陸マイラーはろ♂馬とマイルと酒とメシ

2017年1月に陸マイラーを始めました。馬が大好きな普通のサラリーマンのブログです

メイクデビュー札幌 芝1800 カウディーリョ" を YouTube で見る


180819 メイクデビュー札幌 芝1800 カウディーリョ - YouTube

 

出資馬カウディーリョがデビューしました。

キンカメ×ディアデラノビアの2歳牡馬。

 

お母さんも出資馬でしたが

この血筋はお母さんのノビアを含めて

ディアデラマドレ、サンマルティンバルデスと続き5頭目の出資馬。

お母さん自身がピリピリした気性で

パドックで暴れまくって走る前に消耗してしまうので

見ているこちらが「早く発走時刻になって走ってくれ……」と発汗してしまうようなお馬さんでした。

出資馬みんな、1歳の秋~冬に北海道に会いに行きましたが

マドレに関しては

大丈夫か……?と思うぐらいおっとりした馬で

デビュー戦は馬群に付いて回るのがしんどいぐらいのんびり屋さん。

でも、こののんびり屋さんはレースの道中は全く消耗せず

ラストの直線で爆発的な切れを持ち味として

GIの舞台でも大活躍してくれました。

打って変わってサンマルティンバルデスはお母さんの気性をしっかり受け継いで

道中は騎手の言うことを聞かず

抑えが効かないと大敗、なんとか抑えが効けば圧勝という

ピンかパーか結果がはっきりしてるお馬さん。

 

カウディーリョと初めて北海道で会ったのが去年の12月。

印象はやんちゃ坊主というより

プライドが高いお坊ちゃま。

ただ、神経質で周りをずっと気にしてる強がりのお坊ちゃま。

牧場スタッフもピリピリしてカイバを与えても完食しないと言ってました。

見た目にも体の要所のボリュームがなく

体力がついて安定して食べれるようになるまで時間がかかると覚悟しました。

育成映像を見ても後ろ脚を極端に開いた走り方をしたり

もう心配する要素が満載でした。

ただ、素材の良さには自信があったので

素材の良さが勝るのか粗さが勝つのか

デビューしてからのお楽しみという感じで

どうか息子を宜しくお願いしますと

祈って待つこと8ヶ月。

 

今日、お馬さんは苦しい育成に耐え

晴れやかにデビュー戦を迎えました。

 

ゲートは伸び上がるようなスタート。

お馬さんが力んでるのがわかりましたし

想像はしてたんですが、あんまり良いスタートではありませんでした。

ただ、思ったより出脚はついて

最初の1コーナーの突っ込みでは好位をキープして

3番手でコーナーを回ってきました。

これはいい方向の誤算でした。

バックストレッチでは引っかかるどころか

少し気合いをつけられての追走。

これも良いのか悪いのか誤算で

上の兄姉さんとの比較ではマドレに似たタイプ。

デビュー戦だけ見れば引っかかって制御が効かないタイプではなく

距離が長い方がいいのかなと。

ただ、体力がついてお馬さんが自信を持つようになると急変したりしますが……

3コーナーの入り口辺りでは後続に飲まれないか心配しましたが

4コーナーでは大外をぶん回しての横綱競馬。

 

12.8 - 12.4 - 12.6 - 13.0 - 13.5 - 12.8 - 12.0 - 11.4 - 11.5

 

レースラップはこんな感じで

道中はドスローで上がりの勝負だったのがわかります。

実質、ラスト2ハロン戦ですから

前目に付けたのと血筋通りの一定の切れ味が決め手になったようで。

それにしてもモレイラのエスコートは完璧で

映像を何度見ても惚れ惚れします……

無駄に出したり引っ張ったりせず

コーナー出口で加速しながら肩ムチを3発くれると

直線入り口で膨れないように左ムチを2発。

2着馬との一騎討ちに持ち込むと

今度は右ムチに持ち替えて3発。

あとは後続を突き放す一方で余裕のゴール。

 

 

まだ、しっかり仕上げずに試しに走らせて

結果が伴ったわけですから

先々は楽しみになりました。

ただ、この血筋は奥手なんで

人間の欲望に任せて無理に使うのは御法度。

ゆっくりじっくりいきましょう。

まだまだ体の線が細くて伸びシロは十分あります。

焦って潰さないように。

これからこれから。

信じる者は騙されたり救われたりします……

先々週、お兄ちゃんのサンマルティンを信じて痛手を負いましたが

今回は弟のカウディーリョに救われました……


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【レース後】

18/8/19 函館競馬場
 
19日の札幌競馬ではスタートを決めて、道中3番手を追走。直線手前で外に出されるとしっかりと伸び、見事優勝。「スタートが決まったことで他馬に邪魔されない、いい位置で道中を進めることができました。被せられたり、進路が窮屈になることは避けたかったので早めに外に出して、あとはゴーサインを送るだけと思っていましたが、僕が何もせずとも他馬のムチの音に反応して自分から進みだしました。新馬は追ってから内にモタれることがあるので念のため備えていましたが、ブレなく真っ直ぐ走ることができていましたし、トップスピードでは重心の沈んだいいフットワークを繰り出してくれました。とてもいい馬ですね。ありがとうございました」(モレイラ騎手)「おめでとうございました。レース前にお伝えしたとおり、今回は実戦を経験させることで今後に繋げていく、そのような目的をもっていましたが、人馬の頑張りもあり、一番いい結果を出してくれました。この馬は先々に良くなってくるはずですし、ジョッキーからアドバイスをもらって、より良い方へと導いていきたく思います」(堀師)先を見据えて内容重視、目的を持って臨んだ新馬戦でしたが、周囲の期待に馬がしっかりと応え、最高の形でキャリアをスタートさせることができました。幾分奥手な血筋だけに焦ることなく手間隙かけて、じわじわ持てる素質の高さを引き出していければと思います。このあとは馬の状態をつぶさに確認したうえで判断していきます。
 

【レース前】

18/8/16 函館競馬場
 
15日は函館芝コースで追い切りました。16日は軽めの調整を行いました。「先週の追い切りのペースアップ時にハミ受けが甘くなる課題を見せたことから、その原因がどこにあるかをしっかりと探るように調整を進めてきました。先週の追い切りでは普段担当していない乗り手を背にしていて比較がしにくかったため、今週は普段から乗っている乗り手に戻して確認していたところ、おそらく騎乗者の扶助に対して反抗する面があるのではないかと思えました。そのあたりを少しでも解消できるように舌を縛ってみるなど対策を検討しています。追い切りは水曜日に行っていて、函館の芝コースでGPS計測で5ハロン65秒の終い1ハロン11秒1という時計で終いまでしっかりと動かしています。ペースアップする際の反応に鈍さを残すなど課題はありますが、痛みの見られた背中はケアした分だけ良くなっているように思えますし、動き、状態を見て今週の競馬に対応できるだろうと判断して、予定通りレースへ向かうことにしました。今回、出走するにあたっての意味合いは実戦を経験させることが主になります。本来はゆったりとした条件が合いそうな印象です。ゲート試験から間もないこともあってスタートは今週確認した際にも普通に出ていましたが、心身の状態等も踏まえると1800mの流れに無理矢理合わせるような競馬を求めることはしません。あくまでも馬のリズムを優先してレースを覚えさせ、そしてジョッキーからのアドバイスを得て、今後の走りに活かすことが目的になりますから、結果よりもレースの内容を重視して見たいです」(堀師)19日の札幌競馬(2歳新馬・芝1800m)にモレイラ騎手で出走いたします。