

7月に熊本に行ったんですが
ほとんど何もせずにドライブして終わった感じになったので
もういっちょ熊本です💦
2023年、2024年である程度の主要な宿題を終わらせておきたいということで。
マイルも無駄に貯めておかずに焼却しておこうかと。
⬆️の画像は大分の周辺なんだけど
機窓から海を眺めていると
不自然にモクモクと煙を出してる船が見えて
事故かな……と写真を撮ったんですが
飛行機を降りて確認するとニュースにはなってなかったので
何でもなかったのかな。

熊本空港からレンタカーを借りまして
大きな宿題だった幣立神宮に向かいました。
熊本地震の後、もう何年も経ってるのに
熊本城はまだ完全に復興してないし
阿蘇大橋は流石に最優先で架け替えは終わりましたが
橋の架け替えなどまだ続いてます。
益城町役場の前を通ったけど
新庁舎の建て替えがやっと終わった感じで
新しい敷地内の工事をまだやってました。
地球の何処を探しても日本ほど自然災害に遭う国はない。
万年単位の過去の災害の歴史を見ても
阿蘇4や鬼界カルデラなどの破局噴火
巨大地震に台風と何でもありの歴史。
どんな目に遭っても投げ出さずに立ち上がるし
多少の抗争をした歴史があっても大概の理不尽は摂受してしまう。
八百万の神を大切にする自然崇拝と
自然災害には逆らえないという良い意味での諦め。
権力に責任を押し付けて暴動を起こすのではなく
黙って耐えて起き上がる国民性はちょっと他では見ない特殊性。








幣立神宮は日本の中でも意義深い神社だと思ってます。
御祭神の格が全く違うという他に
15000年と言われる桁違いの歴史
鹿島神宮や諏訪大社などと中央構造線上に並ぶ立地など
縄文から続いていると思われる歴史や格。
阿蘇の直近でどのように歴史を紡いできたのか
考えると想像は廻ります。
現代、調和が取れていないことを諭す立て看板など
自分達の所業を素直に落とし込んで
浄化に向かえる人はどれだけいるんだろう……と
自分達の驕りや傲慢に立ち止まってしまうのです……
カムロギノミコト、カムコミノミコト、オオトノチオオカミ、アメノミナカヌシオオカミ、アマテラスオオミカミなど
御祭神はセンター中のセンター。
アマテラス様が序列の一番最後に並んでるわけですから💦
現人神とは次元が違うのです……


いくつか阿蘇の周りの神社を周ったんですが
外輪山から阿蘇に向かうと高台の展望台がいくつかあります。
阿蘇が眺められる見晴らしのいい展望台もあれば
何もないな……というような展望台もあるわけですが
一見、何もないな……という展望台には
地形や地質を見る人ならそれなりに見所はあるわけです。
阿蘇の火口から溶岩が流れた様子が見て取れるし
何度もとんでもない破局噴火を繰り返した阿蘇の凄まじいパワーが見れます。

阿蘇が一望出来る外輪山の展望台から。
南側から阿蘇を見ているので
阿蘇の手前に高森駅など小さな町が見えます。
熊本地震の爪痕は深くて
南阿蘇鉄道なども再開は今年でした。
熊本城も天守などはようやく再建されましたが
全体の復興は道半ば。
阿蘇大橋も新しい橋に掛け直されて
新しい橋と自然の見た目が馴染んでないというか
色んな意味でまだ時間がかかるような違和感がやはりありますね。





再開された高森駅に立ち寄りました。
まだ子供が小さかった頃に家族旅行で来て以来でしたが
駅舎も駅の周囲も随分と変わりました。
面影を感じたのは駅前の小さいロータリーや
新しい駅から少し外れた周囲の
のどかな田舎の街並み。
で、赤牛丼の店が凄い増えた気がする……💦





昼飯は前から気になってたラーメン屋があって
そこに行くつもりだったけど
14時ぐらいに着いたら駐車場への入場規制がかかってて凄い人が並んでた💦
並ぶつもりではいたけど夕方まで駐車場は入れないってことで諦めて
一旦、ホテルにチェックイン。
東横イン新市街は立地がいいですね。
ただ、人が凄く通る商店街を車で横切ってホテルの駐車場に入るので
そこだけ難点です……
15時にチェックインしてすぐに
遅い昼飯に繰り出します。
ホテルから歩いて10秒で商店街のアーケードに出るので店には困らない。
晩飯は店を予約してあるので軽く済ませる……つもりが結構食べてしまった。
赤牛丼が1380円ってことでボリュームもクオリティもそこまで求めてなかったんだけど
美味くて量もそれなりにあったのは嬉しい誤算。
厚切りの赤牛はざっくりした赤身らしい食感で
赤身の旨みがあり筋のない美味しい肉だった。
天草大王の塩焼き。
天草大王って何度か食べたけど
個体差がそれだけ大きいのか
天草大王の定義が曖昧なのか
毎回毎回、品質のばらつきがあり過ぎるように感じるのは自分だけだろうか……
今回のは肉の旨みが普通の鶏と変わらないけど
地鶏らしい噛みごたえだけはあるような個体だった。
美味しい赤牛丼と瓶ビールが飲めたので満足ではあった。





今回の熊本旅でのディナー。
チョイスして予約したのは
市電の水前寺公園前に店を構える、いた炉さん。
熊本の居酒屋さんは大体、馬刺しはある。
なので、店選びの唯一のポイントは
揚げたての辛子蓮根があるかだけ。
もうひとつこの店を選んだ理由として
厳選したアジでこだわって作るアジフライ。
この店では本気フライと書いてマジフライと呼ぶらしい。
まずは突き出しに柿の白和え。
果物の柿の白和えはちょっと意表を突かれた。
これは日本酒に合う。
やはり当たりの店か?と期待は膨らむ。



次に運ばれてきたのが特選霜降り馬刺し。
店のHPの写真とは随分と違う……
これは……と思いながら食べてみると
やはり見た目の印象そのままだった。
食感も悪く味もあまりない。
次に辛子蓮根。
揚げたて熱々ではあるけど
食べると味噌しょっぱい……
塩梅が悪いし辛子の辛さも優しいどころか全く辛子を感じない。


がっかりが連続したところに
運ばれてきたのはマジフライ。
自家製のウスターソースと自家製タルタルでいただく。
ウスターソースは煮詰めてないのでかすかにウスターソースの香りがする。
タルタルは嫁が家で作るタルタルと変わらない💦
アジは肉厚であるけど魚が売りの居酒屋なら出してくれそうな程度。
特に本気は感じなかった💦

最後に飲める和牛しゃぶしゃぶ。
メニューの中でこれが一番マシだった。
ただ、冷たくも温かくもなく常温だった。
ここは好みの問題だと思うけど
自分はすき焼きにも生卵を絡めて食べない人なんですね。
なんでも生卵絡めて出すことがあるけど
自分は味の輪郭がボケるから生卵絡めるの好きじゃない。
まろやかになるとか言うけど
自分に言わせると味がボケてるだけでしょっていつも思う。
卵絡めてしょっぱいのが中和されるなら元の味が濃いだけだし
それだけ素材の旨さが飛ぶぐらいの濃い味だと。




わざわざいくらでも店がある新市街から
市電に乗って遠征したけどがっかり……
ただ、この日は日曜日だったので
休みの店が多くて開拓してみた。
幸い、遅い昼飯の赤牛丼が美味かったので救われた。
ホテルに戻る途中、見たことのある洋菓子の店があって
100円でバラ売りしているのがあったので食してみる。
うん、特に……普通だった💦




普通なら熊本ラーメンで締めたいところだけど
自分は熊本ラーメンの焦がしニンニクのあのクドさが好きではない💦
ということで以前から熊本で気になっていた
生そばウエストに寄ってみた。
福岡で人気のうどんチェーンらしいけど
熊本では生そばウエストとして締めの蕎麦主体で居酒屋メニューを出している。
盛りそばは1人前で590円ですが
3玉まで値段据え置き。
卵丼のセットで1.5玉にしたけど
もっと食べれたなと食べた後の感想。
あんまり蕎麦の風味はないし白っぽい色なので
6:4ぐらいの比率の蕎麦かな……と思いつつも
冷水でキリッと締まった蕎麦は食感が凄く良かった。
新潟に布海苔を練り込んだへぎ蕎麦ってあるけど
あの食感に近い感じがして
何か海藻を練り込んでるのかなと思って食べてました。
もう歳だし締めは蕎麦を求めるようになるかもしれない💦
生そばウエストは東横から徒歩1分なのです……




2日目の朝も快晴。
何故かワンピースの銅像巡りを目標とされています……
ワンピースの作者尾田先生は熊本出身だと知ってましたよ。
うちの嫁はワンピースのファンだと知ってましたよ。
だから、流れとしてはそうなるんですね。
ただ、自分としては熊本の地形を見て回るのと幣立神宮
あと熊本みかんを買って帰る目的が柱としてあったんですね。
嫁も幣立神宮は同一の目的であったんですが
他が全く違うのです……
まあ、地理、地質とか興味ある人ってそんなにいないし
心底好きな人なのか、にわかなのかは話すとわかるので
誰が他に心底話しが通じる人が見つかるか
それまで一人で巡ることでしょう。
話しが通じない人と巡るってそれはそれで気を違うしストレスなんでね。
阿蘇って外輪山があって昔はカルデラ湖だったとか
西側の外輪山が切れて熊本市街の方に川となって湖の水が流れて
今の地形が出来たとか嫁に話しても頭に残ってるのか
どうでもいい話しのようで……
で、熊本みかんは色々あるんだけど
自分の中の唯一無二は宇土みかん。
宇土みかんは同じ熊本でも全く質が違う。
甘さが全然違うし和歌山にも愛媛にもこれほどのみかんは無い。
10年ぐらい前に宇土のみかんを旅先で見つけて
地元に帰ってネットで取り寄せようとしても
なかなか辿り着かない。
辿り着いても送料込みで高い。
だからたまに収穫のタイミングに合わせて熊本に寄って
こうやってスーツケースにまとめ買いしてばら撒きます💦






昼飯は前日に駐車場に入れず断念した
文龍さん。
熊本最強がっつりコテコテ豚骨です。
これが以前から気になってたんですが
ようやくご対面。
前日も大行列だったんですが
この日は平日ということで観光客が少ない分だけマシかなと思ってたんですが
同じでしたね💦
30分待ちでご対面となりました。
スープをずずっと……
うん、こういう濃いのを謳う店ってしょっぱいのが多いけど
塩味はマイルドですね。
ただ、やっぱりドロッと濃厚な豚骨。
天下一品のザラザラ感を無くし
一緒に色と塩味を取り払った感じ。
だから、確かに濃いんだけど大人しいと言えば大人しい。
唯一無二感では天下一品が勝ってると思う。
麺は小麦麺の太い感じ。
もう一度並んで食べるか?と聞かれれば
多分、もう並ばないと思う💦
駐車場は他府県ナンバーとレンタカーが大半で
SNSでバズってる感じだと思うので
そのうち落ち着いてくるんじゃないかな。









熊本って馬刺しなら
管乃屋、むつ五郎とか美味しい店がありますけど
揚げたて辛子蓮根をプラスすると
けんぞうの一択。
もうちょっと色々探ってみたいところで
開拓の余地がまだまだありそうですし
宿題もまだまだ残しているところ。
生そばウエストでわかるように
水道水が美味しい町だからこそ美味しいものがあると思うし
掘ればまだまだあるはずで。
帰りの飛行機ではみかんの大量買いのせいで
石垣以来、30キロを超えると貼られる
二度目のheavyのステッカーをいただきました💦
帰りは少し早めの昼過ぎの便だったので
阿蘇と外輪山、四国では剣山を見られたし
夕焼けの大阪の街も。
これでも全然地表に近いですけど
宇宙目線で街を見渡せるのも空旅の醍醐味。
俗な話しもよくしますけど
もっと大きな枠で大きな時間軸で物事を見なさいと気付かされるし
なんだかんだ言っても何かを殺生して命を繋いでいることとか
高次の人だと必要ないことを沢山してしまっていること
だからこそ生まれる高次の人にはわからない楽しみの部分とか
罪の中にもどんな意味があるのか考えたりするんですね。
次は12月に北海道、お馬さんの旅です。