2日目の朝、外は雨……
また厩舎棟内での見学になるのか……と。
2日目の予定は14時にリリーバレー見学と
15時にＮＦ早来見学のみ。
要するに午前中はフリー。
今回の視察は1泊なので最終日ということになります。
いつもは最終日の朝に市場で買い物して海鮮丼食べるパターン。
確かに市場に行くと美味い魚を食べれるのは間違いないんですが
なんかワンパターンだし……開拓かな？
で、朝起きてテレビを見てたら
鵡川のししゃものニュースをやってたんですね。
飛び込んできたフレーズは
「ししゃも寿司」
「ししゃもは足が早いので水揚げされた鵡川でしか食べれないものがある」
「道民でも鵡川のししゃもを食べるのは難しい」
そして極め付けだったのが
「食べれるのは10月〜11月中旬限定」
はい、正に今、私、会社休んで鵡川に行ける位置にいます。
スイッチＯＮ
名馬の資質はオンオフの切り替えが大事。
自分、名馬と同じですから……
いつもの輪厚でワンストップして鵡川に向かいます。
で、ようやく思います……
昨日行ったら良かったんじゃないの？と。
でも、ニュースで知ったのが今朝なんよね……
ししゃも寿司で検索かけると大野商店さんが引っかかります。
あー、胆振の地震の時にニュースで見たことあるわ……大野商店。
で、現場に着くと異様な光景が待ち構えてました。
駐車場は止める場所がなく店の前には
何を待ってるのかわからないけど長蛇の列。
店の中を見ると人だらけ……
とりあえず何が何だかわからないけど行列に並んで
人の流れや動線を観察して状況の把握をしてみます……
なるほど……列は2列あって
1つは店内でししゃも食べるために食券を買う列
1つはししゃもを買って帰るためにレジに並んでる列。
そんなに美味いししゃもなのか……？
券売機の前の看板を見ると
ししゃも寿司6カンで1200円とある。
ししゃも汁とのセットで1600円。
ししゃもフライとかししゃも漬けの付いたフルコースで2000円。
何がどうなってるんだ……鵡川のししゃも恐るべし。
で、せっかくなのでフルコースの2000円の食券を買って店内に。
空いたテーブルに座ろうとしたら、どうも様子がおかしかった。
食券買ってからテーブルが空いて店員さんに呼ばれるまでみんな順番待ちしてるんですね。
その順番待ちしてる人数がまたエグかった。
記名して呼ばれるのを待ってるんですが
待ち組みの数はざっと30組近く。
あー、これヤバいぞ……
食券を買って中に入ったのが12時過ぎ。
次にリリーバレーの見学が控えていて
リリーバレーの予約が14時。
鵡川からリリーバレーまで小一時間として
余裕を見て13時前には鵡川を出発したい。
鵡川で過ごせる時間はあと30分。
待ち客は30組……
どう考えても無理……
じゃあ、買った食券どうしよう？払い戻せるの？と。
店員さんに聞いたら払い戻せるってことで
払い戻しはしたんですが
この時期の鵡川のししゃもには一体何があるんだ……
鵡川までわざわざ来て匂いだけかいで帰るのか。
否！
他の店で食べれる店を探します。
が、店が閉まってたりやはり人が多くて万事休す……でした。
それならということで
今日の飛行機で帰るなら保冷材を入れて持って帰れるってことで
買って帰ることにしました。
1串10匹ずつ売ってるので
1串いくらですか？って尋ねると…….1700円。
鵡川のししゃもどうなってるんだ……
で、この鵡川の街。
街の中には全壊した家があちこちにそのまま手つかずで残ってます。
橋や道路も傷んだままで
未だに通行止め箇所があちこちにあります。
復興のお手伝いの意味で
ししゃも2串買って帰りましたよ。
鵡川のししゃもどうなってるんだ……
ということで昼メシは抜き……
時間は13時。
リリーバレーに急ぎます。
この辺りの地域は走り慣れてないのでナビを頼ります。
リリーバレーの住所を打ち込むと走ったことがない
山間部のルートを推奨してきました。
確かにショートカットして山道を走るルートだと
40分程度でリリーバレーに着きます。
テレビで見た山肌が崩落した映像の実物が目の前に……
更に奥に進むともっと酷い光景が広がってます……
道は割れたり崩れてたり通行止め箇所もあちこちで。
リリーバレーは鈴蘭山の頂上付近に事務所がありますが
この事務所までの舗装道路のアプローチ部分が通行止めになってまして
ナビに表示されない砂利の獣道を回り込み
この道、通れるのかな……
行き止まりになってないよね？
とか言いながら進み、ようやく事務所に着いたのがちょうど約束の14時でした……
いつも、何故かリリーバレーでレンタカーの紹介になります……
トヨタのCーＨＲ。
1200ccなんですがエンジン性能には感心しました。
2000ccぐらいのパワーと安定感がありますね。
でも、視認性が全然……
前後左右死角が凄く多い。
リリーバレーではリープオブフェイスの17のみの見学。
2週間ほど前に物音に驚いて暴れて
アスファルトの上で転んだそうで
左腕の擦り傷が痛そうでした。
普段から暴れる馬ではないけど物音とかには敏感なようで
厩舎内で見学中に他の馬が馬房の壁をドンと蹴りまして
その音に驚いてまた暴れそうになってました。
臆病なところがあるみたいなので
その辺りが課題でしょうかね。
リリーバレーの事務所は震源地に近く
事務所自体もダメージが見られました。
アプローチ部分の道路が通行止めだった他にも
道路が少し割れてたり路肩が崩れてたり
厩舎棟に入る所に車が近づくと自動で開閉するゲートがありますが
ゲートが取り外してあったり
ちょっといつもの穏やかな雰囲気のリリーバレーとは違ってました。
事務所のスタッフの方も安平町がなかなか手が回らなくて道の補修をしてくれないんです……って言ってました。
早くいつものリリーバレーに戻るといいですね。
それでは次に15時の予約でＮＦ早来へ移動します。
ＮＦ早来の事務所に入ると凄い花の匂いがして
エントランスから左奥の部屋を見ると
大量の胡蝶蘭をはじめ献花の山。
レイデオロは確か空港だったような……
ん？リスグラシューがここだったかな？
最初に見せてもらったのは
ディアデラマドレの17。
一族特有のカリカリした感じがないのは
お母さんのマドレに似てるのかな。
思ったより実際に馬を見るといいですね。
これならと思いました。
お母さんのマドレは同じようにこの時期に見て
あまり凄いとは感じなくて
むしろ目立たない部類の馬でした。
そのお母さんと比較しても見た目は良く見えます。
切れるというより心臓が強く底力があったエピファネイアを配して
お母さんの切れがどう作用するか。
最高の形はマドレの切れとエピファの心臓のいいトコ取り
普通でどちらかの良い部分の片方取り
悪ければどちらもない……
こういう配合はギャンブル的な感じですが
いい方向に出てるといいんですけどね。
体重は420キロをちょっと下回るぐらい。
ただ、実馬を見ると440〜450キロぐらいに見えます。
トモ高で成長幅がある程度あると思いますし
ヨロの部分は実が入る形をしてますので走りそうな雰囲気です。
見に来て手応えを感じました。
次にラドラーダの17。
写真では伝わらないと思いますが
物凄くいい馬でした。
確かに体が大きくて迫力が凄いんですが
既にメリハリがあり種牡馬みたいなオーラがあります。
歩かせて見ても非の打ち所がないがないというか……
ただ、臆病なところがあるとのことで
その辺りの接し方がポイントになりそうです。
歩かせてもらったんですが
ふぇらーり！
久しぶりに牧場のフェラーリ見ました。
固いアスファルトの部分ではこういうことしないんですが
柔らかい芝の部分を歩かせると
こんな感じになるようで
スタッフも何でかわからないとのことでした。
ラドラーダ17だけではなく他の馬にも今年はよく見られるそうで。
フェラーリまでならいいけどバック転はダメですよ……
大きく馬を作る厩舎に入ってるそうで
既に軽く500キロオーバーになってまして
見ていてもパワーが凄いのがわかるので
引いてるスタッフが大変そうでした。
この仔、億超えの高額馬ですから……
離してしまったらとんでもないことになります……
次に出てきたのがアヴェンチュラの17。
今年、自分がバツ2最優先を行使して取った馬です。
見た目、まだかなり緩いのがわかります。
体力もまだないみたいでスロースタート組みに属してるそうです。
まだまだこれから感が前面に出てまして
時間がかかるのは明白です。
重苦しい感じが抜けてないですし
次に会う時にどれだけ変わってるか。
今の時点では特筆するところはないですね。
次に出てきたのがレインオアシャインの17。
前日行ったスウィングフィールド牧場生産の田舎の中学生ですね。
前の出はやはりスナップが効いてて溜めがあり
今のところダート短距離に実績がある
サウスヴィグラスっぽさがないです。
490キロと馬格もあり動きに軽さがあるので
思ったより実馬は良かったです。
この先、サウスヴィグラス感が前面に出てくるのか
それは神のみぞ知るですが、
楽しみな馬であることに違いはありません。
もうちょい胸が深くなると更に見映えがすると思いますし
サウスヴィグラス産ですから幅が出て
どんな感じに変わってくるかな。
最後にルーカス。
モーリスの全弟ですが立て直しのため早来に戻って来てます。
相変わらずぶっ飛んで行きそうなぐらい元気そうで
体調自体は問題ないと思います。
まだ芯が入ってないというか
もう少し時間がかかると思いますね。
モーリスもこのタイミングで立て直して
そこから一気に頂点に駆け上がりましたし
この休養は必ずプラスになると思います。
さて、これで今回の視察の日程は全て終了。
なんとなく物足りないというか
でも、これ以上何かすることがあるかと考えると何もない。
普通は2泊しますが、2泊すると持て余したり
2泊だと今回と同じぐらいの内容で
それでいて何処か足を伸ばすには日程が足りず
中途半端になるんですね。
そう思うと出資馬の視察だけなら1泊ぐらいでちょうどいいのかなと。
ただ、今回は2人だけど春に人数が増えると
見学頭数が増えて見学予約のコマをもう少し確保する必要があるので
2泊が妥当な日程でしょうね。
レンタカーを返却して空港に着いたのが16時半。
自分は18時25分の飛行機なので
空港での行動時間は約2時間。
まともに昼メシを食べてないのでかなり遅く昼メシ？
二条市場の海鮮丼の支店が空港内にあるので
空港に着いたらここで食べると決めてました。
昨晩、ウニを食べれなかったので……
ウニ+日本酒、これ北海道に来たら必須科目なんです……
というか、今回は2日通してメシ運が悪かった。
なんか、当たりの店がなかったというか
うめーっ、幸せーっ、ってのがなかったです……
メシが食えずコンビニで誤魔化したり。
この店なら間違いなく海水ウニが食べれるのは知ってたので
やっぱり空港は物価が高いものがある。
全てがそうではないけど
例えば、鵡川でも高いと思った新物のししゃも。
鵡川で1串10匹1700円だったのが2500円。
でもまあ、空港で色々買いそびれフォロー出来ます。
輪厚にあったのに空港にない物とかあるんですけどね。
お土産を買い揃えてからプレミアムチェックイン。
現金3000円、スマホ、クレカ1枚、タバコとライター
それ以外全部荷物を預けて手ぶらになります。
もう少しゆっくりお土産物色したかったので
時間的にゆとりが欲しかったかな……
2時間だとちょっと足りなかった感じ。
ラウンジで喫煙所に入って写真の整理したりしてたらすぐに30分ぐらい経つので
気がついたら優先搭乗の時間が迫っていて
グビっとビールを飲み干して搭乗口へ。
やっぱりメシ食って土産買ってとなると時間が忙しい……
優先搭乗は自分以外にもう1人だけで
初めて機内に一番乗りしました。
いつもあまり急いで乗ろうとは思わないんですが
急がなくても自然に一番乗りになりました。
搭乗口に人が少ないとは思ったんですが
機内に入るとCAさんが
「今日は30人ぐらいのお客様しか搭乗されてないので、広くお使いください」って言われて
実際、後ろに1人居た以外周りはガラガラでした。
保安検査を抜けた後にお土産を買い足したんですが
CAさんが隣の席に置いてシートベルトで固定してくれました。
元々、7Aの座席指定してたんですが
プレミアムチェックインのカウンターで
5列目が空いてますが変更如何ですか？って言われて
隣の席は空席ですか？と尋ねると
空いてるということで最前列の5Aにしてもらいました。
普通、最前列は足元が広くんですが
座席下のスペースがないので
荷物があると離着陸時に
上の物入れに収納するか膝の上で持ってる必要があります。
その点で今回は最後の最後にラッキーでした。
仕事の都合で予定を二転三転しまして
はちさんには大変ご迷惑をおかけしました……
これで2018北海道視察秋は終了です。
次は来月にビジネスクラスでアジア周遊を予定してますが
今のところちょっと仕事で黄色信号ぐらいの状況で……
というか赤信号かな……
信号無視っぽい感じで強行するつもりですが。
では。
