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2017年1月に陸マイラーを始めました。馬が大好きな普通のサラリーマンのブログです

2023・盛岡・秋田の旅①

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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今回は秋田へ飛びまして

レンタカーで盛岡まで走ります。

盛岡で1泊して2日目に秋田に戻って1泊して

合わせて2泊の旅になります。

実は岩手は未踏の地でして

以前から気になっていたものが沢山あります。

というか、東北全体がしっかり回れてない地域ということもあって

先々、頻繁に通うつもりでいます。

縄文は勿論、アテルイ、神社など興味深い地域なのですが

雪深い冬は行きにくいので行けるタイミングで重点的に通うつもりです。

昼過ぎの便で飛んで到着は14時過ぎ。

初日は盛岡までの移動がメインになります。

 

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まずは秋田空港から近い唐松神社に立ち寄ります。

はい、早速出てきました物部氏の文字。

物部氏といえば神道

仏教を入れようとした曽我氏と対立して

争って滅んだと言われてますが

実際のところは完全には滅んでおらず

氏名を変えて存在していて推古天皇の元で曽我氏とともに活躍した物部一族も存在しているようです。

元々、鳥海山の麓で興り、力を蓄えて中央で活躍するようになった大きな氏族で

朝廷の軍事、警察などの機関を統括していた物部氏は曽我氏に宗教闘争に敗れ

東北に帰ったということですが

物部氏宮司として守っているのが唐松神社。

 

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境内は堀に囲まれた場所に本宮があるちょっと変わった神社です。

島に本宮がありますが丸い石が本宮の周りに敷き詰められてます。

この石が実に様々で花崗岩だったり変成岩や色も様々。

その様子からして土地の形成の複雑さが窺えるんですが

勉強不足でどうして色んな石が転がってるのかわからない💦

おそらく太古の昔にユーラシア大陸から離れた時の名残りや

火山が沢山ある土地柄、太平洋側から押された事情など色々あるのかな……

お参りはシンプルに、『ますように……というお願い事はしませんよ。

昔は自分も知らずに神社ってそういうところだと思って

ますように……とお願いしてましたけど

神社仏閣って確かに神仏と繋がりやすい場所ではあるけど

わきまえずに欲にまみれてる人が沢山来る場所から去りたくなるのは神様も同じ。

住所、氏名などを伝えて、お参りさせていただきありがとうございます。

それだけ。

欲で穢してはいけません。

 

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盛岡に向かう土地、道の駅に立ち寄って

たんぽぽソフトなるものを発見。

なんか渋いような苦味があるようなソフトだったんですが

ソフトはソフトなんで甘さがさっぱり目で

大人のソフトって感じ。

ただですね……後味が💦

道の駅を出発してまた盛岡に向かってレンタカーを運転してたんですが

苦味がずっと口の中に残っていて

30分ぐらい消えませんでした💦

好き嫌いなど個人差があると思いますけど

お立ち寄りの際にはお試しあれ。

 

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ようやく盛岡付近まで移動して

お目当てだった焼肉髭さんに到着。

ターゲットは髭さんの盛岡冷麺です。

はらぺこだったので晩飯を兼ねてということで

上カルビ、赤身カルビ、牛ハラミの特選牛3点盛りもオーダーしてみます。

実はですね……盛岡冷麺って初めてなんです……

調べてみると盛岡冷麺は冷麺の概念を覆すってものが多いので

どれだけ凄いんだろう……と。

それだけ凄いなら本場の盛岡冷麺食べてしまったら

地元で見かけて食べたら損をした気分になるかもしれないので

まず、本場で食べる前に地元の盛岡冷麺食べてみようかなってことで

前日にたまたま夏季限定で地元のラーメン屋で盛岡冷麺やってるのぼりを見つけたので食べてみたんですね。

なるほどなるほど……と。

宮崎辛麺みたいな弾力のあるコンニャク麺みたいな麺で

透明なスープは……出汁の効いたさっぱりスープですな……と。

なるほど……これが盛岡冷麺か。

辛味はキムチを加えて……と。

いつもわざわざオーダーしたことないけど

想像したままだったと予習はしてました。

 

で、盛岡でも評判高い髭さんの冷麺は……

うん、地元で食べたのとそんなに変わらない💦

麺の弾力は地元のより優しかった。

地元で盛岡冷麺と称するものを食べたのは

牛骨ラーメンを提供する店だったんですが

基本スープのベースは牛骨のようですね。

焼肉屋で冷麺を出すわけですからスープは牛骨なんですね。

なるほど。

まあ、夏場に食欲がない時にはさっぱりしてていいかもしれない。

でも、食欲なくてもガツンとパンチの効いたこってりがいいかも💦

焼肉は色を見た時点でなんとなく想像出来ました。

上カルビだけ筋が全くなくてとろけましたが

全体的に肉の旨みが薄かった。

みんなが高評価つけてますが印象としては……

 

あ……冷麺の具材によくスイカとか梨が入ってますけど

あれってどのタイミングで食べるんですかね?

やっぱりデザートとして最後なのかな?

 

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1日目の宿は御用達の東横イン盛岡駅前。

駅の正面にあります。

立駐があるし流石に東横イン

立地に問題なし。

髭さんからホテルまで車の運転があるので

髭さんでは飲めなかったけど

ホテルに着いて車を置いたら解禁です。

焼肉食べて1時間も経ってないので軽く飲みに行きます。

焼肉食べて既にもたれ気味なので軽くです💦

ホテル近くにある地ビールが飲めるビアレンさん。

地ビールを飲むための店で

ビールに合う食べ物も提供してくれます。

食べ物も色々あるんだけど焼肉でちょっともたれ気味なので

おつまみメンマとティラミスをオーダーしてみます。

ビールはプレミアムラガーと黒ビールのシュヴァルツを。

おお……おおおおおっ。

ビールが濃いのです。

それでいて飲みやすい。

これは美味いビールだ。

嫁と交換しながら1杯ずつ飲んですぐになくなったので

せっかくだからもう1杯ずつ……

イノベーションレッドラガーとファストビール。

色も似てるし飲み比べてもあまり違いがわからなかった💦

若干、ファストビールがキレがいいか……

でも、どちらも美味しい。

ついでに鯛のフィッシュ&チップスも。

フィッシュ&チップスは新婚旅行で初めてイギリスで食べたんだけど

そんなことを思い出しつつ……

これで完成に胃もたれ完成。

本当は駅前に盛楼閣って焼肉冷麺で有名な店で

夜食に冷麺ではなく温麺ってのを食べるつもりだったんだけど余力なし💦

大人しく部屋に帰りました。

最近は衰えてつまらんね💦

 

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2日目の朝、盛岡駅前。

胃もたれ気味です。

盛岡は夜はあんまりウロウロしてなくてわからなかったけど

朝なのでシャッターはみんな閉まってるけど

思ってたより大きな街でした。

 

盛岡には開運橋というおめでたい名前の橋があります。

別名は「二度泣き橋」と言いまして

転勤で盛岡に来た人が「遠くまで来てしまった」と泣きながら渡り、住んでみると盛岡の人の温かさと優しさに触れ、去る時は「離れたくない」と泣きながら渡るというのが由来らしいです。

 

盛岡城跡まで散歩すると櫻山神社があります。

烏帽子岩という巨石が祀られてまして

こんな街中に巨石が祀られている神社があるとか

流石、東北だなと思わされます。

神社の参道にジャジャ麺の有名店がありますが

今回は食べるタイミングがなかったですね。

胃もたれして厳しいし💦

 

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東横インでいつも通り、草中心の朝飯を食べまして

それでも胃もたれは解消しません💦

とりあえず2日目は予定していた通り

花巻辺りまで南下してそこから東へ

遠野までレンタカーで移動します。

遠野は今回の旅の目的であります。

 

遠野に向かう途中、道の駅が朝から凄い賑わいでした。

何でだろう……と止まってみると

ぶとうフェアをやってたんですね。

遠野はフルーツ王国みたいで

りんご、ぶどうなど陳列してあるものが飛ぶように売れてました。

見てみるととんでもなく安い💦

地元の近所のスーパーの3分の1かそれ以下の値段。

フェアだからだろうけど

これは嫁の目の色が変わってしまいました。

お……おい……と止める間もなく

カゴ1杯山盛りに入れられるりんごとぶどう達。

今回のばら撒き土産はここで確保することを決めたらしく

物凄い重い荷物になってしまいました💦

しかも、炎天下の車内に置き去りに出来ないシロモノだし

あと2日間、これどうすんのよ💦

スイッチが入ると恐ろしい……

 

これ、帰ってきて食べたけど

焼けるように甘いのね💦

ワインを作る品種のぶどうなのかなと思うんだけど

とにかく甘くてお値打ちだった。

 

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遠野にきました。

まず寄ったのは丹内山神社。

丹というのは『に』と言いまして

水銀のことを『に』と言いますね。

水銀は昔、不老長寿の薬として良いと考えられてました。

今はみんな知ってるように水俣病の原因になったように毒なんですが

これが昔は重宝されたんですよね……

秦の始皇帝など色んな権利者も水銀を求めてました。

確かにキラキラした液体ですし

どうにか何かと反応させて金が作れるのでは?と考えられ研究されたようで💦

水銀は赤い色を帯びた辰砂という鉱石から抽出されます。

辰砂を加熱すると水銀蒸気と二酸化硫黄が生じ
この水銀蒸気を冷却して水銀を精製します。
また、綺麗な赤色なので顔料としても用いられ

赤い色を丹と言って昔は神社の鳥居の赤は

赤い水銀が塗られていたので鳥居は赤いんです。

ということで前置きが長くなりましたが

丹内山神社って嫁が来たかった神社なんですが

名前からして水銀鉱石とか関係があるのかなと勝手に思ってました。

というのは奈良に丹生川上神社ってあるんですが

こちらが水銀とか錬金術に関係があって

丹という寺と名前の雰囲気から水銀と関係があるのかな……と。

ですが、全く関係ないそうで💦

まあ、ついでに丹生川上神社って水銀に纏わるんですが

古い昔、奈良の大仏の金の吹き付けに大量の水銀が使われたの知ってますかね?

アマルガムという技法で金と水銀を混ぜて

水銀を蒸発させて金が残るという技法なんですが

水銀って毒ですから知らない当時の人は大量に亡くなったとか💦

自分が子供の頃、虫歯の治療に金とか銀を詰め物に使ってました。

今ではアマルガムの技法は使われてませんが

自分が子供の頃のこの詰め物の技法はアマルガム

最近はこれが何十年も人体に害を及ぼしていると指摘され

当時の治療でまだ詰め物が残っている人は

詰め物を取る治療を受ける人が増えてるんです💦

まあ、どうでもいい水銀の余談でした💦

 

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ところでこの丹内山神社ですが

2000ねん以上前からアラハバキ神をお祭りしている大変パワーがある神社なんですね。

自分は願い事とか神社でしないんですが

嫁は願い事をせずパワーを求めるそうです💦

そのパワーはどこに向かうのでしょうか。

確かに自分より遥かに小型でありながらパワフルなのですが

そういうことなんですかね。

この奥に祀られている巨石の間をくぐるとパワーを授かるそうなんですが

授かるハードルが非常に高いのです……

巨石に触れずにくぐると言いますが

これ、まず無理ゲーなんですね💦

リンボーダンスの全方位バージョンって感じで

絶対に触れずにくぐるのは小動物じゃないと無理💦

パワーを授かって胃もたれを解消したかったのですが💦

 

冗談はさておき

この丹内山神社にお祀りされているアラハバキ神。

非常に強いパワーの神様なのです……

ヤマト政権の時代、東北はまだ日本ではなかったんです。

蝦夷といわれる異国扱いをされている土地で

どこにも属さない土地。

その蝦夷のリーダーがアテルイでした。

10000年以上、戦いがなかった縄文時代でしたが

自分はその末裔が琉球や東北、北海道に残り

ヤマト政権が統一勢力を広げてくる中で

東北で踏ん張っていたのがアテルイ率いる蝦夷だと考えてるんですね。

ヤマト政権から蝦夷討伐に派遣されたのが坂上田村麻呂です。

坂上田村麻呂は非常に頭が良く人望も厚い人でした。

蝦夷を率いるアテルイも同様で

誰が何度も挑んで討伐出来なかったわけです。

派遣された坂上田村麻呂はどうしてアテルイ蝦夷が強いのか研究します。

地域の人に色々な話しを聞くうちにアラハバキ神の力だと推察した坂上田村麻呂

この地に熊野神社を建立しました。

熊野神社は戦いの神様である毘沙門天をお祀りしていますが

毘沙門天といえばおわかりかと思います。

上杉謙信ですね。

アラハバキ神に対抗して毘沙門天……

神様に対抗して神様を持ってきたんですね。

そして相変わらず多勢に無勢だったアテルイ

それでもヤマト政権の軍勢を退けます。

戦いを続けながらアテルイは田村麻呂を

田村麻呂はアテルイを尊敬するようになり

最終的に話し合いでアテルイは降参して都に向かうことになりました。

田村麻呂は朝廷にアテルイは殺すには勿体ない人物なので

朝廷に歯向かわないと約束して東北を治めさせようと嘆願しますが

アテルイは殺されてしまったわけです……

 

近代でも日露戦争前に圧倒的劣勢をどう切り抜けるか

宗像神社の宗像三女神にお伺いを立てて

全く無名だった東郷平八郎を大抜擢して

奇策を駆使してバルチック艦隊を破った話しなど

神がかりの実話は色々あるのが日本です。

八百万の神など神を信じなくなった日本ですけど

歴史を辿れば辿るほど、科学を調べれば調べるほど

自分はやはり神はおられると思うんですね……

現代の人の心が荒れてること

それは神に背いている心や行いだと思うんですね。

一神教の神ではなく自分も万物もみんな神が宿っているという古来から日本にある考え方が薄れてるから。