ここのところロシアが不穏な動きをしてますが
ほとんどの人が勘違いしているのが
ロシアと中国が手を繋いで仲がいいと思っているところでしょうかね。
自分の見立てではここは仲は良いわけではなく
少なくともロシアはそうは思ってないだろうと思います。
以前から書いているようにロシアはかつてのソ連とは違います。
スターリンのバリバリの共産主義をプーチンは憎悪してますし路線が違います。
とはいえどこかソ連時代のやり方が残っているのは否めず
何となくソ連時代のイメージが付いて回るから誤解しやすいし
西側メディアはそのイメージを強調して悪者に仕立て上げるものだから尚更です。
中国は世界を牛耳るためグローバリズムを押し進めていてプーチンは真逆にロシアの資源を狙うグローバリズムを排除してナショナリズムを地で行ってます。
なので同じナショナリズムを地で行っていたトランプと話しが出来ていました。
表向きは中国と行動を共にしたり仲がいいように見えても実際は違います。
戦略的に利があれば中国を利用するように手を組みますが
グローバリズムを推す西側寄りの姿勢があれば手を切るように
先日もロシアかウクライナかどちら寄りなのか曖昧な態度を見せた中国に対して天然ガス供給をストップしました。
まあ、中国はエネルギーを分散して輸入する賢い態勢を構築してますからロシアから供給を切られても大したダメージにはならないんですけどね。
現在のロシアの動きはもはやいつブラックスワンとなってもおかしくないので楽観は絶対に禁物で
そこは当分、投資戦略の軸として持っておかないと危ないと思います。
レバロングを放置とかは絶対やらない方がいい。
こちらのチャート、青が小売売上高、赤が新規受注指数。
パンデミックのばら撒きの中でものすごい勢いで小売売上高が一瞬上がったことがわかりますね。
ドンと上がってドンと下がってますが
それでも小売売上高はそれなりに高止まりしてます。
これは物価高も売上を押し上げている要因だと思いますし
単純に小売売上が好調なのではなく
ここ半年ほどの金利の上昇で景気は冷え始めていて新規受注をクラッシュさせていることも見え始めました。
こちらは青が小売売上高で赤は小売在庫指数です。
一瞬、お金のばら撒きでドンと小売が好調になったもので
企業は増産出来るセクターを中心にフル稼働して在庫を増やしたんですね💦
で、ご覧のように今は小売が好調に見えますが実際はインフレによる見掛け倒しの小売売上で
金利上昇で実際は購買意欲は下がってます。
なので在庫が積み上がってるんですね……
この先これがどうなるのかはわかりやすくて
在庫を捌くためにディスカウントが始まります。
つまり、企業利益が目に見えて減ってくるし
当面は生産を絞ります。
なので、解雇やレイオフが相次いで雇用統計で悪い数字が出始めると思うんですよね……
こちらは輸送セクターの大手
国際空港に行くと一番よく見かける国際貨物のFedExのチャートですが
既に直近でズドンと暴落し始めてます。
FedExは決算を誤ったと下方修正してこうなってるんですけど
小売売上が一瞬爆上げしたことで釣られてしまったわけですね💦
これだけを見ても景気が極端に冷えてきているのがわかりますね。
マーケットが織り込んでいるのが
11月に0.75%、12月に0.5%の更なる利上げです。
先日の0.75%の利上げでフェデラルファンディングレート(FFレート)は3%になりましたから
3+0.75+0.5=年末のFFレートは4.25%まで上がるというのが今のところの中央値です。
インフレに歯止めがかからず11月、12月のFOMCで利上げ幅が上振れした場合はFFレートは4.5%とか4.75%に達して
これをマーケットが意識した瞬間に相場はまたクラッシュします……
というかですね……先日のFOMCで0.75%の利上げはほとんど織り込まれていたにも関わらず
0.75%の利上げで一瞬上げてからズドンと下がった様子を見ていると
マーケットはかなり楽観してたんだな……と思ってしまいました。
こんな状態で1.0%の利上げが来ようものなら相当下がっていたと思います。
ウクライナ情勢が悪化してブラックスワン化した場合などは悲惨極まりないことになると……
こちらは過去のバブルとインフレ、その後始末でどれだけ利上げしてFFレートがどれだけ上がったかというのがわかるチャート。
酷い時にはFFレートが20%近くまで上がったのがわかります。
今はアメリカの国債残高は30兆ドルまで積み上がってとてもじゃないけど20%まで上げられませんが
本当に4%ちょっとのFFレートでインフレが退治出来るのかかなり疑問なんですよね……
今回のパンデミックは仕掛けられたものだと思ってますが
その対策として異常にばら撒かれたお金。
そのために金融はもう詰んでるように見えるんですが……
というかパンデミックよりずっと以前に資本主義経済自体が詰んでると周囲には言ってたりしましたが
ここでトドメを指してきたという感じに思えるんですよね💦
なので、日本でも2024年に新紙幣が出るようなタイミングで
通貨の切り下げとか結構大きなことが起こるような気がするし
そういうのをちょっと想定してたりします。
これだけ金利を上げてまだ上げる必要があるんですから
そうなって困るのは一般庶民なんですね💦
日本は日銀の黒田総裁が利上げせず踏ん張ってますが
海外では利上げラッシュです。
利上げラッシュで庶民が困るというのは借金がある庶民です。
住宅ローン、クレカのローン、様々ですが
住宅ローンの変動金利なんかはモロですね💦
おそらく海外では無理にオーバーローン組んでる人は倒れて行きます💦
そこに企業の業績が落ちて解雇が加わって……
日本はまだ終身雇用みたいな考え方がちょっと残っていたりしますけどね。
あと、ひたすら恐怖を煽るようで申し訳ないんですが
こちらのチャートは緩やかに上昇カーブを描いているのがS&P500の成長上昇曲線で
天に向かって爆上げしているのが現在のS&P500の価格です。
先に説明したように実態経済はインフレと利上げでで冷えてきているのに
株価だけはバブったままなんです……
成長曲線とかなり乖離しているので
この乖離が戻った時に何が起こるかは想像に易いわけです……
最近、マーケットはそれなりに大きく下落してますけど
自分はこういう理由でまだまだクラッシュの途中だと思ってます。
今のプライスの半値ぐらいまで落ちても不思議ではないと思うし
近いうちか来年ぐらいにそれは来る……と。
会社はバタバタ潰れて最後に体力のない銀行が潰れて収束かなと。
もう少しばら撒きが続いてビットコインはグロースカーブの天井にタッチして折れるのかなと去年までは思ってましたけど
そこは読みが全然甘かったですね💦
ですけど、近い将来、底を打ってから数年でまた大きく上昇してくると思います。
今やることは底でまた拾って数年待つだけですね。
リップルXRPがこのクラッシュ相場から反抗して上げてきてます。
XDCも同様です。
これ、周囲の一部には最近上げる前から話してたんですが
ちょっと記事を書いてたこともあったと思います。
訴訟の和解が見えてきたこと以外にもバックボーンがあります。
裏話ではなく最近気にしてみていれば表にも結構出てきている話しです。
CBDCのブリッジ通貨になることが表向きになってたりしますから
また気力があれば書いてみようと思ってます。
クリプトはクラッシュ相場で既に株価と違って随分落としてますから
ここから半分も落ちないとは思ってますが
まあ半分ぐらいまで想定してればいいんじゃないでしょうかね。
機関投資家も入ってきてますし
もうクリプトのマーケットに残ってるのは精鋭のガチホ組が多いと思うし。
レバかけて焼かれる人の分ぐらいは落とすだろうと思いますけどね。
いずれにしろ、この前のルナみたいに変なアルゴリズムで動いてるものは
これからクラッシュして淘汰されると思いますし
そういう規制も進んでますからね。