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2017年1月に陸マイラーを始めました。馬が大好きな普通のサラリーマンのブログです

法定通貨になる

 

 

 

2日前にエルサルバドルの大統領が

ビットコイン法定通貨にする法案を提示すると

コインポストに載ってましたが

なんと、今日の夕方に法案が議会を通過したようです💦

何というスピード感……

これにはたまげました。

 

この法定通貨になるって意味はめちゃくちゃ大きいです。

というか、史上初の試みですから

障壁もめちゃくちゃあると思います。

個人的にはグダグダになって結局ダメになるんじゃないかなと思ったりもします。

というのは何でビットコインなんだろうか?ということです。

仮想通貨はビットコイン知名度も高くメジャーではあるんですけど

第一世代のプロトタイプのコインですから

処理速度などビットコインの性能自体はそんなに高いわけではないんですよね💦

 

情報処理にはマイニングをするマイナーがいますが

このマイニングによる電力消費が半端ないわけで

これが環境に良くないってことで最近は物議を醸したりしてます。

でも、これも言いがかりに過ぎず

いやいや、現在世界中の銀行で使ってる電力がどれだけか比較すると

そんな理屈は簡単に論破出来るわけですけど

深い話をすると長くなるので割愛しますが

ビットコインはじめPowを使用しているコインは大体

処理速度が遅いんですよね。

これはブロックチェーンのマイニングに関わってくるんですけど

Pow→Pos→Pobと進化しているコンセンサスアルゴリズムの中で

ビットコインは一番古いコンセンサスアルゴリズムを使ってるわけです。

 

ですが、兎にも角にもエルサルバドルビットコイン法定通貨にするというのは

めちゃくちゃ画期的です。

というか仮想通貨の歴史の中でピザの日に次ぐ歴史的第一歩ですね。

 

とりあえず、コインポストの記事を見てみます。

 

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可決後、法律は90日経過後に有効となる。同法律の内容は主に以下のようになる。

商品は、ビットコイン単位で価格表示が可能
ビットコインで納税可能
ビットコイン取引は譲渡所得課税の対象外
ビットコインの参考価格は米ドル建てに留まる
全ての経済主体(サービス業など)は、消費者からビットコインの支払いを提示された場合、支払い手段としてそれを受け入れなければならない
政府は、市民に、受け取った即時に米ドルに換金できる手段を提供するために、「エルサルバドル開発銀行Bandesal」にて投資信託を設立するという。大統領がツイッタースペースに参加して話した内容によると、新設の投資信託では、1.5億米ドル(160億円)を利用しビットコインを購入する予定だ。

法案の通過は歴史的な動きと言える。エルサルバドルは2001年、不安定な自国の法定通貨「colón(サルバドール・コロン)」の流通を撤廃し、唯一の法定通貨(リーガル・テンダー)として米ドル(USD)を採用した経緯があり、今後ビットコインはドルと並行してどのように利用されるか注目される。


発言要旨
ブケレ大統領など関係者は議会開催の間に、ツイッタースペースに参加し、ジャック・ドーシーなどの著名ビットコイナーの質問に答えていた。以下がその一部の内容。

今後はUSD(米ドル)ではなくBTCで表現していく。人々がそれに慣れ親しむようにBTCに働きかけていく。投資家や起業家などに宣伝していく。より良いインフラを築いていく。今回の決定をプロモートしていく新しいを法令をつくる。
多くのイノベーターやタレントを誘致するだろう。これは全てお金だけの話ではない。この新技術は、ファイナンスへのアクセスなど、米国のみならず世界全体、人類にとって良い動きとなるだろう。
将来を信じている。テクノロジーがもたらす未来像を夢見ていた。貧困や病気のない世界。でも今は20台でも未来のことを聞くと空飛ぶ車は光り輝くビルなどではなく、破壊的な。。。。美しいものではなく、ディストピア的な考え方だ。

BTCは世界の中心的な仮想通貨として、分散的で平等で、銀行に支配されていない。BTCは未来のテクノロジー、哲学がはっきり設計されている。イノベーションやタレントを育む。サポートするだけでなく、世界が利益を生み出すような方向性を示したい。

我々はこれを全体でサポートする。我々が前例を作れば、他の国々が続くかもしれない。法定通貨としてBTC使用例も増えていくはずだろう。このプロジェクトを成功させたい。それにより強いシステムを、ドミノエフェクトとして波及していくだろう。
BTCではなく、USDでマネロンや犯罪が行われている。問題は通貨ではなく犯罪者だ。
米国連邦準備制度とはいい関係にある。問題はそこではない。もっとシンプルだ。 我々の中央銀行だけでなく、開発銀行で投資信託設立する。そこでトランザクションなどを管理する。

…人々はBTCにまつわるリスクを取る必要ない。投資信託で増減を管理するが、その目的は利益ではなく、BTCを法定通貨としてサポートすることだ。
マイニングする計画はないが、国内で推進する施策は検討している。火山の地熱を使ったクリーンエネルギーも併用して、推進することも一案としてある。工場かカーボンフットプリントへの投資を促す狙いもある。エネルギーの使用や工場設営のコストは低くて済むので、マイニング工場を建てたい人はいるかもしれない。

 

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うん、議会でもほとんどの人が賛成!って感じで挙手してますね。

エルサルバドルって国が右寄りか左寄りかどんな国で

現在の政権がどっち向きなのかも知りませんが

とにかく面白いことになったのは間違いないです。

 

おそらくこれから議論を重ねながら問題を1つ1つ解決していくんでしょう。

例えば貿易だけでも諸外国がどう対応するのか

問題はエルサルバドルだけでは済まないはずなんです。

自分はビットコインは資産として持っておくには良いとは思いますけど

決済ツールとしてはどうなんだろうと

常々思ってたんですよね。

決済スピードはかなり遅いはずで

日常の買い物などで頻繁に使われてどうなのかですよね。

エルサルバドルは人口が600万人ほどの国なので

エルサルバドルだけならあまり影響はないかもしれません。

ただ、これに追随する国もありそうで

パラグアイやメキシコなど中南米の各国が

同じようにビットコイン法定通貨にという動きがあるんですよね。

エルサルバドル起爆剤になって

大挙、ビットコインに舵を切り始めると

マイニングが追いつくのか……と。

マイニングについての話しも記事になるので

これからマイナーを誘致したりマイニングの環境を整えるみたいなことも書いてますが

マイニングの一大拠点を中南米が担ってくるんでしょうかね。

でも、マイニングに向いてるのは電力が安いことと

機器を冷やすための寒い地域が圧倒的に有利なんですよね。

なので、今までは中国が世界中のマイニングの大半を担ってたわけですが

中国が中国国内のマイナーを締め出す動きがあったところなので

この隙間を縫ってのエルサルバドルの動きなのかもしれませんね。

 

マイニングの問題の他に

他国との貿易の決済、税金関係

エルサルバドル国内の仮想通貨のインフラ

想像するだけでも障壁がめちゃくちゃありそうですが

日本では仮想通貨取引による収益は雑所得として結構な税金がかかります。

なので、エルサルバドル法定通貨にすることによって

日本だけではなく諸外国が税金をどうするのかが一番気になるところです。

なんとか頓挫せずに実用化されてそれが安定していくことで

世界がどう変わるのか興味津々です。