけで

ご主人はレインオアシャイン17が環境の変化に耐えられるか心配したそうです。

 

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で、施設もあちこち全て回って案内してくれまして

こちらがレインオアシャイン17が産まれた馬房だそうです。

本当に安産だったそうで

産まれ出てくるのに助けることもなく

離れた場所からモニターで眺めてると

何か母レインオアシャインの様子が違うな……と思って馬房に行くと産まれていたとか。

産まれた当時は父サウスヴィグラスの仔にしては

脚がスラッと長い薄い体の仔だなと思ったそうです。

 

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本場から車で15分ぐらいかけて分場へ移動。

こちらがレインオアシャイン17が昼夜放牧されていた分場。

アップタウンがあるいい放牧地ですね。

レインオアシャイン17がここにいた当時の様子は

自分から喧嘩は吹っかけないけど

やられたら徹底的にやり返すタイプで……

絶対に負けなかったそうです。

収牧の時はゆっくり馬群の後ろから戻ってくるけど

真っ先に戻ってくることも出来るようで

やれば出来るけど能ある鷹はなんちゃらってタイプのようです。

先日、ノーサンのスタッフに様子を伺ったところ

ノーサンでもやられたらやり返す能ある鷹タイプは健在とのことで

エリート軍団に入ったことを心配されていたご主人は安心したそうです。

ウィングフィールド牧場は富川にありますが

実はレインオアシャイン17を美浦で管理する予定の高柳瑞樹調教師も富川出身ということで

レインオアシャイン17は純正のチーム富川で固められた馬。

独り勝ち状態の巨大企業ノーザンに立ち向かうため

ノーザンに潜り込んだ

田舎の中学生レインオアシャイン。

そのレインオアシャイン17は7月の競り市セレクションセールに上場されました。

しかし、セール直前に脚をぶつけてしまい

脚が腫れた状態になったため一旦上場を諦めかけたとご主人は仰ってました。

しかし、将来的に競走に影響が出るような深刻な状態では全くなく

見る人が見たら全然問題ないことがわかるという

獣医師の進言で上場に踏み切ったそうです。

そしてセール前日に展示されたとき

ご主人は大井の馬主さんぐらいが買ってくれるかなと展示に臨んだそうです。

しかし、展示中にレインオアシャイン17を観に来たのが

ノーザンのジャンパーを着た人達。

おいおい……あれノーザンの人じゃないのか?と。

それは実際にノーザンの人で、一度馬を見た後にまた馬を確認に戻って来たそうで

その後、セールが始まって

ノーザンが競りに加わってきたとき

「おいおい……本当にノーザンが競りで落とそうとしてるぞ……」

って感じで周囲は騒然となったそうです。

脚が腫れたいたので素人系のバイヤーは見た目で競って来なかったそうですが

ノーザンは馬見のプロ。

競って来ない人が多いため約900万で落札されてますが

脚が腫れてなければもっと高く売れたと思うけど

「現役で走り出したら生産者賞貰うからいいよ」

「でもあの時、競りに出さなかったら、こうやってはろさんとお会いすることもなかったですね」

「これもレインオアシャイン17が引き合わせた縁ですね」

と、ご主人は笑って話されてました。

 

走る走らないは別として

レインオアシャイン17は勿論

ウィングフィールド牧場の馬達には頑張って走って欲しいですし応援したいですね。

今度はG1の表彰台でお会いしましょうと言ってお別れしました。

 

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番外編なんですが

このスウィングフィールド牧場……

レインオアシャイン17以外にもキャロットクラブに繋がりがありました。

分場に行って初めて知ったんですが

元キャロットの所属馬エルミラドールが繁殖として居たんですよ。

左の放牧地にエルミラドール、右の牧場地にワディラム

エルミラドールジャングルポケット×アドマイヤサンデーの仔

つまりG1を勝ったトールポピーアヴェンチュラと同配合の姉妹。

エルミラドールは骨盤の骨折で競走馬として成績を残せませんでしたが

この牝系はかなり活力があります。

骨盤の骨折で死の淵を彷徨いながら

ただ単に生きているだけではなく繁殖として活躍してるんですね。

ご主人が言うにはこのエルミラドール

現在はノーブルの冠名で知られる馬主さんの所有になっていて

馬主さんに預かってくれと言われて分場で預かってるそうです。

この仔が産んだ仔が走ってから

やっぱり買い戻すから返してって言われても返さないよ……俺のじゃないけど……

そうご主人が笑って言ってました。

 

てか、凄いいい天気ですよね。

でも風が強くて凄い寒くて本当に震えてました……

 

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これがエルミラドール

凄い大人しくて攻撃性ゼロでした。

近付くと牧柵まで寄ってきて

ずっと足元の草や枯葉を食ってました。

しかし骨盤骨折の跡は見た目にわかる状態で

骨盤の高さが明らかに左右違います。

痛かっただろう辛かっただろうに

頑張って生き残ったんだな……

 

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こちらがワディラム

ずっと柵の上で首振ってダンスしてるみたいに遊んでました。

そこそこ出世はした馬ですけど

ご主人が言うには

走る方に気持ちが向かないタイプのようで

能力を出し切って引退した感じではないようです。

普段からこのダンスをするのは癖で

こういう癖があるのは難しいみたいです。

癖も個性の一つで、こういうのを無理矢理矯正しようとすると

悪い方向に向くと走らなくなるようで

有名なところではサイレンススズカ

荒ぶる気性を押さえ込みように矯正しようとしたところ

全く走らなくなってしまって

好きなように自由に走らせるようにしたら

G1を勝って名馬の仲間入りをしたと。

まあ、何となくわかりますよね。

馬も人間も動物です。

 

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さて、スウィングフィールド牧場にお別れして

16時からはNF空港の見学。

16時なんですが陽が落ちかかって

NF空港の坂路は既に黒く見えますし

見学が終わった頃には真っ暗……

外に出しても暗くて見えにくいので

天気とか関係なく厩舎内での見学になりました。

 

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サミターの2017です。

ノーザンホースパークとNF空港の分かれ道から

すぐの所の厩舎棟にいました。

ほぼホースパークとの境界で毎日過ごしてますから

この場所に案内されたときに薄っすらとヤバいな……と思いました。

騒音がね……

先月から30キロぐらい体重が落ちて

400キロを切ってます……

冬毛がボーボーに伸びてとにかく見た目が良くなかった……

やたら小さく見えるし大丈夫かな……と。

過去の経験上、第一印象ってのは成績に比例することが多いので

いい方向に裏切って欲しいんですが……

厩舎棟の場所が悪過ぎだと思いますし

カイバの食いも不安定で馬がいい悪い以前の問題かと……

 

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続いてフェルミオンの2017。

毛艶も冴えてましたし

サミターの2017を見た後で良く見えます……

歩かせると踏み込みも深い。

出資はしてませんが気になってた馬ですし

なんか走りそうな気がします。

 

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ホテルに着いたのが18時ちょうどぐらい。

日頃の仕事の疲れが溜まってるので

部屋で止まったら寝てしまう可能性が高いので

18時15分にロビーで待ち合わせして晩飯に出掛けました。

アテもなく店を探して歩いてたんですが

前回、春に来た時に入ろうとして満席で断られた野暮天を発見。

狙って来たわけではないんですが

ちょっと入ってみることにしました。

うーん、特に美味しいと思いませんでしたが

刺身盛りのコスパは良かったかなという程度。

メニューも思ったより全然乏しい種類しかなく……

ウニが食べたかったんですがウニが品切れという

すすきので前代未聞の仕打ちを……

まあ、海水ウニじゃなくミョウバン入りの苦いウニを出されるよりはマシですけどね。

 

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一旦ホテルに戻ってみましまが

シャワーしてタバコ吸ってると

やっぱり寝そうになってきたので

寝る前にラーメン食べに出かけました。

 

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ふじ屋さん。

ラーメン横丁にある店で

先月行列が出来てた店です。

行列が出来てたら入らないんですが

時間がみんなまだ飲んでるような時間帯だったためか

行列がなくすんなり入れましたので

入ってみました。

いつも行列が狭い通路を塞いでいて

通路を通ることに必死であんまり看板とかよく見たことがなかったんですが

看板にミシュランガイドに載ってると書いてあります。

あー、それでいつも行列が出来てるのか……と。

さて、ミシュランガイド掲載の店の実力や如何に。

ラーメン横丁の店ですから店内は狭いです。

カウンター席が8つだけ。

入店するとかろうじて1つだけ席が空いていて着席。

隣に英語を話してる白人が2人

他に片言の日本語で店員さんと話してるアジア系の外人が1人いて

ミシュランガイドによって外人率がちょっと高い感じ。

とりあえずイチオシの味噌ラーメンを注文しました。

 

スープを一口……

おー……すげーまろやか。

そして味噌塩っぱい感じがなく甘い。

麺は札幌の太縮れというか、それより少し細め。

暖簾に書いてた西山の文字からして特注なんでしょう。

チャーシューはローストビーフ調のちょっと変わったチャーシュー?

これがミシュランのポイントを上げてる感じがする。

まろやかクリーミーなちょっと独自な甘い味噌で

白味噌ブレンドしたものを入念に裏ごししてるのかなと想像したんですが

印象として最初に来るのが「まろやかクリーミー

食べ終わって残る印象も「まろやかクリーミー

好き嫌いの問題で角がない甘い味噌を所望の方には合うのかなと。

西洋人向けにウケがいい味なんだろうと思うけど

自分とミシュランの方は好みが違うんだろう……という感想でした。

隣の白人コンビは食べ終わっても長々と談笑して席を立たず

片言のアジア人も食べ終わってからも忙しそうに厨房で働く店員さんに

無駄話を長々と話しかけたりで

外で並んで待ってる人のこと考えないのかな……と

異国の文化の違いを札幌で感じたのでした。

 

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まだ1杯行ける感じでもあったし

なんとなく1軒目が不発っぽい感じだったので

そのままホテルに戻らず2軒目。

なんか前にカレー屋があったと記憶してる場所に

新しくラーメン屋が出来てました。

煮干し本舗さん。

続けて味噌を2杯ってのもどうかなということで。

すすきのの中でも一番人通りが多い通りに面した立地ながら

店内は人が少ない……

かなりギャンブルです。

スープを一口……

あー、はいはいはいはい。

煮干し全開で豚骨で割ったスープは

まさにつけ麺の魚介系つけ汁を最後に豚骨割りスープするアレ。

あーなるほど。

自分、あんまり魚介系つけ麺は好んで食べない人なんで……

もしかしてと期待してたのは魚粉たっぷりの煮干し系じゃなく

澄んだ濃い煮干しでした。

ということで自分にとっては完全にボール球でした……

もういっちょ!と一瞬考えましたが萎えたというか

2杯食べた割になんとなく残念な幕切れとなりました……