丹内山神社から山を下りて
遠野の街にきました。
目指すは遠野のジンギスカンの店
遠野食肉センター。
あんまり知られてないんですけど
岩手の遠野はジンギスカンが盛んな土地です。
ジンギスカンといえば北海道とみんな認識しているわけですが
遠野のジンギスカンはずっと気になってました。
遠野は軍服などの羊毛業が実は昔から盛んで
ジンギスカンがよく食べられてるわけです。
昼前に着いたんですが
開店時間から少し遅れたんで
既に一巡目の入店に間に合わず待つことになりました💦
20分ほど待って入店出来ました。
色んな部位を試したいので
胃もたれしてますが、5種盛りをオーダー。
運ばれてきた肉は見るからに新鮮そうです。
まず、一番美味しそうなラム特上ロースを焼いてみます。
そして実食……
……これは……美味い💦
今まですすきので食べてきた色んな店のジンギスカンを凌いでる💦
次々と他の部位を試しますが美味いです。
ちょっと脂の塗りが甘くなってジンギスカン鍋にくっついた肉は
持ち上げると薄切りではないのに
ほどけてちぎれてしまうほど肉も柔らかい。
ジンギスカンらしく脂も上品だ。
そして、胃もたれも忘れてしまいまして
他の部位も食べたくなって
ラムチョップとラムカルビも追加してしまった💦
ラムチョップもカットされてはいるけど
柔らかくて食べやすいしとにかく美味い。
なんですか……このジンギスカン達は💦
食べ終わって部位が書かれたプレートを
美味しかった順に左から並べてみました。
ラムチョップはプレートがなかったので並べられませんでしたが
1位のラム特上ロースの次の2位でした。
遠野のジンギスカン恐るべし……💦
次に遠野に来たら食肉センターと迷った『あんべ』さんに行ってみようかと思います。
というか、また絶対に来たいですね。
あ、舛に入ったのはアイスで
車を運転してたので飲めなかったんですが
色んなアルコール類が気になってました。
あまりの美味さに食べ過ぎてしまった💦……と
後悔しながら向かったのは早池峰神社。
座敷童子がいると言われる神社です。
嫁はパワーを求めて神社を巡ってますが
座敷童子とかそっち系は一人では回れないそうです💦
確かに人が少ないし精霊とか居てるような雰囲気がありますが
座敷童子って恐いものではないと思うんだけど……
遠野に行くと遠野物語というのをよく目にします。
その中の第28話にこういうのがあります。
-『遠野物語 第二八話』より-
神の始
遠野の町は南北の川の落合に在り。以前は七七十里とて、七つの渓谷各七十里の奥より売買の貨物を聚め、其市の日は馬千匹、人千人の賑はしさなりき。
四方の山々の中に最も秀でたるを早地峰と云ふ、北の方附馬牛の奥に在り。東の方には六角牛山立てり。石神と云ふ山は附馬牛と達曾部との間に在りて、その高さ前の二つよりも劣れり。
大昔に女神あり、三人の娘を伴ひて此高原に来り、今の来内村の伊豆権現の社ある処に宿りし夜、今夜よき夢を見たらん娘によき山を与ふべしと母の神の語りて寝たりしに、夜深く天より霊華降りて姉の姫の胸の上に止りしを、末の姫眼覚めて窃に之を取り、我胸の上に載せたりしかば、終に最も美しき早地峰の山を得、姉たちは六角牛と石神とを得たり。
若き三人の女神各三の山に住し今も之を領したまふ故に、遠野の女どもは其妬を畏れて今も此山に遊ばずと云へり。
遠野物語って色々興味深いんですが
また、遠野の3つの山にそれぞれ女神様がおられ祀られていると
社務所の方が教えてくれました。
人があまりいなくて静かな山の中の岩手の神社は本当にいいですね。
自分はいういったことの感受性が乏しいと思うんですけど
お参りさせてもらえて有難いなと。
続いて遠野物語の河童の物語に出てくる河童淵。
常堅寺という寺の裏を流れる小川が河童淵と言われてる場所でして
淵には河童が多く住んでいて、人々を驚かしたり
いたずらをしたといわれています。
河童の物語は悲しい物語なんですが
今は河童釣りを体験出来るようになってます💦
淵におじさんがいて
糸の先に河童が好きなキュウリがついた竿を無料で貸してくれるんですけど
キュウリは糸でくくってあるだけで針はないです。
河童に優しいんだなと思ったのと
キュウリを掴んだ河童は持ち上がるんだろうか……と。
最近は神社にはよく行くけど久しぶりにお寺に来たなと。
お寺らしく石畳の中に何か気になる石があったんだけど
涅槃像の足の裏によく描かれている何かの文字ですね。
タイに行ったときに大きな涅槃像の足の裏にもこんなのが描いてあった。
駐車場から河童淵に行く道の途中に茶屋があるんですが
ここの座敷わらしソフトってのが気になった。
これがまた絶品💦
あずきソフトなんだけど
とにかくあずきの味が濃い〜の。
色を見てわかると思うけど
味がめちゃくちゃ濃厚。
もう来ることはないかもしれないけど
過去イチかもしれないソフトでした。
2泊目は秋田の東横インなので
高速を使って秋田に向かって走ります。
暗くなると見えなくなるお年寄りなので💦
特に何もないところなんだけど
SAがあって止まって気になったのがオストメイト。
なんだろう?と調べたら
人工肛門とか排泄に難がある人が使いやすいトイレがあるんだとか。
知らなかったから勉強になった💦
何とか暗くなる直前にホテルに到着したんだけど
最近は本当に暗くなると運転に自信がなくて
髭で冷麺食べて盛岡のホテルに向かう時も怖かったんですよね……💦
えーとですね……2日目の夜
肉→ソフト→肉→ソフトを若くもないのに繰り返した結果
胃もたれMAXでございます💦
太田胃酸を頻繁に服用しまして
なんとか耐えてる次第です……
最後の夜ですから余る力を振り絞って向かったのは比内地鶏の店。
3日目の昼の食事がまだあるので
そこは稲庭うどんで〆ようと。
ならば2日目の夜は比内地鶏です。
まだ肉に行くのか……死ぬぞ💦
しかも、この後、もう車の運転がないわけなので
酒を注入するという暴挙に出る。
比内地鶏を出す店でそこそこ高級感があります。
嫁は胃は強いので平気のようですが
おそらく神社でパワーも貰っているからというのもあるのだろう……
自分も少し分けてもらっているからなのか
一応、死なずに耐えている。
店内は肉を炭で焼く匂いがあすんだけど
何か本当にいい匂いという感じがしなくてちょっと違和感があった。
薄暗い照明でメニュー表を見ても高級感があるんだけど。
胃もたれしてあんまり食欲もないので
最後の力を振り絞って
メニューの中から気になる比内地鶏の部位を1本ずつオーダーする。
ソリレス、フリソデ、せせり、もも。
ミニ親子丼、トンブリが乗った豆腐サラダと
利き酒セット、あと当店自慢っぽい水炊きスープ。
すぐに利き酒セットが到着してソレリスとフリソデが思ったより早く運ばれてきた。
どれどれ……
地鶏によくあるのは特に皮がゴリゴリと噛み応えがあることが多いので
大ぶりの串を見てひと口で頬張るのは危ないと思った。
かじってみる……
あ、本物の比内地鶏だなと思った。
やっぱり弾力があって皮はゴリゴリ系だ。
噛むほどに旨みも出る。
ただ、炭の風味が全然ダメ💦
岩手といえば岩手切炭ですけどそうじゃなくても
備長炭やそれなりの炭を使ってたらこんな気持ち悪い風味はしない。
明らかに海外もののマングローブ炭など安物の炭で焼いたときの嫌な匂いがする……
本当に勿体無いと思いました。
ちゃんと比内地鶏を出してるし焼き加減もいい。
水炊きのスープを味わってもいい仕事してるのに
燃料の炭だけで素材を台無しにしてる感じ。
炭ってトイレに置いたり匂い消しに使うことがありますけど
あれって匂いを吸収するからなんです。
吸った匂いが焼いた時に放出されるのが嫌な匂いの原因になる。
海外もののマングローブ炭って匂いをよく吸うからなのか
何らかの匂う場所で保管されたり輸送中に嫌な匂いがつくのかはわからないけど
独特の嫌な匂いがする。
何故か海外もののマングローブ炭などを使ってるとすぐわかる。
ここの店で提供された焼き物は残念ながら全部この匂いがしました💦
店に入ったときの違和感はこれだとわかりました。
比内地鶏の味はいいのに本当に勿体無い。
関東にも支店を出したりしてる店みたいだけど
炭をちゃんとしないと流行らないと思う。
それともたまたま安い炭を使ってたのかな?
親子丼は駅ビルに入ってる有名店の『比内や』より上だと思う。
これだけ美味しい水炊きの出汁を出すんだから
おそらく親子丼の出汁もこの出汁を使ってるから美味いんだと思う。
嫁は美味しいって食べてたけど勿体無い店だと思ったね。
最終日の3日目。
伊勢堂台遺跡に向かう。
前回、秋田に来たときに大湯環状列石を見に行ったんだけど
居酒屋で出会ったゴッド社長さん達に言われたのが
大湯環状列石より伊勢堂台遺跡に行きなさいと。
まあ、言われなくても行くつもりでいたけど
今回はその伊勢堂台遺跡に。
秋田中心部から山道を北進。
小一時間ほど走って上小阿仁村というところに道の駅があったので休憩。
上小阿仁って『かみこあに』と読みます。
上小阿仁村って名前がいかにも東北や北海道っぽい💦
なんか、いかにも……って響きがある。
なんで上小阿仁村って名前なんだろう……と気になって調べてみたら
Wikipedia先生はこう教えてくれた。
房住山が修験の場として開かれていた頃、房住山一帯を支配していた高倉長者[注 2]という族長がいた。その長者に「たつこ」というひとり娘がいた。この娘の婿は阿仁と言ったので、人々は彼のことを「阿仁殿」と言った。ところが、婿をとってしばらくしたら長者に男子ができた。長者は後に財産の争いが起き、血を見ることがないようにとクジ引きで土地を分け与えることにした。その結果、娘婿の阿仁殿は米ヶ沢(米内沢)、実子は鎌ヶ沢(鎌沢)に住みそれぞれの地を支配することになった。その後、二人は奥地を切り開き、娘婿は「大阿仁」と言われる比立内地区まで、実子の方は「小阿仁」とよばれ萩形までをそれぞれ支配することになった。
ほう……なるほど、
阿弖流為みたいな響きを感じるし
なんだか縄文をちょっと感じる。
と、まあ調べてみたついでに
伊勢堂台遺跡って9時からやってるのは調べてたんだけど
何気に休みってあるんだっけ?というのが気になったんですね。
で、調べたらなんとドンピシャ。
この日、月曜日がお休みだと
ここまで来てわかったんですね💦
まあ、東北の森林道をドライブしたってことで
それはそれでいいんだけど
伊勢堂台遺跡には縁がないのかな……
次回以降、絶対に行くつもりだけど💦
せっかくだからドライブして次の目的地に切り替えだということで
道の駅のソフトをまた食べた。
ほおずきソフト。
ほおずきがどんな味かわからないし普通のソフトだった💦
古代石ってのか大小色々あって興味深々で買おうか迷った……
小さいもので1500円ぐらいする……
欲しいと思ったけど買おうか迷ってると嫁の冷たい目を見て断念💦
実はですね……
3日目、スタートしてすぐに寄った道の駅で
鹿の角を見て衝動買いしたんですね💦
帰って家の玄関に飾ってあるんだけど。
鹿の角を買って店の中を歩いてる自分を見て
『何を買ったん⁉️』って叫ばれたんですね。
見たらわかるやん……鹿の角。
縄文人って鹿の角で釣り針作ったりしてたり
釣り針作るつもりはないけどオブジェにいいやろ?
なかなか買えないし3000円なら安いでしょ?って。
かなり呆れられたんだけど
その後だったので古代石は諦めたという話しです💦
欲しかったな……古代石💦
地図で見るとまん丸で見るからにカルデラ湖なんですけど
やっぱりカルデラ湖ですね💦
田沢湖に向かって走っていると
近くまで来ると山に登ってるような道。
山の頂上付近まで登ると視界が開けて田沢湖が目の前に広がる。
湖畔まで歩いていくとガスが抜けた跡がわかる火山岩がゴロゴロ転がっているし
地質を見ても火山灰が何層にも繰り返し積もった跡がはっきり露頭でわかる。
で、透明度が高い湖が本当に綺麗だった。
御座石神社から南に少し移動して
たつこ像。
永遠の美を追求したという言い伝えがあるたつこ姫の像ですね。
田沢湖は日本で最も深い湖で水深423.4m。
それ故に美しいのかもしれません。
たつこ姫について調べてみると……
雄大な湖を背景に佇む金色の女性の像「たつこ像」は、田沢湖の有名スポット。その昔、美貌を永遠のものにと望んだ辰子という娘がいつしか龍と化してしまい、田沢湖に身を投じたという伝説から建てられました。この伝説には続きがあります。八郎潟という湖にも、やはり人間から龍へと姿を変えられた八郎太郎という男がおり、辰子と愛し合うようになったというもの。2人が共に田沢湖に暮らすようになったために、田沢湖は冬も凍ることなくますます深くなり、一方で主がいなくなった八郎潟は年を追うごとに浅くなったそう。
だそうです。
そりゃ、女性はブサイクより美しく
男性はブサイクよりカッコいい方がいいだろうけど
お爺さんになった自分は美とかもうどうでもいいですけどね💦
でも、若い頃には求めてしまうんだよね。
お爺さん、お婆さんになるとそんなのどうでもよくなるし
そんなのに囚われているとつまらんよとお爺さんは思うのだよ。
あ……でも女性はいつまでも拘るよね💦
すっぴんなのに……とか
服が……とか言うので
嫁に出掛けるときによく言うのは
誰もアンタのことなんか気にして見てないから‼️
って言うんだけど
まあ、酷いこと言うなとは思いますよ💦
でも、人の顔や服装なんてどうでもいいし
少なくとも自分はそんなの気にして見てないから。
見るのは人としての立ち振る舞いとか他のことですね。
今回の旅、最後に立ち寄ったのは角館です。
9月頭の残暑の中、車内に放置するスーツケースの中の
ぶどう、りんごが気になります……
角館といえば桜の季節と紅葉の季節が画像で見ると綺麗で
9月頭なので立ち寄るつもりはなかったけど
時間を持て余したのでちょっとだけ寄ってみた。
やっぱりというか残暑の中来ても
暑いという以外何も……って感じ。
駐車場から結構歩くし武家屋敷に入るにもお金取られるし。
佐竹のお家の武家さんが集まってた地域だけど
生き残りをかけて争ってた時代のことは今は全くではないけど興味はあまりない💦
桜とか紅葉の季節に来たとしたら
どんな感じの動線になるのかな……と
下見に来た感じでした。
茹でりんご、茹でぶどうにならないよう
そっちが気になってましたね💦
武家屋敷は入館料を払わずに外から見ただけ。
レンタカーを返却して秋田空港に戻ってきました。
空港に到着すると伊丹行きの便が遅れているとアナウンスが流れていて
予約していた便までは3時間あったので
繰り上げて帰れないかな?と。
やっぱりチェックインは締め切ってたので無理でした💦
3時間、時間を潰すことになったんだけど
最後に稲庭うどん。
胃もたれMAXですが、うどんぐらいなら💦
店にもよると思うんだけど
ゴマだれはダメだな💦
うどんの味が飛んでしまう💦
蕎麦は冷がけをオーダーしたんだけど
東北って蕎麦を冷たい出汁で食べる文化があります。
こっちでは冬でも冷がけを食べるらしいんだけど
冬はやっぱり鼻水垂らしてあったかいのを食べるのがいいね。
冷やがけは出汁が甘めでこれはこれで美味しいと思う。
秋田は航空会社のラウンジはなくカードラウンジのみ。
親切なラウンジでお土産のおかきも試食がてら提供してくれる。
比内地鶏のスープもあって面白い。
全体的な総括として
美味しい発見もたくさんあったし
東北っぽい神社も回れて大変満足な旅になりました。
胃もたれして温麺が試さなかったことや
伊勢堂台遺跡に行けなかったのは残念だけど
宿題を残す腹八分がちょうどいいので
それはそれでいい。
遠野から太平洋側まではそんなに遠くないので
太平洋側も見て回るのもいいかなと思いましたね。
また必ず行きます。