先般からお伝えしてた通り
どこでもドアきっぷで西日本を2日かけて回ってきました。
乗り鉄っぽい行程でマニアックな疲れる行程でしたが中々面白かったですよ。
事前に6区間は座席してましたが
案の定というか行程は場当たり的に修正しながらになりまして
予定とかなり変わるものになりました。
スタートは大阪駅6:30発のサンダーバード1号ということで
まず6:30に大阪駅まで行く必要があります……
これがちょっとしたハードルでして
事前にタクシーを手配して最寄りの駅まで移動するか
JRの最寄り駅まで30分かけて歩くかの2択になります。
今回は歩くことにしまして朝から5000歩ほど歩きました。
無事に5:25分の電車に乗りまして6時前には大阪駅に到着。
電車旅ということで駅弁と酒というところですが
事前の調べではこの時間、駅弁を買える店が開いてないんですよね……
色々と調べましたよ。
新大阪なら開いてるんじゃないか？とか。
因みに新大阪は6:30から開いてるんですが
サンダーバード1号は大阪を6:30に出た新大阪に6:34に止まります。
先に新大阪まで移動して新大阪から乗れば
計算上、4分で駅弁買ってサンダーバードに飛び乗れば間に合います。
ですがちょっとリスキーなので
前日に弁当を用意してました。
福井まで約2時間の移動中タバコが吸えないので
タバコを……と思いましたが
これも朝早過ぎてタバコ吸える場所がないんですね……
日中ならルクアとか大丸とかの喫煙所に行って吸えばいいんですけど
早朝はルクアも大丸も開いてないし……
駅の周辺を歩き回ったらターミナル内に6時から開いてる喫茶店がありまして
そこに喫煙ルームがありました。
早朝、大阪駅でタバコを吸いたい方はご参加までに……
因みに喫煙所検索アプリがありますが
アプリではこの喫茶店は引っかかりません。
あまり、在来線特急は利用する機会がないので
めちゃくちゃ久しぶり。
というか北陸に電車で行くこと自体がないので
……
自分が子供の頃は雷鳥って名前で食堂車付きで走ってた電車ですが
高速化した現在は横文字のサンダーバードに改名してますよね。
子供の頃は未知の遠くの場所に行く憧れの電車でしたが
おじいさんの領域に片足突っ込んだこのタイミングで初めて利用する機会が来ました。
まず、どこでもドアきっぷを利用して向かうのは福井です。
大阪駅を出発するとすぐにあちこちから
弁当の包装を取る音と飲み物を開封する音が聞こえてきます。
みんな6:30出発の時間に間に合わせるために動いてきたので
やっと落ち着いて朝食って感じなんでしょう。
自分もそうなんで……
この旅の最初のメシは牛メシ。
京都を出発した辺りで開封してワンカップのお供に。
食べ終わる頃には琵琶湖を右手に見ながら湖西線を快調に走っていて
朝日が眩しかったです。
確か、子供の頃にこの先に交流と直流が切り替わるデッドセクションがあったと記憶していて
今はどうなってるのか気になって調べてたら
朝から寝不足で動いた上に酒が入ったことで
知らないうちに気絶してました……
8時半頃、無事に福井に到着。
駅前に出ると流石に恐竜の街という感じで
何処からともなく恐竜の鳴き声が聞こえてきます。
周りを見渡すと恐竜の模型が動いていて
そこから鳴き声を発してました。
駅ビルの壁面には恐竜がたくさん描かれています。
そして、愛煙家にとって大事なのが喫煙所。
ご安心ください……
福井駅はちゃんと片隅に喫煙所があります。
で、向かおうとした永平寺なんですが
新型コロナが再燃している影響で内観を中止してまして
それじゃあ行っても残念なことになりそうなので断然。
仕方ないので駅の周りに何かないか調べてみると
福井城跡が近くにあったので
向かってみることにしたんですけど
福井ってこんなに人が少ないの？ってぐらい閑散としてました……
福井城は元々は1500年台に柴田勝家が北ノ庄城を建てた跡に
徳川家康の次男が作ったもので
北ノ庄の北という字が敗北を連想させ不吉ということで
城内にある福の井という井戸が語源で福井という名に改名された説があるそうです。
他に駅周辺で見るべきところはないか軽く調べてみましたが
特に見当たらないので早めに次の福知山に移動することにしました。
当初は永平寺の往復時間などを考慮して
福井では3時間ほど時間を割く予定でしたが
1時間で切り上げて2時間短縮。
福知山までの移動と乗り継ぎを調べると
予定していた11:43発の便を
9:45発のサンダーバードに繰り上げて早めに福知山に行って
21時過ぎを予定していた博多の到着も早めようという感じで。
あと、画像と動画を見てもらうとわかりますが
北陸新幹線の延伸は着々と進んでいます。
で、ここで調達しておきたいのが駅弁。
2日間の長丁場の列車旅ですから
とりあえず多めに2つ購入します。
福井といえば、越前かにめしは定番で久しぶりのご対面。
あと、のどぐろ寿司が気になったのでこれも。
結局、のどぐろ寿司は旅の途中で食べることはなく
帰宅してから食べたんですが
これはめちゃくちゃ美味いです。
お土産にもいいかもしれませんよ。
福井の滞在を1時間で切り上げて
サンダーバードに飛び乗ります……
福井城跡でサンダーバードの時間を調べると
駅まで歩いて戻る時間を考慮すると
あまり時間がなかったので判断は一瞬でした。
駅まで戻ってタバコを吸って駅弁買う時間と合わせると
本当に飛び乗るという表現がピッタリで
ホームに上がるとすぐにサンダーバードが来ました。
それだけたまたま効率的に北陸大返しが成立したわけですが
サンダーバードに乗ると早起きも祟ってすぐに気絶……
気がつくと琵琶湖の横を疾走していて
すぐに京都に着いた感じでした。
京都に到着して慌しく特急きのさき5号に乗り換えます。
京都から福知山まで電車で移動することって
人生の中で今までも今後もほぼほぼないケースなので
こういう利用ってどこでもドアあってこその機会だと思います……
それだけ貴重な体験だったと言えます。
福知山に着いたのが12:40。
昼飯の時間ですが昼飯食ってる時間が勿体ないので
昼飯には目も暮れず喫煙所に向かってすぐに
福知山城に徒歩で向かいます。
昼飯は福井で買った駅弁がありますから後で電車で食べます。
徒歩15分ぐらいだったでしょうか。
今やってる大河ドラマ『麒麟がくる』の主人公
明智光秀の居城であった福知山城。
明智光秀は好きでも嫌いでもないんですけど
間違いなく日本の歴史を動かした重要な人物というのは間違いないです。
織田信長を討った理由については謎だらけで
本人に聞くしかわからず
今となっては誰もわからないですよね。
怨恨説や朝廷に利用された説、足利将軍に利用された説
出世欲説など色々ありますが
個人的に思うに複合してたのかなと思います。
大河ドラマではこれからどう描かれるのかわかりませんが楽しみですね。
で、復元された福知山城を初めて見たんですけど
天守は想像してたより全然立派なビジュアルでした。
中は近代的で鉄筋コンクリート構造となってまして
全く面影のかけらもありませんが
天守から周囲がどう見えるのかぐらいはわかります。
大河ドラマ館っぽいドラマで使われた衣装などの展示がありますが
撮影はNGです。
早めに福知山まで移動して
先の行程も全部前倒しになってますから
福知山駅まで戻ってから博多までの移動も全部変わってきます。
とりあえず福知山駅まで戻ると14:30で
乗り換え検索すると選択肢が2つ出てきました。
14:42発の特急こうのとりで新大阪に向かって博多まで新幹線に乗るルートと
14:44発の特急はしだてに乗って京都に戻って博多に向かうルート。
特急はしだてって知らないなぁ……
そう思って安易に京都に特急はしだてで戻ることにしたんですね。
何も考えずに……
というかめちゃくちゃ行程いじってるのに
待ち時間なく移動出来て運がいい……と。
特急はしだては綾部で特急まいづると連結して
特急まいづるってのも知らないなぁ……しかも連結するのか……って呑気に動画なんか撮ってたんです。
調子良く福井で買った越前かにめしと
福知山で買った明智光秀のラベルの日本酒を楽しみながら……
で、京都に到着して新幹線に乗り換えようと改札にどこでもドアきっぷを差し込むと改札で弾かれたんですね……
嫁も弾かれたのでおかしいな……と。
その様子を見ていた駅員がどこでもドアきっぷを見て
『あ……どこでもドアきっぷは京都駅から新幹線は乗れません……』
そこでようやく気づいたという間抜けな話しなんですが
どこでもドアきっぷの新幹線乗り放題区間はあくまでも山陽新幹線区間で
京都から新大阪まで乗るなら別途料金が必要なんですね。
サンダーバードで普通に大阪京都を通過してたので完全にそのルールを見落としてしまったんですよね……
つまり、福知山で2つあるように思った選択肢は実はなかったんです……
でも、まあ仕方ないので新快速で新大阪まで移動して
1本後ののぞみに乗りました。
ちょっとしたバカなトラブルで時間のロスがありましたが
のぞみ41号で博多に向かいます。
それでも当初の予定より2時間前倒しで
19時過ぎに博多に着きます。
新幹線のいいところは飛行機と違って持ち込み荷物に細かい制限がないことと
何より喫煙所が設置されていてタバコが吸えること。
自分は飛行機派なので新幹線を利用することはあまりないんですけど
タバコが吸えるのは大きいポイントです。
自分が子供の頃は0系の新幹線で新幹線から博多まで3時間以上かかったものですが
それから比べると随分と移動時間は短くなりましたよね。
でも半日以上動き回ってからの2時間半の移動は結構応えます……
今から思うと2日間の行程の中でこの2時間半が最もきつかった……
そんな行程組んだアンタが悪いって話しですが……
現在、新幹線では広島フェアみたいなのをやっていて
車内販売で瀬戸田レモンのアイスを販売してますが
さっぱり味で美味しかったです。
2日目の広島からの帰りでリピートしようた思ったんですが
広島から乗り込んできたカートの瀬戸田レモンのアイスは瞬殺で売り切れてしまって食べられませんでした……
博多に定刻に到着して時間は19時過ぎ。
随分と移動しました……
大阪から福井まで190キロありますし
大阪から博多まで600キロ以上あります。
福井から京都まで戻って
京都から福知山まで往復してます。
合わせると1000キロ以上は軽く移動してます……
ホテルは博多駅の東口の真前のロケーションだったので移動疲れの身体にとって良かったです……
ただ、JTBとホテルのコンタクトが上手くいってなかったようで
フロントでチェックインの手続きをするとまさかの禁煙室が用意されてました……
喫煙室でお願いしてたんですけど……と伝えると
喫煙室が空いていて事なきを得ましたが……
スタッフはJTBから禁煙もしくは消臭と伝えられてますが本当に間違いないですか？
みたいなことを言われたのでJTB側のミスだと思いますが
喫煙室が空いていたのでミスはどうでもいいです。
というか仲介が入るとやはりこういうトラブルはあるものですね。
普段は旅行会社は利用することがないですが
余程のことがないと今後もあまり利用することはないと思います。
荷物を部屋に置いて晩飯ですが
東口のホテル周辺で済ませることにしました。
当初は中洲の屋台まで移動するつもりでしたが
あまりにも疲れました……
ホテルの周りを徘徊すると
レアな日本酒入荷って看板が目に留まりました。
自分、これに弱いんです……
御膳屋って店なんですが
ごま鯖、呼子の活いか、熊本直送の馬刺し、モツ鍋
色々揃っていて美味しい小綺麗ななかなかいい店だと思いました。
ですが、店内ガラガラ……新型コロナの影響なんでしょうか。
オーダーしたのはごま鯖、串盛り、焼きちゃんぽん。
店頭で目に留まった而今って日本酒ですが
これ、めちゃくちゃ美味い酒でした。
にごりで微かに発泡なんですが
ちょっと今まで経験したことのない風味があって
久しぶりに凄いと思いました。
こういう時はめちゃくちゃ得した気分になりますし
旅の価値が格段に上がります。
ホテルに帰ろうとしてましたが
会社の同僚が同じ日程でどこでもドアきっぷを利用してまして
同じように博多で泊まる行程を組んでたんです。
晩飯の最中に連絡が入っていて
ラーメンでも行こうかって話しになりました。
西口のクリスマスイルミネーションのツリーの前で待ち合わせってことになりまして
西口に出たんですけど
東口とは違って結構沢山の人が集まってました。
イルミネーションってどれぐらい経済効果があるんでしょうね？
まあ、このご時世、経済効果の他にも大事なこともありますし
賛否あると思いますが自分は対策をした上で楽しめばいいと思います。
同僚とサクっと合流してデイトスまで移動します。
今日は何処を回って明日は何処を回ってと話しをして
ラーメン食って素早く解散。
にしても、地元から遠く離れた土地で
同僚と会うのは不思議な感じですね。
2日目の朝。
ホテルの朝食はホテル1階に併設の居酒屋で提供されます。
この朝食がなかなか美味しい。
鳥天と魚と洋食との3択なんですが
何というか米が美味しかったです。
味噌汁は甘い味噌で全体的に甘い味付けなんですが
クオリティは高かったです。
博多駅で地域クーポン7000円を使い切ります。
土産を買ってクーポンを使い果たして
のぞみ10号に乗って新山口まで移動します。
新山口でスーパーおき2号に接続するために
逆算しての始動なんですが
もう少しゆっくり寝たかったのが本音です……
でも、山陰本線の過疎地？を
新山口から米子までズドーンと横断する特急で
1日2往復しか運転してないので
2便目になると広島でお好み焼きを食べる行程を考えると遅過ぎるんです……
新山口に到着しまして
駅弁の調達なんですが
あなごめし、ふく福弁当で悩みます……
弁当を購入して改札に向かうと
既にスーパーおき2号が入線待機中というアナウンスが流れてました。
2両編成の車内販売のない特急なので
飲み物など事前に用意して乗車するように
頻繁に放送してるので飲み物を多めに買い増しします。
3時間以上乗るので飲み物が切れると困りますからね。
普段はあまり利用者がいないと思われ2両編成とコンパクトな編成です。
あんまり人も乗ってないと思ってましたが
乗ってみると何の何の……大盛況。
で、めちゃくちゃどこでもドアきっぷでの利用が多い感じが見受けられました。
車掌さんの検札の様子を見ていると
横の席も前後の席もみんなどこでもドアで
見ているとみんなどこでもドアって感じでした。
ディーゼル車の轟音を響かせて
新山口を出発するとみんな一斉に弁当を開き始め
何かの宗教か？って感じだったんですけど
自分がチョイスした、ふく福弁当……
ちょっと失敗したな……と。
衣に味付けをしてないフグの唐揚げが白飯の上に乗ってるだけなんですが
付属の塩をかけないとあんまり味がしない……
うーん……やっぱりね
腐敗防止のためにしっかりとふぐを揚げていて
ふぐの味も抜けていて固いんですよね……
これは白身の魚なら何を使っても同じ感じがする……
山陰本線の出雲市から西は生まれてこの方
通ったことがない未踏の地だったので初めての景色は新鮮です。
津和野付近の景色や益田付近の日本海
まあ、日本海は何処で見ても同じかと思いますが……
で、スーパーおき
車内の空調がかなり暑かった……
みんな服を脱いで半袖1枚になる人も多数で
喉も乾く乾く……
飲み物もどんどんなくなって……
でも、今後この辺りの路線は利用する機会がないと思うので
貴重な体験だったと思います。
酒飲んだ後、半分ぐらいの区間は寝てたんですけど
出雲市に着いた時は何とも言えない達成感が自分を包んで
何か修行の様相を呈してました……
そして、どこでもドアで利用して
たくさんの人が出雲市で降りたんですが
みんな同士に思えましたね……
出雲市に着いて時間は12時過ぎ。
昼飯に出雲そばでも食べるつもりで
食べログで一番評価が高い店に行くと
7組待ちという状況で時間の無駄になるのでヤメました……
当初は出雲大社に行くつもりだったんですけど
出雲大社は何度か行ったことがあるのでこちらもヤメ……
出雲大社は何度か行ったことがあるけど
出雲大社以外、市内を探索したことがないので
駅の周りを徘徊することにしました。
神話の街ですから色々な銅像が街のあちこちにあります。
多くは大国主のものと、オロチのものですね。
建造物は小泉八雲に関係するものが多い。
特急やくもは小泉八雲がネーミングの元ですからね。
で、物凄い寂れたアーケードの商店街が街の中にあるんですが
何か面白いものがないか商店街を歩いてると
杉玉が遠くから見えたんですね。
あ……杉玉だ……ってなったんですけど
当然、自分は杉玉に吸い寄せられます……
杉玉は酒蔵の軒先に吊るされるもので
緑色で新しいものが吊るされていると
新酒を絞り始めたよってサインで
今回、こちらで見かけたのは茶色く枯れたもの。
冬の始まりなのでまだ絞り始める酒蔵は少ないと思いますが
それにしても何という酒蔵かな……と。
近寄ってみると旭日酒造さんでした。
店の前から中を覗くと人の気配が皆無です……
多分、入り口に入るとピロピロピローンって鳴るパターンだな……と
入り口を跨ぐと予想通りピロピロピローンとチャイムが鳴りまして
奥からおばちゃんが出てきました。
こんにちは〜と挨拶すると
どう見ても利き酒の棚みたいなのが目に留まりました。
店は古くて風格があるんですが
何やら近代的な棚です……
いつからやってる蔵なんでしょうか？と尋ねると
150年になるそうです。
この硬貨の投入口らしいものがある利き酒マシーンみたいなものは利き酒出来るんですか？
と尋ねると新型コロナの感染対策として最近導入されたそうで
蔵の歴史とは裏腹に先進的……
でもね、自分の親父は島根の人なんですけど
こっちの方の人って新しいものを取り入れるのが好きな傾向が結構ありますよ。
で、100円でコイン6枚と交換するシステムでして
おばちゃんに100円渡すとコインを6枚くれます。
万が一、前に利用した人が新型コロナを持ってるといけないからと
マシーンをメンテナンスモードにして
少しずつ蛇口の先から酒を抜き取ってくれるという
徹底した感染対策ぶりで
蛇口に口つけて飲むわけじゃないから大丈夫でしょ……って思いながら見てたんですが
それぐらい感染対策は万全です。
早速、利き酒を……とコインを投入してみましたが
何度コインを入れてもコインが返ってくる……
おばちゃんにコインが返ってくるんですけど……って伝えると
あ……メンテナンスモードにしたままだわ……というお茶目な展開で
その様子が↑↑↑↑↑の動画に収まってます。
