株価下落とセルシウスネットワーク - 陸マイラーはろ♂馬とマイルと酒とメシ

先日からアジアセッションでのビットコインデリバティブロングポジションが異常に積み上がっているとお伝えしてましたが

どうもこれだけビットコインが下落してもロングポジションが強制決済されているデータが顕著ではなくて

相当資金があるクジラが積み上げて頑張ってるなと思ってました。

日本のヘッジファンドはこれだけビットコインに突っ込まないだろうし

中国かシンガポールのクジラだと推察してました。

25000ドルを割って一気に下げたのはルナ騒動に加えて株価の暴落と色々ありましたが

セルシウスネットワークの騒動が追い討ちをかけました。

セルシウスネットワークは所謂レンディングサービスで

預けておくだけで年利17%の年利が得られるサービスです。

こういうサービスはクリプトの世界ではよくあるサービスなんですがステーキングも年利が大きいです。

このセルシウスネットワークが業績の悪化から出金を停止したことで点火剤となり

クリプト全体に飛び火して大きな下落が起きました。

やはり業態が脆弱なサービスが炙り出されるのはまだ氷山の一角でまだまだこういうことは続きそうです。

そして、一昨日20000ドルまで一気に急落したのはまた別の要素。

これがスリーアローズキャピタルという中国のヘッジファンドが破綻するのではと噂が広がったからです。

ですが、アドレスを調べるとスリーアローズキャピタルだという確証はなく
美図というこれまた中国のヘッジファンドとも言われており
どこかは特定出来ませんが大量にロングを積み上げたアジアのヘッジが危ない状態だと思って間違いないでしょう。
通常、クジラはロングでもショートでも何十回とか何百回に分けて指値で注文を入れます。
指値注文はチャートに影響を直接及ぼしませんが
成り行きはダイレクトにチャートに表れます。
なので、成り行きで強制的に決済されるロスカットや
すぐにでも買いたい売りたいという時間に余裕がない注文は相場にすぐに反映されます。
なのでクジラがロスカットを喰らえばその影響は絶大なんです💦
この噂を聞いて危機感を覚えた個人投資家が投げ売りを積み上げたのが20000ドルへの急落の原因になります。
この危ないと噂されたアドレスは追証を行いロスカットは免れてますが
どっしり構えていられる余裕がなく慌てたりすると巻き込まれる典型と言っていいでしょう💦

未明のFOMCのパウエル議長の講演を受けて
利上げをするのに何故かビットコインのプライスは上がりました。
これは酷いインフレに見舞われている欧米で
1%やそれを超える利上げがあるのでは？という危機感の中で
0.75%で止まったという安堵感からそうなったようで
どれだけマーケットの目線が短期的なのかとちょっと自分ではわからないですね💦
この結果からしてパウエル議長はマーケットを崩さず利上げに成功したと言えるんじゃないでしょうか。

でも、見方を変えればマーケットは1%の利上げを許容してたからこそ

0.75%の利上げ発表で安堵して軽くリバったわけで

踏み込みが浅かったとも言えます。

ですが、ここから先を予測すると
まだまだ利上げは続くわけで
次回は0.5%か0.75%の利上げと今回の講演でパウエル議長は数字を口にしてます。
つまり、今回は0.75%と大きめですが刻んだことで
何故だかマーケットは安心したんですね。
そう思うほど欧米の庶民はインフレを実感しているということの裏返しであって
それは今の日本人にはわからない領域なんです。

日本のインフレ率はこの状態でも2%を超えたに過ぎず
あまり実感はないかもしれませんが
何となく物価が上がっているのはわかるはず。
欧米ではサラリーも上がってのインフレなので
実質は8.6%というインフレ感はないのかもしれませんが
インフレ抑制にどっしり軸を置いた利上げであるので
普通に景気後退はあるはずです。
需要を抑制してパンデミックや紛争でズタボロになったサプライチェーンの供給不足を補うための利上げですが
7月になってもCPIに歯止めがかからなければ次は1%を超える利上げがあるかもしれませんね。
こんな感じで利上げが長期化したり利上げ幅が大きくなると
利下げフェーズでとんでもない下落が待っているかもしれません💦

おそらく利下げフェーズでの下落が底になると思うので
大底は年末から来年の初めぐらい。
現物ならもう買って行ってもいいと思うけどもう少し先がベストタイミングでしょうか。